3次ベジェとブラシの素敵な関係

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こんにちは!
CLIP STUDIO PAINT でのブラシ作りにハマっている _mariyan_ です。
いろいろ作っているうちに「なんて便利なんだろう!」と感じた[3次ベジェ]について語ります。

ベクターレイヤーで描画するとき、どのツールを使っていますか?
フリーハンドで直感的に描くときはペンツールなどが活用されていると思います。
かく言う私も、そうです。
でもパターンやエフェクトなど描画補助に使うブラシは、フリーハンドよりも[3次ベジェ]が断然便利だと信じて疑っていません。
それは以下の理由からです。

 
★まずは[3次ベジェ]の基本から紹介します。
 すでに習得済みならば目次にある〈最大のメリット「少ない制御点」〉へジャンプしてください。
 

[3次ベジェ]って、こんなヤツ

[3次ベジェ]最大の特徴は、ハンドルと呼ばれるコントロールバーが制御点ごとに動かせることです。
これを自由に操れたら、ブラシの活用方法が一気に広がります。
 

■[3次ベジェ]は、どこにいる?
 [ツールプロパティ]または[サブツール詳細]で、
 [連続曲線]→[曲線]メニューが見つかるツールで[3次ベジェ]を活用できます。
 ※[ベジェ曲線]以外にも[連続曲線][折れ線][曲線フキダシ]にもあります。

1)折れ線:直線描画専用。ハンドルは無い。
2)スプライン:曲線描画専用だけどハンドルが表示されない。
3)2次ベジェ:ハンドルは表示されるけれど個別に動かせない。
4)3次ベジェ:ハンドルが自由自在に動く! 最高!
 

■[指定方法]は[ドラッグで指定]を
 [曲線]メニューで[3次ベジェ]を選択したとき、直下の[指定方法]が解放されます。
 ここで〈ハンドルを出す方法〉を決めます。

 [クリックで指定]は〈制御点の指定〉も〈ハンドルを出す〉もクリックのみ。
 ひたすらクリックして曲線を描きます。
 個人的にとても扱いづらいです。

 オススメは[ドラッグで指定]です。

カーソルをオン(制御点の位置を指定)→そのままドラッグ(ハンドルを引き出す)
オン→ドラッグ→オン→ドラッグ……を繰り返して曲線を描きます。
曲線描画がオン→ドラッグを交互に操作する方法なので、連続クリックで〈ベジェ曲線だけど直線描画〉ができます。
終点の確定(描画完了)はリターンキーかダブルクリックを使います。[折れ線]と同様です。
確定するまで予測線はカーソルに付き従います。
※ASSETS にチュートリアルを用意しました(無料・ID:1866826)
 操作の確認にご利用ください。

[ドラッグで指定]は Adobe 社の illustrator でも採用されている方法です。
慣れれば illustrator のベジェ曲線を解説する動画なども無理なく理解できるようになります。
 

■[3次ベジェ]の制御点は2種類

四角い制御点は2本のハンドルが別々に動きます。見た目が曲線でも折れ線の処理になります。
丸い制御点は2本のハンドルがシーソーのように連動して動きます。曲線として処理されます。
※始点(描き始め)と終点(描き終わり)はハンドルが1本なので必ず四角い制御点になります。
 

[3次ベジェ]おすすめ設定

■[環境設定]

[環境設定]→[ツール]→[オプション]→[曲線や直線のハンドル]→[大]
描画時のハンドルが、すこし見やすくなります。
 
 

■[ベクター中心線表示]でハンドルの迷子防止

5)中心線の表示
6)制御点の表示
メニューバーの[表示]→[ベクター中心線表示]で、描画後も中心線や制御点を常時表示にできます。
私は必要なときだけ表示できるよう[クイックメニュー]に登録しています。


■[指定方法]の下にある[予測線の表示]はオン
 [折れ線]と同様に、カーソルに合わせて描画の予測線が表示されます。
 描画中か描画完了したか、見た目でわかります。

 
 
■【PRO/EX】なら[オブジェクト]の[変形設定]も
 ベクターレイヤーを選択し、オブジェクトツールの[サブツール詳細]で設定します。
 最下部にある[変形設定]→[変形方法]→[制御点…]設定がオススメです。

オブジェクトツールで選択すると制御点やハンドルがハッキリ表示されます。
 
 

[3次ベジェ]の頼もしい仲間たち

■[線修正]→[制御点-…]で理想の曲線に仕上げる
 制御点を加工するツール群で、機能はツール名そのままです。
 [角の切り替え]と[線幅修正]のみ説明します。

[角の切り替え]
2本あるハンドルを独立(角)させるか、リンク(曲線)させるか切り替えます。

四角い制御点(角)から丸い制御点(曲線)に切り替えたとき、そのままドラッグすればハンドル2本を同時に調整できます。
※曲線を描いたあと角に切り替え、再び曲線に切り替えても、最初に描いた曲線には戻りません。
 [やり直し]で戻しましょう。


[線幅修正]
左:[制御点-線幅修正] 右:[線幅修正]

