はじめに
みなさん、こんにちは!今月もご覧いただきありがとうございます ʕ•́ᴥ•̀ʔっ。今回は、便利な「境界効果」の機能と、その使い方の例をいくつかご紹介します。お役に立てれば幸いです。それではさっそく……
始めましょう!!
1. 境界効果の基本
まずは、レイヤーやテキストにフチを追加するための場所と、基本的な特徴について知っておきましょう。
重要
バージョン5.0から、一部のパレットの名称が変更されました。用語は —> から次のように変更されています:
● サブツール —> ツールグループ
● ツールプロパティ —> ツール設定
● サブツール詳細 —> ツール詳細設定
✦ レイヤープロパティ
レイヤーの内容に適用できる境界効果は、[レイヤープロパティ] パレットにあります。
もしこのパレットが開いていない場合は、メニューの [ウィンドウ] > [レイヤープロパティ] から開くことができます。
パレット内にある、円のアイコンの [境界効果] オプションをクリックすると、フチの太さ、色、質感を設定できる一連の項目が表示されます。これらの設定については、使い方のセクションで詳しく説明します。
境界効果は、通常のレイヤーだけでなく、ベクターレイヤーやテキストレイヤーにも使用できます。
境界効果はレイヤーフォルダーにも適用できます。フォルダーに適用すると、フォルダー内の各レイヤーのすべての要素に一括でフチが付きます。さらに、フォルダー内の各レイヤーに個別にフチを追加することも可能です。これは、2段階のフチを作るもう一つの方法です。
✦ テキストのフチ
前の方法でもテキストにフチを付けられますが、次の方法は [レイヤープロパティ] パレットを使わずに、テキストツールの設定から直接フチを適用する方法です。
① テキストを入力したレイヤーを選択した状態で、[ツールプロパティ] パレットを確認します(この時、テキストツールがアクティブであることを確認してください)。
② パレット内に [フチ] というオプションがあるはずです。
機能をオンにすると、デフォルトで白いフチが付き、スライダーで線の太さを調整できます。
残念ながら、この方法では複数のフチを追加することはできません。複数のフチを作るには、テキストレイヤーをラスタライズしてから、後述する手順を行う必要があります。
フチの色を変更するには、(+) アイコンをクリックして隠れているメニューを展開し、[フチの色] オプションの白いバーを選択します。すると、色を選択するためのウィンドウが表示されるので (1)、好きな色を選べば完了です。
ツールプロパティにフチのオプションが見当たらない場合は、その機能が表示されるように設定されていない可能性があります。表示するには:
① [ツールプロパティ] パレットの右下にあるスパナのアイコンをクリックします。
② [サブツール詳細] ウィンドウが開くので、[テキスト] カテゴリに移動します。
③ テキストの項目の中にフチに関するオプションがあります。目のアイコンが表示される部分をクリックして有効にします(目のアイコンが出ているときは、ツールプロパティにその機能が表示されています (1))。
④ 機能を有効にすると、[ツールプロパティ] パレットに表示されるようになります (2)。
✦ シンプルモード
シンプルモードでも境界効果を使用できます。適用したいレイヤーをタップして表示されるレイヤーメニューを下にスクロールすると見つかります。
設定はスタジオモードと同様で、太さを調整するスライダーと、カラーパレットから色を変更できるバーがあります。
重要: このチュートリアルで説明するフチに関する内容は、シンプルモードでも同様に適用できます。ただし、レイヤーの「水彩境界」だけは例外で、現在はスタジオモード限定の機能です。
2. 活用例
イラスト、テキスト、ブラシに関するこの機能の活用例をいくつか挙げてみましょう。
✦ ステッカー
境界効果の最もポピュラーな使い方は、ステッカー風にすることです。レイヤー内の要素にフチを付けるのは、効果を有効にするだけでとても簡単です。設定を見てみましょう:
① 最初の調整項目は [フチの太さ] です。スライダーで太さを調整できます。
② 一方、[フチの色] はその名の通り色を変更できます。
フチの色を変更するには2つのオプションがあります:
(1) カラーサークルから色を選び、バケツのアイコンをクリックして選択中の色に変更する。
