ガラス玉のように輝く瞳の描き方
ガラス玉のように輝く瞳の描き方
今回はガラス玉のように輝く瞳の描き方を解説します。
一見すると複雑に見えますが手順通りに作業すれば簡単に再現できます。
背景のイメージを抽象化させる
このハイライトはガラスに背景が映り込んだ様子を簡単に表現するために学校の教室をモチーフとして作りました。
※参考画像(教室廊下01-Ver.2 / CLIP STUDIO公式3Dモデル)
学校の教室を選んだのは特徴が多くデフォルメしやすいからです。
学校の教室の中から「発光するパーツ」と「光が当たった時にでっぱりとして目立つパーツ」を抽出し、「窓」「机」「照明」などの特徴を台形の記号としてとらえます。
この台形は遠近法によって手前ほど大きく広く、奥に行くほど小さく狭い線のようになります。
実際に背景を描くわけではなく、あくまでパースを記号として扱うので完全に理屈を理解する必要はありません。
教室の特徴と上の図の円筒の形を融合し眼球の形に合わせてデフォルメさせます。
重要なのは上の図のように簡略化しても不思議と奥行きが表現出来るということです。これをハイライトに利用するのです。
ハイライトの大まかな範囲を決める
①
まずハイライトの無い瞳を用意します。
※瞳の色を少し暗めにしておくとハイライトを合成した時に映えます。
②
つぎに瞳の上にハイライト用のレイヤーを追加します。
そしてエアブラシを使い瞳の形に沿って大きな楕円(だえん)を描きます。
まつ毛にかからないように気を付けます。
③
見やすいように一度レイヤーの透明度を下げます。
④
瞳孔の位置を消しゴム、または透明色で消します。
この中心が消失点、つまり見ている人の視線を集める部分だと思ってください。
細かく描き込んでいく
⑤
レイヤーの透明度を元に戻します。
⑥
透明色または消しゴムを使い円の中心に向かって線を引き扇形を作っていきます。
この時、扇形の幅が均等にならないように気を付けます。
私の場合は、左側に窓があると考えているので左のパーツが大きくなるようにしています。
これにより光にメリハリが出て無機質な感じが軽減されます。
⑦
線が同心円状になるように気を付けながら「窓」「机」「照明」のパーツを意識して描き込んでいきます。
「窓」は大きく、「照明」はブラシサイズを小さくして線を多めに引くとそれらしくなります。
色を付けて輝かせる
⑧
レイヤーの透明ピクセルをロックにして色を付けていきます。
今回は青を基調として面積の多い部分を白、窓から遠い部分にネイビーを塗りました。
⑨
レイヤーモードを「加算(発光)」に変え、塗りを調整します。
⑩
新しくレイヤーを追加し、エアブラシで青を塗ります。
これは瞳から多少はみ出しても大丈夫です。
⑪
レイヤーモードを「加算(発光)」に変え、レイヤーの透明度を下げて雰囲気を柔らかくします。
今回は透明度を49%にしました。
これにより瞳に球体としての立体感が出ます。
使用したレイヤーは2枚でした。
レイヤーフォルダーを使用する際は設定が「通過」になっていることを確認してください。
これで瞳の塗りは完成です。
様々なアレンジの例
瞳をより魅力的にするためのアレンジ例を紹介します。
・粒子、キラキラ、ダスト
空気中のホコリなどが光に反射したものを表現しています。これを描くことで奥行きや空気感が出ます。
・まつ毛の色を変える
瞳だけがキラキラしていると浮いてしまうことがあります。なのでまつ毛の色も変えると統一感が出ます。
まつ毛の左右の端を肌の色、または血色を思わせる赤、赤褐色、オレンジ色でぼかすことで透明感が、まつ毛の中心に繊維感のあるツヤを描くことで立体感が出ます。
・ハイライトの色味を変える
作例では青系ですが赤、黄、オレンジ色等に変えることで夕方っぽい時間帯を表現できます。
また瞳の下半分にハイライトと違う色を合成することで複雑な色味を作れます。
・人物や記号を映り込ませる
瞳が鏡面であることを利用し、そのキャラクターの好きな食べ物や人物などを合成することでドラマチックな雰囲気が作れます。
映り込んだものは通常のレイヤーに描き、上から加算やスクリーンで光を合成すると自然になります。
まとめ
この技法には
・瞳だけで空気感やシチュエーションを表現できる
・光を偏らせることでのっぺりしないメリハリのあるハイライトが作れる
・パースの消失点は集中線の代わりにもなるので瞳に目が行く
というメリットがあります。
つまり、パッと目を引く瞳が描きたいという方にオススメです。
最後まで読んでくれてありがとう! 参考になれば幸いです。
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