自由自在な等高線塗り

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手札x

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はじめに

「等高線塗り」というツール(厳密に言うと3種類)をご存じでしょうか。

CLIPSTUDIOPAINTにしかないと言われるこの機能について解説していきます。

等高線塗り

「等高線塗り」のアイコンはこれです。

(そもそも「等高線」とはよく地形図などで見かける「同じ高さをつないだ線」で、山などの斜面の急さや緩さを表すことに便利なものです。天気図なら等圧線。)

「等高線塗り」は、置いた線の色と、また別の線の色との間をグラデーションで埋めてくれる ツールです。

 

これがこうなる。

線と線が近ければ急なグラデーションに、遠ければ緩やかなグラデーションになっていることがおわかりでしょうか。(だから「等高線」なのでしょう)

ちなみに「塗り」なのでベクターレイヤーには使用できません。

使用方法

まず、任意のペンツールで好きな色の線をいくつか引きます。

個人的な感覚ですが、この時使用するペンはアンチエイリアスやボケあしのないものがいいと思います。図形ツールで描画してもかまいません。

「等高線塗り」の「通常塗り」を選択し、線と線の間をクリックもしくはタップします。

それをすべての線と線の間に行うとこうなります。

向き不向き

この機能は細やかな、そして自在な形状のグラデーションを作成することが得意な反面、のちのちの調整が難しい(「編集」の「色調補正」などを使えば『変えられない』ことはない)です。

レイヤー数は少なくて済むかもしれません。

 

グラデーションツールでは難しい形状例

できたグラデーションが気に入らない場合は手順を戻して線の色や位置を変えてみましょう。デジタルならでは。

 

この機能は、グラデーションツールとエアブラシなどの直接描画系ツールの中間、といったところでしょうか。

応用

夜空や海中のベースの色や、人物の髪や瞳。

(機能の紹介なのでこんな感じですがセンスのあるかたが使えばもっとかっこよくなるはず)

肌塗りもこんな感じに。

おまけ

このように塗ったレイヤーの上に黒く塗りつぶしたレイヤーを置き、

黒いレイヤーに透明色で描画すると

「削ったところが虹色になるあのグッズ」のように。

おわりに

長々とおつきあいくださりありがとうございました。

どなたかのお役に立てたなら幸いです。

※いつも記事に「いいね」をありがとうございます※

本当に感謝いたします。いつもありがとうございます!

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