6.人物の着彩②肌・髪

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キャラクターの肌の塗り方と髪の塗り方を解説します。


[1]肌の塗り方

基本的にはほかのパーツと塗り方と同じなのですが、以下のように異なる部分もあります。


<肌のレイヤー構成>

①基本(下地)/②乗算/③乗算/④乗算(濃い影)

⑤ハイライト白/⑥白目/⑦目/⑧覆い焼き


・顔の線画について

目元・口元・鼻など部分的に色を薄くします。

全体を薄くするとのっぺりしてしまうので、ポイントで濃い部分も残します。


・影色について

肌は特に注目される部分なので、影色の彩度を高めにして若干鮮やかに仕上げます。

濃い影になっている部分は青系の影を塗り、彩度を落とします。(④)


・目について

ここだけはレイヤーを重ねて着彩するのではなく、ひとつのレイヤーに直接色を塗り込んでいます。

さきほどのキャラクターのポイントでも述べましたが、『現実離れさせたかった』のと顔周りに目をひく補色が欲しかったため、目を赤くしました。


[2]髪の塗り方

塗り方は、肌や服とだいたい同じです。レイヤー構造は以下のようになっています。


<髪のレイヤー構成>


①基本(下地)/②乗算/③色味

髪は[覆い焼き](⑧と⑨)を重ねて明度を上げるので、下地と影色は暗めの色にしています。

長い髪の場合、影色が1色だと平坦な印象を与えてしまうので、少し異なる影色もグラデーションをかけながら加えていきます(③)。

下地にグラデーションを入れる場合もあります。


④グラデ乗算:色幅を増やすため、メリハリを強調するためにポイントでふんわり入れます。


⑤乗算2:一段階濃い影色を入れ、色の深みを出します。


⑥照り返し:まわりこみや毛の先の部分にふんわり入れ、濃い部分などの色を少し抜きます。

照り返しは少しだけ違う色にして色味を加える意味もあります(例えば、髪が青なら照り返しは紫や青緑 など)。


⑦照り返し2:顔周りの毛先を薄めます。顔周りの照り返しの色は、肌色になじむよう、髪が暖色なら茶系か、髪が寒色なら低彩度の青などにしています。


⑧覆い焼き:一段階目の覆い焼きです。髪に限らず、基本的にはどのパーツも『ちょっとくすんでるかな…』と思うくらいの色で塗り、仕上げに覆い焼きで光の当たる場所などに鮮やかさを加えています。


⑨覆い焼き:二段階目の覆い焼きです。一枚目の覆い焼きからさらに絞った範囲に鮮やかさを加えるイメージです。

覆い焼きレイヤーの重ね枚数は、場合によって様々で1~4枚で変動します。主に2枚です。


髪が「茶」や「黒」などの濃い色の場合、さらにツヤを描き込むためにハイライト用のレイヤーを追加することもあります。


これでひととおり人物を着彩し終えました。


次回は人物の仕上げの工程を解説します。

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