7.彩色人物

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人物を描いていきます。人物は第2回で紹介したブラシ「エアブラシ」と「色混ぜ」を使います。

こちらも背景と同じように、彩色の前に人物の線画と下塗りレイヤーを統合して一枚のレイヤーで描いていきます。

 

[1]人物の顔の彩色

レイヤーを統合し終わったら、人物に色調の変化が少ないのが気になったので、顔や帽子の周りに水の色を「エアブラシ」でぼかして色を置きます。

レイヤーの[合成モード]は、使いすぎると白飛び(※明るい部分の階調が白く飛んでつぶれてしまうこと)したり、彩度が高くなりすぎたりするため使用しません。今回は色調の変化を目的としているので、不透明度を58%に下げて調整しました。

 

下地に線画があると塗りにくいと思われるかもしれませんが、線画を基準に光のあたっている部分は線を細くしてみたり、線の色を薄くするために色を重ねてみたり、境界線の影の場合はそこからさらに影を広げてみたりしているため、線画を利用することができて塗りやすいです。

髪の毛の端などはさらさらした感じにするために、あえて線画を無視して彩色しています。

 

少しだけ右目の位置を調整しました。

 

[2]人物の服の彩色

こちらも最初は影を塗っていき、最後にハイライトを入れて形を整えていきます。

胸の下の緑の服は、つっぱった感じにするために[色混ぜ]で伸ばしていきます。

 

足の部分が長いのが気になっていたので、足の部分だけ投げなわ選択で切取り、自由変形を使って移動しました。繋ぎ目が見えないようになじませていきます。

 

[3]人物の金属の装飾

金属を塗る場合はコントラストをはっきりと描くと、表現しやすいと思います。

影を描いて、ハイライトで形を整えた後、合成モード[加算(発光)]のレイヤーで光を描き加えます。

 

[4]色の調整

最初と比べると、重ね塗りしたことで色が沈んでしまったので、合成モード[オーバーレイ]のレイヤーを使って下塗りのときに近い色味になるように色を置いていきます。

<左:合成モード[通常]で色を重ねた状態、右:合成モード[オーバーレイ]でクリッピングした状態>

 

また、境界線がわかりづらくなっている所は反射光のラインを入れていきます。

 

人物の彩色が完成しました。

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