12.エフェクト(「デフォルト完成」)
[1]刀のエフェクト
まずは刀の周りを光らせたいので[刀]フォルダーを複製し、右クリックしてメニューを表示し、[選択中のレイヤーを結合]を選択します。
「刀 のコピー」レイヤーが出来たので「刀」フォルダーの下に置きます。
これに、次の手順でエフェクトのベースにするためのぼかしを入れます。(レイヤー名を「刀の光エフェクト」に変更しました。)
①[透明ピクセルをロック]し、白で塗りつぶします。
②[レイヤープロパティ]パレット→[境界効果]→[フチ]を選択して、紫のフチをつけます。
③新規レイヤーを作って、「刀の光エフェクト」レイヤーと結合します。
④[フィルター]メニュー→[ぼかし]→[ガウスぼかし]でぼかして、レイヤーの合成モードを[スクリーン]にします。
これで「刀の光エフェクト」が出来ました。
次に、「刀エフェクト」フォルダーに移ります。まずは刀の軌道を描いている刀エフェクトから描いていきます。
白色で描いては消しゴムで削って形にします。
[筆]ツール→[水彩]→[水彩なじませ]で、軌道を意識しながら伸ばし馴染ませます。
このエフェクトの芯の白い部分は、はっきりめに残しておきたいので、レイヤーを複製し、複製したレイヤー(「刀エフェクト2」)に、「境界効果」でフチを付け、新規レイヤーと結合した後ぼかしをかけます。
フチの色は、上に作成した色調補正レイヤーで「色相」を調整して、紫からピンク寄りに変更しています。
今回は[フィルター]→[ぼかし]→[移動ぼかし]を使用しました。
「刀エフェクト1」、「刀エフェクト2」の色を調整します。調整はクリッピングしたレイヤーに[エアブラシ]ツール→[柔らか]で塗りました。
光源である刀の近くは白く、遠くはエフェクトのピンク色と同化していく感じです。
不透明度を変更し、明るさを調整します。
クリッピングを外すと次のようになっています。奥の方はあまり目立たないように意識します。
[2]花びらのエフェクト
花びらのエフェクトを追加します。花びらエフェクトは、[デコレーション]ツール→[花]→[桜花弁]と、それをカスタムしたものを使用しました。
■カスタムブラシの設定
カスタムブラシ「桜花弁2」は、元の[桜花弁]サブツールより花びらのサイズを大きくしました。
大きい花びらはカスタム有りのブラシ、小さい花びらはカスタム無しのブラシを使って描きます。
[編集]メニュー→[変形]→[メッシュ変形]で形を整えます。
「刀エフェクト」の時と同じように、「花びらエフェクト」レイヤーを複製し、[レイヤープロパティ]パレット→[境界効果]→[フチ]を適用します。新規レイヤーを作成して結合したら、[フィルター]メニューからぼかしをかけます。
その後また同じように色を調整します。
花びらのグラデーションを少し濃い色で弱めたかったので、「色」レイヤーを「乗算」にしました。
もうちょっときらきら感が欲しかったので、「花びらエフェクト」レイヤーを複製して[覆い焼き(発光)]にし、刃に近いところ以外は消しゴムで消しました。
[3]その他のエフェクト
■金箔エフェクト
金箔のようなエフェクトは自作のブラシで描き、合成モードを[ハードライト]にしました。
・「台形ブラシ」(台形ブラシ)
こちらのブラシは、CLIP STUDIO ASSETSの以下のページからダウンロードできます。
※ダウンロードするには会員登録(無料)が必要です。
■風エフェクト
風のエフェクトは白色で[筆]ツール→[水彩]→[不透明水彩]で描いて、[筆]ツール→[水彩]→[水彩なじませ]で形を作っていきます。
白より色が付いていた方がいいかなと思ったので、レイヤーに[透明ピクセルをロック]を設定し、黄緑に塗りつぶしました。
[4]その他の調整
エフェクトが終わった後も、各レイヤーに対して細かな調整を加えていきます。
・エフェクトが強すぎると感じるところを、[消しゴム]でうっすら消して緩和しました。
・刀の光エフェクトが弱かったので強くしました。
・馬の調整を忘れていたので、馬のレイヤーのコントラストを全体的に上げました。
・刀のコントラストを上げて一部色調整をしました。
・土埃の不透明度を上げました。
・キャラ光彩を調整しました。
「色調整」フォルダーも、「光3」レイヤーと「色調整2」レイヤーを増やして、全体的に色の調整をしました。
これで「デフォルト」イラストの作業は終わりです。
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