クリスタの機能を活用して肌を塗ろう

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境みたる

境みたる

はじめに

クリスタには様々な機能があります。

今回はそれらを使って肌を塗ってみましょう。

塗りに関係がないように見える機能でも使い方次第で活用することができます。

 

動画もご用意しましたので、日本語がわかる方はこちらもご覧ください。

素材の活用

CLIP STUDIO ASSETSにはたくさんの素材があります。

肌を塗る前に「肌」でASSETSを検索すると、

肌の塗りに使えるブラシやパレット、テクスチャなど様々な素材がヒットします。

配布されているパレットを使えば、自分で色を考えなくても

素晴らしい色で肌を塗ることができます。

肌の塗りに使えるブラシもたくさんあり、

この絵のツヤはこちらのブラシを使用しています。

また1ストロークで陰影の着いた太ももを塗ることができるブラシまであります。

こちら1分程度で仕上げることができました。

 

肌の塗りに限らず絵の製作で困った時、

一度ASSETSを見れば貴方の助けになるような素材が見つかるかもしれません。

3Dモデルを参考に塗る

体の陰影がわからない、ということはないでしょうか。

手元にフィギュアがあればいいのですが、お持ちでない方もいらっしゃるかと思います。

そんな時は3Dモデルを活用しましょう。

順光や逆光など、ライティングも思いのままです。

素材パレットから3D素材を貼り付けると、

自動的にオブジェクトツールに切り替わります。

3D素材を編集する時はオブジェクトツールです。

 

ツールプロパティ右下にあるスパナのアイコンをクリックし、

[サブツール詳細]パレットを表示させます。

 

 

読み込んだモデルに影が表示されていない場合は、

影の項目の右にあるプルダウンから

[投影しない]以外を選択しましょう。

パレットに表示されているボールをドラッグすると、

光源の向きを変更できます。

簡単に逆光にすることもできますね。

また別の3Dモデルの落ち影を反映させることもできます。

動画ではキャラクターと麦わら帽子の3D素材を

同じレイヤーに配置しました。

 

麦わら帽子のオブジェクトを選択し、

[光源]の項目より影を反映させる設定に変更し

[このモデルの影を落とす]にチェックを入れると、

キャラクターに麦わら帽子の影が落ちました。

フィギュアでの再現は難しそうな、

人体に沿った窓の落ち影も作れます。

3Dモデルの塗りをそのまま使う

陰影を使う

3Dモデルの陰影をそのまま肌の塗りに使うこともできます。

今回はこちらの素材をお借りしましょう。

3D素材にポーズを付けたら、それを元に線画を作成。

下地を塗った後、3Dモデルの輪郭線を非表示にしラスタライズします。

3Dモデルの輪郭線は[サブツール詳細]→[輪郭線]より

[輪郭線幅]のチェックでオンオフできます。

ラスタライズするとラスターレイヤーになり、

ペンで描いたり塗りつぶしたりできるようになります。

3Dモデルの設定を後で変更する可能性がある場合、

複製したレイヤーをラスタライズしましょう。

 

ラスタライズしたモデルを下地にクリッピングし、ぼかしやペンで線画にあわせて整えます。

色を付ける

このままだと肌がグレーなので、

グラデーションマップで色を付けましょう。

 

グラデーションマップとは、レイヤーの濃淡に合わせてグラデーションの色を

置換して彩色できる機能のことです。

(参考:CLIP STUDIO PAINTリファレンスガイド)

 

この記事内では「グレーで塗った絵の色を変えることができる」

程度の認識があれば大丈夫です。

こちらの記事でも解説しています。

「肌 グラデーションマップ」で検索すると、たくさん素材がヒットします。

今回はこちらの素材をお借りします。

ダウンロードしただけではグラデーションマップ素材を使えません。

ダウンロード後、素材を選択した状態で

素材パレット右下にあるアイコンをクリックして登録します。

[レイヤー]メニュー→[新規色調補正レイヤー]→

[グラデーションマップ]を選択し、

グラデーションマップレイヤーを作成します。

 

するとグラデーションマップのダイアログが表示されるので、

そこで先ほど登録した素材を選びます。

使いたいグラデーションをダブルクリックし、

[OK]を押すとグラデーションマップが適用されます。

これで色を付けることができました!

またグラデーションマップは

後から色を変更することが容易です。

 

グラデーションマップレイヤーの左側にある

アイコンをダブルクリックすると、

グラデーションマップダイアログが再度表示されます。

 

これで何度でも好きな色に変えることができます。

赤や緑にしたり、金属製のターミネーターにすることもできます。

この素材の陰影をそのまま使いたい場合、

3Dモデルに描かれた線が邪魔になります。

これは設定より非表示にすることができます。

 

[サブツール詳細]の[環境]で[レンダリング設定]をクリックすると、

[レンダリング設定]ダイアログが表示されます。

 

[テクスチャ]→[テクスチャを使用する]のチェックを外すと、

体の線(テクスチャ)が非表示になります。

 

また[照明]→[方式]のプルダウンをクリックすると、

選択している3D素材の陰影の付け方を

[グーロー]・[フォン]・[トゥーン]から選択できます。

終わりに

今回はCLIP STUDIO PAINTの様々な機能や素材を使って肌を塗ってみました。

CLIP STUDIO ASSETSやTIPSには

自分だけでは思いつかないアイデアが沢山ありますので、

行き詰まった時などぜひ見てみてください。

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