[制御点-線幅修正]は〈制御点〉に作用します。
制御点を選択して右へドラッグすると太くなり、左へドラッグすると細くなります。
感覚で強弱を付けられます。
「入り抜きが上手く描画できない」そんな悩みも解決します。

[線幅修正]は〈制御点2つと点に挟まれた線〉に作用します。
1つの制御点に触れても、そこから伸びる線と先の制御点まで作用します。
あらかじめ[ツールプロパティ]や[サブツール詳細]で、加工したい数値を設定しておきます。
線幅を一気に太く(細く)したい場合に重宝します。

※両端を加工する場合は、太さを変更しない制御点が途中で必要になります。
 
 

以上の操作ができれば[3次ベジェ]はマスターしたも同然です。
[3次ベジェ]に対応しているツールは他にもいろいろありますが、使わなくても問題ありません。
慣れたら操作してみる、くらいでいいと思います。

[3次ベジェ]は「線を引く」というよりも「線を加工する」感覚で取り組めば理解しやすいと思います。
ハンドル操作に慣れれば曲線定規を使う必要も無くなります(私はほとんど使いません)
この機会に是非[3次ベジェ]でいろいろな描画に挑戦してください☆
 
 

最大のメリット「少ない制御点」

ここからは、ブラシを[3次ベジェ]で活用する方法を紹介します。

ブラシの原画や設定は完璧なのに、いざ描いてみたら何だかグシャグシャと崩れてしまう……。
リボンブラシにありがちな現象です。
どうすれば簡単にキレイに描けるでしょうか。


■原因は制御点
 フリーハンドでベクター線を引くと大量の制御点が生じます。
 それは、ゆっくり丁寧に描くほど量が増えがちです。
 制御点が多いほど原画は歪みやすく、角の制御点があればかなりの確率で崩れます。

制御点を動かしたり減らしたり……と調整する方法もあります。
けれど手を加えるうちに理想の線ではなくなることも少なからずありますし、時間もかかります。
何度描き直しても上手くいかずイライラや焦りが募った経験はありませんか。
定規を使えばフリーハンドでもキレイに仕上がります。
でも、そもそもオリジナルな曲線に使える定規を用意することが大変ですよね。


■[3次ベジェ]で理想の線を描き、ブラシに置き換える
1)思うように描けなかった絵を下絵にしてみました。

2)少ない制御点で描いてみましょう。
  シンプルな曲線なら2つ3つの制御点とハンドル調整で良好な描画ができます。
  途中の制御点は必ず曲線にすることがポイントです。
3)描けたらブラシサイズを適当な太さにします。
4)描画に使いたいブラシを[サブツール詳細]→[ブラシ形状]→[プリセットに登録]して、描いた線に置き換えます。

ブラシサイズやハンドル・制御点の移動などで、あとからでも加工修正ができます。

※デュアル設定のブラシは[2-ブラシ形状]の設定が[プリセット登録]できません。ご注意ください。


■真骨頂は自在な加工
 手描きの線でも[自由変形]等で調整ができます。
 でも[3次ベジェ]による加工の自由度に勝るものではありません。
 それに[自由変形]で加工したオブジェクトには大量の制御点も発生します。

制御点が少ないほど動かす手間も少なく変更も簡単。
さらに[線修正]ツールを使えば最初とまったく異なる仕上がりへ変化させることも可能です。


□ブラシ描画に強弱を加える

[制御点-追加]や[制御点-線幅修正]で均一幅のリボンブラシに表情を与えます。

足のマネキンにストッキングを履かせます。
1)中心線を[3次ベジェ]で描きます。
2)一番細い部分(足首)に合うようブラシサイズを調整します。
3)あらかじめプリセット登録しておいたブラシに置き換えます。
  ブラシによってはサイズが変わることもありますが、調整すれば問題ありません。
4)制御点で線幅を修正して足の形に合わせました。
  原画の崩れを気にせずキレイに仕上がります。
 
 

□線の始点と終点を使いこなす
描き始めの描画にこだわる〈繰り返さない設定のブラシ〉は描きにくさを感じることがあります。
[3次ベジェ]で描けば簡単に描画や加工もできます。

ヘアデザインに使うエクステです。先端の巻きにこだわって作りました。
ブラシの特性で描き始めが先端になります。
a.うっかり上から描いてしまった。
b.下から描いたものの慣れていないから入り抜きが思うように描けない。
c.[3次ベジェ]を使って描画→ブラシに置き換えました。
 コピペで複製したり[制御点-追加]や[-線幅修正]で均一幅のリボンブラシに表情を加えました。


□スタンプブラシでも[3次ベジェ]は大活躍

左上が原画です。
[ストローク]の間隔を調整して、少し重なる描画にしました。
スタンプブラシは原画が歪む心配がないので制御点は角にできます。
線幅を調整して翼風に仕上げてみました。
 

カードを1枚、原画にします。
扇状に並べるだけなら制御点2つで表現できます。
描くのが面倒くさいシャッフルも、制御点の移動やハンドルの調整で様々な調整が可能です。
 

いかがでしょうか。
活用方法は他にもいろいろあると思います。
[3次ベジェ]とブラシの組み合わせで、創作が充実することを願っています♪
 

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