ダイナミックなポーズの描き方
こんにちは。
今回は、私が普段、躍動感のあるアートワークを作成する時に気を付けているポイントや、練習方法を紹介したいと思います。
重要な点をとても簡潔にまとめたので、ぜひ最後までお付き合い下さい。
まず初めに、ダイナミックなポーズのキャラクターを描く利点とは何でしょうか。
私が思う利点とは、
①アートワークが生き生きとし、華やかになること。
②描きたいもの(見せたいもの)を誇張し、視線誘導ができること。
の2点です。
それでは、アートワークの完成度をアップさせる、ダイナミックなポーズを描くための方法を3つ紹介します。それは、
①ジェスチャードローイング
②カメラ(視点)
③マンガパース機能
の3つです。
①【ジェスチャードローイング】
まず1つめは、ジェスチャードローイングです。
ジェスチャードローイングとは、複雑な人体の動きを、1本のダイナミックな線で表現する描き方です。
今回は、ドローイングを簡単にするため、椅子に座った写真で紹介します。
たとえば、椅子に座り、足を組んでいるこの写真は、右のように赤い1本の線で表現することができます。
大切なことは、1本の線を描く時、深く考えず、ぱっと見た時の印象を大切に、雰囲気を捉えるようにドローイングすることです。
1本の線で、その線が含んでいる人体の動きを表現できたら、線に四肢と胴体を加えます。
このようにジェスチャードローイングは、短時間で自分の印象を絵に落とし込むのに効果的です。
ジェスチャードローイングは、動いている人体をスケッチするのにも役立ちます。
そのため、アートワークをより生き生きとさせるのにとても有効なドローイング法です。
②【カメラ(視点)】
次に、カメラを使う方法を紹介します。
カメラを使うとはどういう事かと言うと、描きたい対象を、カメラを使って撮る視点を持つ、ということです。
(もちろん可能ならば、実際にカメラを使って写真を撮り、リファレンスとするのも有りです。)
カメラの視点には、ポジション(位置)とアングル(角度)があります。
カメラアングル(アオリ/フカン)は、見ている人の感情に訴えることができます。
たとえばフカンショットは、被写体を弱く、小さな存在に見せることができます。
またアオリショットは、被写体が強く、力のある存在に見せることができます。
このため、被写体が動きのあるポーズをとっていなかったとしても、アートワークを見ている人の主観的な感情を、ダイナミックに引き出すことができます。
③【マンガパース機能】
最後に紹介するのは、CLIP STUDIO PAINTのマンガパース機能を使う方法です。
この機能は、3Dデッサン人形のプロパティパネルで設定することができます。
マンガパース機能を使うと、3D人形のカメラに近い部位が、実際のデッサンより誇張されます。
このためアートワークに、より迫力や臨場感が生まれ、簡単にダイナミックなポーズを描くことができます。
以上で紹介は終わりです。
今回紹介した方法が、皆さんのアートワーク作成に少しでも役立ったら、とても嬉しいです。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。
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