紙質を生かしてアナログ透明水彩風に描く方法

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Alcea

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こんにちは、Alceaです。

↓こちらのイラストは紙質テクスチャとアナログ水彩風ブラシを使って描きました。

色を塗る際にベースカラーを置いてから塗る方法と、ベースカラー無しで塗る方法の2つのパターンで塗っています。この記事ではそのやり方も含めて「紙質を生かしてアナログ水彩風に描く方法」をご紹介します。


線画

線画を用意します。デフォルトの「リアル鉛筆」を使いました。紙質や水彩ブラシとの相性が良いです。

(とても見づらいですが右側に薄い線で円が3つ描かれています)

 

 

ベースを塗る

塗りつぶしツールを使って人物の肌と髪、無限の記号♾️のベースカラーを塗ります。レイヤーは全て分けています。ベースカラーは絵にも寄りますが、後から色を塗り重ねることを考えると淡い色が良いです。

右側のハロはベースカラーなしで塗るのでそのままです。

 

 

紙質を選ぶ

デフォルトの画像素材から「中目」の紙質テクスチャを選びました。レイヤープロパティで「紙質合成」し、濃度を下げます。今回は通常レイヤーで完成させましたが、作業のどこかの段階でお好みのレイヤーモードに変換してください。このタイミングでいじってもあまり変わりません。

私はアナログの質感のあるブラシを多用するので、色を塗り込んでから紙質を追加すると絵がくどくなってしまったり、反対にあまり効果が出ないことがあります。先に紙質を設定しておくことで、質感を確かめながら作業を進めることができ、その方が時短にもなります。


右側のハロを塗る(ベースカラー無し)

工程が少し複雑なのでざっくり解説します。ほぼ通常レイヤーで作業しました。

 

①「最初からムラのある水彩『花冠』」で内側の紺色の円と外側の水色を塗り、デフォルトの「粗い水彩」で外側のグレーがかった青と紺色の縁を塗ります。円の中心は何も塗りません。

② ①をぼかします。デフォルトのぼかしツールだとぼけが強すぎるので「塗りぼかブラシ」や「質感残しなじませ」を使いました。均一にぼかさずムラを残します。線画の円からはみ出た所は、消しゴムツールか水彩ブラシの色を「透明」にして消します。

この時点で「水筆」を使って内側に放射状のヒビのような線を書いておきます。「水筆」は消しゴムのように色を抜く水彩ブラシです。

③虹を円環状に描きます。「図形」から「楕円」を選択し、コピー&ペーストを使って1色ごとに少しずつ大きくしながら7色を重ねて、「ガウスぼかし」でぼかします。内側の小さい円が描けたらコピーして外側にも貼り付けます。

④外側のハロに放射状の線を「水筆」を使って描きます。また内側のハロが発光しているように見せるため「水筆」で内側のハロの周囲の色を抜きます。

 

 


左側の人物を塗る(ベースカラーあり)

先程のベースカラーのレイヤーの上に新規レイヤーを作り、クリッピングして塗っていきます。はみ出さないので細かい所を楽に塗れます。

 

①レイヤーを乗算にして「◯穴抜きマーカー/通常」で青を何色か重ねながら塗ります。紙の質感の上に水彩特有の色が欠けた表現が重なり、よりアナログ感が増します。

②ペンでハイライトのベースや毛の流れを描きます。デフォルトの丸ペンや「ミルキーペン風ブラシ」を使うことが多いです。

③レイヤーを乗算にして肌の影を塗ります(ブラシの種類は忘れました)。瞳は面積が小さいのでベースなしで塗りました。頬と口の中も塗ります。

④通常レイヤーを作成し服と草花を塗ります。服も真っ白で面積が狭いのでベースなしです。

 

※「◯穴抜きマーカー/通常」と「ミルキーペン風ブラシ」がセットになった素材のリンクを貼りたかったのですが、クリエイターさんが削除してしまわれたのか探し出せませんでした。すみません。


その他の要素の描き足し→仕上げ

♾️の模様、雲とその周りの影、ハイライトを描き込みます。線画を色トレスし、ハロにハードライトレイヤーを重ねて鮮やかな水色を乗せ、幻想的な雰囲気を強めました。ハロの中心の太陽が発光しているように見せるため、ハードライトレイヤーで暗い色との境に黄色を塗ります。

これで完成です。

 

 


紙の質感あり/なしで比較

左:紙質あり、右:紙質なし

 

紙質ありは全体にザラつきがあり、紙質なしはクリアな印象です。特に髪の毛の部分で違いがはっきり分かりやすいかと思います。

他にもベタ塗りのベースや余白にも紙質が加わることで、のっぺり感がなくなっています。螺旋模様はより古い質感になり、草花は素朴さが増しています。

 

アナログ水彩の質感のあるブラシを使っているので、デジタル特有のつるりとしたところも残したい場合は紙質なしか、「細目」などの凹凸が穏やかな紙質を選び、透明度を調節すると良いです。この辺りは描き手の好みですね。

左:紙質あり、右:紙質なし

 

こちらで大きく違うのは外側のハロの色が濃い部分です。紙質がない方を見るとそこまで描き込んでいないのが分かります。私の場合、例えばここで紙質なしの状態で作業すると描き込みをし過ぎてしまい、後で紙質を追加したときにそこまで印象が変わらないか、細かい線が消えて描き込みの意味がなくなるかのどちらかが起きます。

 

逆に紙質ありの方は「なんか良い感じ」に見えます。←言語化の壁…

紙の凹凸のおかげで暗いところがより暗くなってメリハリがついていますし、ガウスぼかししただけの虹も安っぽく見えません。

雑に描いてOKということではなく、「紙質の凹凸やザラザラした感じを生かし余分な手数を減らして描く」というテクニックが伝わるでしょうか?

 

時々紙質を見えなくして描き込みを進め、少し経ったらまた紙質を表示させるというやり方も良いと思います。


最後に

いかがでしたでしょうか?

デジタルでアナログ水彩風に描く方法は私もまだまだ試行錯誤中です。

同じような方や、これから描いてみたい!という方にとって少しでも参考になれば嬉しいです。もしこの記事が役に立ったら「いいね」やお気に入りを押していただけると励みになります。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました!

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