(2) 白いバーをクリックし、表示されたウィンドウのカラーパレットから保存済みの色や新しい色を選択する。
- 自宅でのステッカー印刷 -
プロ仕様のステッカーを印刷するリソースがなくても、自宅で自作する方法があります。自分でカットする際に最も難しいのはフチを綺麗に切ることです。そのため、印刷前に2段階のフチを設定しておくことをお勧めします。これにより、カット作業中も形や太さを一定に保つことができます。
やり方を見てみましょう:
① イラストのレイヤーを選択し、好みの太さと色のフチを付けます。
② レイヤーアイコンを右クリックするか、スマホやタブレットの場合はメニューが出るまで長押しして、[ラスタライズ] を選択します。
③ 再び [レイヤープロパティ] パレットへ行き、細い黒のフチを適用します。これでステッカーのテンプレートが完成です。あとは印刷してカットするだけです。
シンプルモード: シンプルモードでも、「白いフチを付けてからレイヤーをラスタライズし、さらに黒いフチを付ける」という手順は同様に有効です。
シンプルモードの [ラスタライズ] オプションは、レイヤーをタップした時に表示されるレイヤーメニューをスクロールすると見つかります。
最後に、この手順を繰り返せば、好きなだけ多重のフチを作ることができます。
ただし、これは一度行うと元の状態に戻せない方法ですので、元のイラストのコピーを作成しておくことをお勧めします。
✦ 水彩境界
通常の硬いフチの他に、「水彩境界」も用意されています。このオプションは境界効果を有効にすると表示されます。
この効果では、適用範囲、不透明度、暗さ、ぼかし幅を調整できます。
- 範囲: フチの幅に対応します。値を高くしすぎると、汚れのように見えてしまうことがあるので注意が必要です。
- 不透明度: その名の通り、透明度を調整します。
- 暗さ: 色の濃さを調整します。これも高くしすぎると汚れに見える場合があるので注意してください。
- ぼかし幅: ぼかしの強さを調整し、フチを硬くしたり柔らかくしたりできます。
このフチを使うと、水彩イラストの質感に馴染ませながら、自然な輪郭を付けることができます。
設定を調整することで、フチの質感をどのように変えられるか、別の例を挙げます。
- ブラシ -
これまで見てきたのはレイヤー全体に適用される境界効果ですが、レイヤーではなくブラシ単体に水彩境界を適用するオプションもあります。やり方は:
① 水彩ブラシを選択します。
② [サブツール] パレットの右下にあるスパナアイコンをクリックします。
③ ウィンドウが開くので、[水彩境界] カテゴリに移動します。そこで先ほど説明したのと同じ設定項目が見つかります。
水彩テクスチャではない他のブラシにも同じ水彩境界を適用できますが、結果があまり良くないことが多く、例えば範囲を広げすぎると汚く見えてしまいます。そのため、水彩以外のブラシで使用することはお勧めしません。
シンプルモード: 水彩タイプのブラシを選び、設定アイコン(矢印)からブラシ設定に入ると、[水彩境界] オプションが利用可能です。
シンプルモードの設定では、フチの幅を調整するスライダーのみが用意されています。
✦ クリーニングと修正
次はとても便利な使い方です。私は特に、キャンバス全体やイラストの輪郭に残ってしまった塗り残しや不要な色を消す際によく使います。
レイヤーに境界効果を適用すると、キャンバス上のすべての図形や線の輪郭にフチが付きます。おかげで、自分では気づかなかったキャンバス上の小さなゴミ(塗りカス)を簡単に見つけることができます。また、フチを付けたい図形の輪郭に不要な凹凸がある場合、効果を適用するとそれらが強調されるため、消しゴムで簡単に修正できます。
✦ タイポグラフィ / 要素の強調
テキストやキャラクター、特定の要素に境界効果を適用して、面白い効果を作ったり、構成の中で際立たせたりすることができます。境界効果を加えることでどれだけ印象が変わるか、例を見てみましょう。
まず左側の画像はフチなしのデザインです。見ての通り、テキストが背景に埋もれてしまい、全体的に平坦な印象です。一方、右側の画像ではすべてが変わります。フチが要素間のコントラストとして機能し、構成に明快さと躍動感を与えています。
また、一つのフチだけでは不十分な場合も多いです。例えばこの文字には、最初の白、次の赤ピンク、そして最後の白という3段階のフチが施されています。
