ツール環境の移行について

CLIP STUDIO PAINTの多数あるツールの中から、自分で使いやすいツールを探しながら、慣れるのがベストなのかもしれませんが、IllustStudioで愛用していた「鉛筆」ツールの設定を移行しました。

 

※IllustStudioからツールの移行方法について詳しくは、こちらを参照してください。

 

[1]ラフの描き込み

ラフが汚すぎて、自分でもよくわからなくなった部分は、もう少し詳細なラフを描きながらペン入れをします。

画像のような髪飾りや和柄などは着物屋さんのカタログなどを資料にしています。

 

私は史跡や神社仏閣めぐりが趣味なので、建物の金具や模様等の装飾を写真に収めて、模様や金属の装飾品を描くための参考にしています。

 

火縄銃の金具や火門（＝点火口）に施された模様など、衣装とは関係のない部分も美しいと思ったものは写真かメモをとります。

例えば、火門に使用されていた金具のデザインを、飾り紐の金具にアレンジして入れてみたりして、衣装のデザインに取り入れます。

 

今回の鈴の桜模様は、資料館で見た茶筒の金装飾が美しかったので取り入れてみました。

 

[2]線画

[図形]ツール→ [直接描画]→[楕円]サブツールで鈴を描きます。

 

もう少し髪飾りが大きい方が派手になるかな、と思ったので[編集]メニュー→[変形]→[拡大・縮小・回転]でサイズアップをしてみました。

 

鈴の持ち手部分をやや曲線にしたいので、[図形]ツール→ [直接描画]→[曲線]サブツールを使用しました。

 

鈴を沢山描くのも面倒なのでちょっと手間を省きます。

下図の①②の鈴をそれぞれ別のレイヤーに描きます。

それぞれ[レイヤーを複製]し、必要な数に増殖させます。増やした鈴を[編集]メニュー→[変形]→[拡大・縮小・回転]で微調整します。 中央に並ぶ鈴は「②の複製レイヤー」を加工し、両サイドの鈴は「①の複製レイヤー」を加工しています。無駄な線を消して、増殖完了です。

 

女の子の線画が完成しました。無駄な線は後々消していきます。

 

男性キャラも同じ要領で描きこんで線画完成です。

男性キャラの方の衣装は見えている部分が肩しかないので、ラフ時のデザインでは殺風景になるかと思い、鎧風にしてみました。