5.調整②
[1]キャラクターのフチに光をあてる
キャラクターのフチに光を当てます。
こうすることで立体感を出すことができ、後ろのキャラクターとの遠近感が付けられます。
まず、キャラクターのレイヤーフォルダー(線画と着色がされているレイヤーフォルダー)から選択範囲を作成します。
「手前線画」レイヤーフォルダーと、「手前カラー」レイヤーフォルダーを選択します。
[レイヤー]メニュー→[レイヤーから選択範囲]→[選択範囲を作成]を選択すると、選択しているレイヤーの描画部分から選択範囲が作成されます。
[選択範囲]メニュー→[選択範囲を反転]を選択して、キャラクターの外側を選択します。
[選択範囲]メニュー→[選択範囲を拡張]を選択して、少しキャラクターの内側に食い込むように選択範囲を取ります。
(下記画像では選択範囲を赤で表示しています)
[選択範囲]メニュー→[境界をぼかす]で選択範囲をぼかします。ぼかす範囲は3mmにしました。
一見選択範囲はきっちり取られているように見えますが、塗りつぶすと境界がぼやけます。
新規レイヤーを作成して、選択範囲ランチャーの右から3番目、[塗りつぶし]で塗りつぶします。
ふたたびキャラクターのレイヤーフォルダーから[選択範囲を作成]し、[選択範囲の反転]をします。
塗りつぶしを行ったレイヤーを選択し、キャラクターの外側の余分な部分を消去します。
これでキャラクターの内側フチに光彩の表現ができました。
[2]背景の調整
■鳥居をぼかす
最初に3段階に分けておいた鳥居レイヤーをそれぞれ[フィルター]メニューの[ぼかし]を使ってぼかしていきます。
「鳥居・前」「鳥居・中」「鳥居・後」と奥へ行けば行くほど、ぼかしを強くすることで距離感がでるようにしました。
また、奥の鳥居には合成モード[スクリーン]の朱色のレイヤーを乗せることで、鳥居自体の色を薄くして、奥行きを表しています。
■ハイライト
新規レイヤーを作成して、瞳などの目立つ部分にハイライトを足します。
■背景テクスチャ
レトロなイメージが欲しかったので、テクスチャを使用しました。
背景のフォルダのグラデーションの上にテクスチャのレイヤーを作成し、合成モードは[ソフトライト]にして、透かしました。
素材はCLIP STUDIO ASSETSにて公開されている「ダイヤ」(作者:星瞬さん)の素材を使いました。
※CLIP STUDIO ASSETSで素材をダウンロードする方法について、詳しくはこちらをご覧ください。
最後に絵全体のバランスを見て、人物に厚みを持たせるために、薄めの影を乗せました。
これでイラストの完成です。
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