- グラデーションのフチ -
この色の効果はタイポグラフィ専用というわけではありませんが、よく使われる手法です。グラデーションのフチを作る方法は簡単です:
① 元のレイヤーを複製します。
② 複製したレイヤーを元のレイヤーの下に移動し、フチを設定します。
③ 前述の通り、レイヤーをラスタライズします。
④ レイヤーパレットにある [透明ピクセルをロック] オプションを有効にします。
⑤ 最後に、好きなグラデーションの色で塗りつぶします。グラデーションツールを使うとより簡単です。
この手順を踏むことで、グラデーションだけでなく、ぼかし、トーン、パターンなど、あらゆる効果をフチに適用でき、さまざまな個性を与えることができます。
- ずらしたフチ -
ずらし効果を作るには、前のセクションで説明した手順1から3までを行います。結果として複製されたレイヤーに対し、レイヤーパレットの [透明ピクセルをロック] 機能を適用します。次に [選択範囲] ツールでテキストを選択し、フローティングメニューのバケツアイコンでフチと同じ色で塗りつぶします。最後に、[変形] ツールを使ってテキストを好きな方向に移動させます。
変形ツールは、タブレット版では上部メニューのショートカットにありますが、PC版などでは [編集] > [変形] にあります。ショートカットキーは [Ctrl + T] です。
さらに、テキスト全体の輪郭を際立たせるために2段階目のフチを付けました。これで、美しい「ずらしフチ」の完成です。
✦ ブラシ
まず、この効果はレイヤー自体に適用されるものであることを確認しておきましょう。つまり、そのレイヤーで使用するどのブラシも、描画すると自動的にフチが付きます。
ですので、ざらざらしたテクスチャのブラシやぼかし効果のあるブラシを使っている場合、フチも同様の質感で適用されますが、仕上がりがあまり良くない場合があることを覚えておいてください。
境界効果を適用したレイヤーを使って描画することで、よりクリーンで効率的なデザインを作成できます。例えば、構造物、パターン、ロゴなど、あらゆるものをこの方法で描画できます。
これを行うには、フチの色を黒、ブラシの色を白に設定します。
シンプルモード:
いわゆる線画(ラインアート)が完成したら、境界効果をレイヤーに永続させるために、レイヤーを 「ラスタライズ」 する必要があります。これは、メニューが出るまでレイヤーを長押しして [ラスタライズ] を選ぶか、PCの場合はレイヤーを右クリックすることで可能です。
- 着色 -
フチを付けたレイヤーの下に新しいレイヤーを作って塗ろうとすると、ブラシで描いた部分(白)が残っていることに気づくでしょう。これは問題ですが、幸いなことに素早い解決策があります。
まず、既に [ラスタライズ] 済みのレイヤーを選択し、[編集] > [輝度を透明度に変換] を実行します。この操作により、黒いフチだけが残り、白いストローク部分が透明になります。これで完了です。
このオプションがあるからこそ、後で数ステップで線だけを抽出できるため、最初は色を気にせずにこの方法で描画するのが理想的なのです。
シンプルモード: 前述の通り、まずはレイヤーオプションからレイヤーを [ラスタライズ] することから始めます。
シンプルモードには [輝度を透明度に変換] オプションがないため、適用するにはスタジオモードに戻る必要があります。しかし、シンプルモードから出たくない場合は、[フィルター] > [効果] > [線画抽出] カテゴリにある [線画抽出] 効果を使用できます。
[線画抽出] はスタジオモードでも利用できるため、同様に [輝度を透明度に変換] の代わりとして使うことができます。
簡単な着色の例をいくつか挙げます。
おわりに
個人的には、タイポグラフィのデザインで要素を際立たせたり、イラストの残りカスや縁を綺麗にしたりするために、境界効果を多用しています。全体として使いやすく非常に効果的なツールですので、皆さんもクリエイティブなプロセスで楽しんで使っていただければと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました!「いいね」をいただけると励みになります。それではまた別の機会に!(≧∇≦)/
バイバイ。
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