3.マスク
パーツごとにマスキング作業をします。だいたい手前に存在するパーツ・小さく細かいパーツのレイヤーから作業をします。
邪魔な線は作業しながら消したり、レイヤーを非表示にしたりします。
線は最終的に[不透明度]を50~60%に下げて全体の色になじむようにしたいので、塗り残しを防ぐためにもマスキングの時点で線画の[不透明度]を下げます。
[1]髪飾りのマスキング
基本は[塗りつぶし]ツール→[他レイヤーを参照]サブツールで塗りつぶした後、塗り残し部分は[塗りつぶし]ツール→[塗り残し部分に塗る]サブツールを使うか、[鉛筆]ツールで補足します。
はみ出た部分は[消しゴム]ツールか、[透明色]を選択した状態で[鉛筆]ツールを使用して消します。
[塗り残し部分に塗る]のツールプロパティは下図になります。
▲[対象色]は[すべての色を対象]、[色の誤差]を[0.0]に設定しています。
①[塗りつぶし]ツール→[他レイヤーを参照]サブツールで塗りつぶしたもの。これだと塗り残しがあります。
②[塗りつぶし」ツール→サブツール[塗り残し部分に塗る]で塗り残した部分をなぞります。
③なぞった部分が塗りつぶせました。この方法でやりにくい部分は素直に[鉛筆]ツールを使用します。
髪飾りの塗り分けが完成しました。色はとりあえず分かりやすければ何でもいいです。背景が白い場合、薄い色では塗り残しやはみ出しに気が付きにくいので濃い色がいいかもしれません。 この調子で他のパーツも進めていきます。
[2]髪のマスキング
髪を塗ります。
前髪の肌への重なり具合を見たいので、肌の線のレイヤーも表示しておきます。
前髪のような、線画で境目を描いてない所は適当な位置まで塗り込んだあと、[透明色]を選択した状態で[エアブラシ]ツールを使って、毛先を透過させます。これにより瞳を強調させ、髪の毛のふんわり感を出せます。
図のような線の重なりを消します。
パーツに分けて一気に塗りました。
[3]色の調整
レイヤーがごちゃごちゃしてきたので、レイヤーフォルダーにまとめます。
[レイヤー]メニュー→[新規レイヤーフォルダー]でレイヤーフォルダーを作成し、「巫女(女性キャラ)」、「天狗(男性キャラ)」、と「残す必要のあるラフ」の3つにまとめました。
実は、レイヤーフォルダーの存在を最近知りました…(笑)
レイヤーフォルダーにまとめたことで、レイヤーの合成モードによっては、効果の範囲が変わり、変色してしまうレイヤーもあるので、様子を見ながら他のパーツも随時まとめていきたいと思います。
【POINT】
レイヤーフォルダーの合成モードを[通常]から[通過]に変更する事で、色調補正レイヤーの効果やレイヤーの合成モードを、そのままフォルダー外のレイヤーにも適用します。
[通過]は、レイヤーフォルダーにのみ設定できる合成モードです。
詳しくは、以下のTIPSを参照してください。
この色のままでは流石に目がチカチカしてきますので、完成を想定した色に塗り替えます。
レイヤーパレットから[透明ピクセルをロック]すると、透明部分にはみ出さずに、すでに描画した部分に対して描画できるようになります。
塗り分けしたレイヤーの[透明ピクセルをロック]し、[塗りつぶし]ツール→[囲って塗る]サブツールで塗り替えます。
[囲って塗る]サブツールの各パラメータは以下のように設定しています。
処理範囲にする対象色は[透明以外は開領域にも]、隙間閉じはオン、色の誤差は[0.0]、参照するレイヤーは[選択されたレイヤー]に設定しています。
和風な色合いで明るく派手な感じにしました。
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