今月のテーマは「仮装したキャラクターを描く」です。
ハロウィンまであと1、2か月ですね!
定番の魔女、狼男、ミイラ以外にも、自分のオリジナルキャラクターにいつもと違う仮装をさせてみたいと思いませんか?
この記事では、定番の「キョンシー」の衣装の描き方を解説し、後半では初心者でも簡単にできるデザインのアレンジテクニックをご紹介します。キャラクターを自分好みのスタイルにデザインしましょう!
それでは、始めましょう✨
【ショート動画】(再生時間:56秒)
今回のショート動画は、作例のタイムラプス動画です。描き方の参考にしてください。
英語字幕が組み込まれており、中国語のCC(クローズドキャプション)字幕も付いています。
YouTubeの自動翻訳機能を補助として活用して視聴することができます。
【パート1】:クラシックなデザイン
0. はじめに
現代の映画やポップカルチャーにおいて、私たちがよく知る「キョンシー」は、お札の貼られた官帽を被り、紺色の長袍(チャンパオ)をまとい、両腕をまっすぐ前に伸ばして、両足を揃えて跳ねる姿です。
この定番の衣装は、実は清朝の役人の正装である「補服(ほふく)」がモデルになっています。
歴史上の「ゾンビ(殭屍)」という概念は清朝から始まったわけではありませんが、香港映画などの影響により、このビジュアルイメージが広く定着しました。
以下では、清朝の補服をベースにした基本的な描き方を紹介します。
1. 定番のポーズ
衣装を描き始める前に、参考にできるキョンシーの定番ポーズをいくつか紹介します。
クラシックなジャンプポーズ:両腕を前にまっすぐ伸ばし、体が硬直した状態で跳ねる準備ポーズ。
腕上げポーズ:両手を挙げ、指先を前に向けます。指先を少し曲げると、不自然さが和らぎます。
(もちろん、キャラクターの性格に合わせた他のポーズを自由に選んでも構いません!)
【💡POINT】
前に向けた指を描くのが苦手で、袖を長袖にする予定がない場合は、腕を横方向に伸ばしたポーズや、ハイアングル(※手の甲が多く見える)またはローアングル(※手のひらが多く見える)などのカメラ角度を検討してみてください。
【💡POINT】
もちろん、3Dハンドモデルを使って素早く参考にすることもできます!
Clip Studio Paint Ver. 3.0以降のバージョンでは、より高度な3Dハンドモデルを使用できます。
操作方法は以下の公式記事を参考にしてください。
*Ver. 2.0以前のバージョンをお使いの方も、旧版のハンドモデルを参考として使用できます。
2. 清朝の官帽
🖌️描画手順:
A. つば(帽子の底部):まず、逆円錐状のつばを描きます。平面上では台形に見えますが、頭の球体の曲線に沿うように描きましょう。
B. 帽頂とフリンジ:上部は球状の形をしており、赤いフリンジで覆われています。簡略化した描き方としては、帽子の頂点から伸びる影を線状に描くことで、フリンジの質感を表現できます。
C. 頂珠(ちょうじゅ):帽子の中心に球状の飾りを描きます。
D. 翎毛(りょうもう):帽子の後ろに垂れ下がる暗色の羽(通常はクジャクやキジの羽)を加えます。
🎨定番の配色:
帽子本体:黒または紺色。
フリンジ:赤。
頂珠:赤が多いですが、青、白、金、透明などもあります。宝石の質感を出すために強い光沢を描くのがおすすめです。
翎毛:黒、紺、または深緑。
3. 頭のお札(符咒)
配置場所:定番の描き方は額の正面に貼り、顔の上半分を隠すスタイルです。イラストでは、お札を少し横にずらして配置し、キャラクターの顔が見えるようにアレンジすることもあります。
🖌️描画手順:
A. 長方形の黄色い紙を描きます。
紙が少し折れ曲がったり、なびいたりする動きを加えると、より生き生きとした画面になります。
B. お札の紋様は通常「赤色」です。
内容は以下の通りです:
①上部:「敕令」または「勅令」という文字。
②中央:横向きの「8」の字が連続した紋様(無限記号のような形)と、左右に広がる「家」のような構造。
③下部:具体的な指示を書きます。鎮圧用の「大将軍到此」や、イラストでよく見られる「随身保命」などの文字です。
【💡POINT】
通常、①と②を描くだけで「お札」らしく見えます。③の内容は自由に創作しても大丈夫です。
4. 衣装
清朝の補服はキョンシーの装いの本体であり、ポイントは非常に長い袖を表現することです。
🖌️描画手順:
1. 立ち襟(スタンドカラー)の襟元を描きます。
2. 長い袖を描きます。通常は手首よりも長く、中身が空の袖が自然に垂れ下がるようなビジュアルにします。
3. 胴体部分はゆったりとした紺色の長いガウン(長袍)で、前面が合わさる形にします(影を描くだけでOK)。
4. 裾の下から内側の層が見えるようにします。通常はカラフルなV字の紋様(立水紋)です。
🖌️胸の「補子(ほし)」の紋様:
1. 胸の中央に正方形の枠を描きます。枠の中に簡単な紋様を描きます。
細部まで描き込む場合は、この太い枠の中にも中国風の紋様を入れます。
2. 中央に動物を1匹描きます。最も一般的なのはタンチョウなどの鳥類(錦鶏やクジャクなど)ですが、獣(キリン、ライオン、ヒョウなど)の場合もあります。
3. その周囲を瑞雲、朝日、樹木などの図案で囲みます。
5. 首の数珠
通常は赤いビーズのネックレス(数珠)です。
正式な清朝の衣装では細い赤い珠に数粒の異なる色の珠が混ざりますが、ここでは簡略化して大きめの赤い珠で描きます。
ここでは縁取りのある塗りつぶしブラシを使って描きましたが、普通のブラシを使っても構いません。
まず後ろ側の珠を描き、次に前側を描いてからハイライトを加えます。
6. 靴
足元は定番の黒いフラットな靴、または黒い布製のブーツが一般的です。靴底は白を基調にします。
フラットな靴を選ぶ場合は、足の甲からふくらはぎまで伸びる白い靴下が見えるようにします(肌は見せません)。
定番のキョンシー衣装の完成です!
【パート2】:衣装のアレンジ
0. はじめに
定番のキョンシー衣装を覚えたら、次は4つの簡単なアレンジテクニックを使って、現代のファッションと伝統的な要素を融合させ、オリジナルのハロウィン仮装をデザインしてみましょう!
【💡POINT】
アレンジをする際:
最低限「帽子」と「お札」は残しましょう。
次に「数珠のネックレス」と「腕を前に出したポーズ」を残せば、
一目で「キョンシー」だとわかってもらえます!
それでは、どのようなアレンジができるか見ていきましょう!
1. 中国結び、タッセルの追加
中国結びは、洋服の「リボン」に近い役割を果たします。大きさや形、使う場所も多様なので、衣装デザインに非常に適しています!
- 場所:ボタン、吊り下げ飾り、その他あらゆる場所。
- 描き方:ここでも先ほど紹介した縁取り付きのブラシを使用しました。
以下はいくつかの結び目の例です。
【💡POINT】
縁取りブラシを使う場合も、紐の重なり(前後関係)を表現するために後から描き足す必要があります。
例えば一番右側の結び目では、マークした部分を後から描き足しています。
2. フリルの追加
もう一つ、非常に汎用性の高い要素が「フリル」です。
フリルを加えるだけで、衣装のレイヤー感と情報量を簡単に増やすことができ、非常におすすめです!
- 場所:袖口、襟元、裾などの衣服の端。
【💡POINT】
Clip Studio Assetsには、ユーザーが共有しているフリル素材がたくさんあるので、探してみてくださいね!
3. 対襟(中央合わせ)要素の追加
清朝の衣装は、それ以前の中国の王朝に比べて、「対襟(たいきん)」と呼ばれる左右対称のデザインが多く見られます。
アレンジデザインでは、必ずしも襟元にこだわる必要はありません。
靴や袖などにもこれらのデザインを取り入れることができます。
4. シルエット(型)を変える
最後は、衣装のスタイルそのものを直接変えてしまうデザインです。
最も簡単なのは、長袍(ガウン)の長さを変えることです。
ここではガウンを短くして、スカートのような雰囲気にしました(同時に#2のフリルも適用しています)。
その他、チャイナドレスやカンフー服など、より現代に近い他の中国風の衣装に変えることも可能です(漢服などは逆にあっさりしすぎて合わないかもしれません)。
【💡POINT】
これらのスタイルをさらに改造し、例えば胸元を開けたり、長さを変えたり、レイヤーを加えたりしながら、上記#1から#3のテクニックを組み合わせることで、新しい仮装デザインを簡単に作ることができます!
完成!
【結語】
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
今回の内容はいかがでしたか?
仮装のアイデアの助けになれば幸いです!
この記事が気に入ったら、ぜひ「いいね」やコメントで教えてください!それでは、また次回お会いしましょう✨
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