1.ラフ制作

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▼こちらが完成イラストです。

 

・作者プロフィール:irorico

色鮮やかで暖かな絵を描くことが好きです。書籍の挿絵等を描かせて頂いております。 ハンドメイドでも、イベント参加など活動中。

 

[1]準備

■1.キャンバスの準備

 

まずはじめに、「ファイル」メニュー→「新規」を選択し、キャンバスの準備をします。

[単位]を[mm]に設定し、キャンバスのサイズは、A4(幅210×高さ297)、解像度350に設定しました。

 

 

 

■2.ツールの準備

 

初期収録の[筆]ツール→[水彩]→[濃い水彩]サブツールをベースに、オリジナルのブラシを作成します。

私は何度もペンやブラシを塗り重ねて進めていくため、下の色と混ざらず、薄く透けるような設定に変更したいと思います。

 

はじめに、元になるサブツールを複製してオリジナルブラシの土台を作ります。

[サブツール]パレットで[濃い水彩]ツールを選択した状態で右下のアイコンから、[サブツールの複製]をクリックし、ダイアログを開きます。

 

[サブツールの複製]ダイアログで名前を「ラフ線」に変え、[OK]をクリックします。

これで、[サブツール]パレットに、オリジナルサブツールの「ラフ線」が作成されました。

 

「ラフ線」が選択された状態で[ツールプロパティ]パレット右下の工具マークをクリックし、[サブツール詳細]パレットを開いて設定を細かく調整していきます。

 

・詳細設定1:[ブラシサイズ]を「21.8」に設定。

 

・詳細設定2:

[インク]の[下地混色]のチェックをオフにし、[不透明度]を「100」→「70」に下げます。

 

・詳細設定3:

[下地混色]のチェックを外すと、[不透明度影響元設定]で、筆圧を不透明度に反映させる設定ができるようになります。[筆圧]欄にチェックを入れます。

これで設定が完了です。

 

濃淡があり、細くも太くも線が描けるような設定になりました。

また、ラフは大雑把にざっくりと描いていくため、やや太めのブラシサイズにしています。

 

 

 

■3.ショートカットキーの準備

 

作業をしやすくするため、[ファイル]メニュー→[ショートカット設定]から キーボードのショートカットを確認・設定します。

 

・設定領域[メインメニュー]→[レイヤーを複製] : [Cmd] + [K] ※Windowsの場合は[Ctrl]キー + [K]

・設定領域[ツール]→[筆] : [B] ※初期設定と同じ

・設定領域[ツール]→[鉛筆] :[P] ※初期設定と同じ

 

また、以下の2つは、よく使うツールのため、右手の指がすぐに届く位置のキーに変更しました。

 

・設定領域[ツール]→[スポイト] : [I]→[R]に変更

・設定領域[ツール]→[レイヤー移動] : [K]→[V]に変更

 

[2]案出し

準備ができたら、次は案出しです。

スケッチブックに、そのとき気になっているモチーフや言葉などをメモ程度にいろいろ描きつつ、いくつかイメージを広げていきます。

 

今回は水彩風に仕上げるつもりなので、透明感のあるイラストがよいかと思い、海の中をテーマにしました。

人物のサイズ感や 、望遠鏡を入れることは共通にし、配置を考えていきます。

 

ラフを描く際は、絵の全体のイメージを考えながら描くことを気を付けています。

また、中心の人物のポーズをどうするかをいつも悩み、いろいろなポーズで描いてみています。

 

[3]ラフ作成

工程[1]で準備したブラシを使い、ラフを描いていきます。

スケッチで描いた中から、3パターンの構図を選びました。

 

ラフの段階では細かい設定はまだ描かず、どのあたりにどのくらいのボリュームが欲しいか、バランスを見つつざっと描きます。

 

人物の顔なども線画になってから固めていくため、ラフの段階では雰囲気がわかる程度に描いておきます。

 

[4]構図の決定

[3]で描いた3点のラフの中から、真ん中の構図に決定しました。

 

【POINT:レイヤーは人物や周りの小物など、描きやすいように種類ごとに分ける】

構図の中で、配置を検討したいモチーフは、レイヤーを分けておくと移動がしやすく便利です。

たとえば、今回は望遠鏡の位置に悩んだので、望遠鏡用のレイヤーを作成し構図を検討しました。

ラフができたら「ラフ」フォルダを作成し、レイヤーをまとめます。

 

次回は、人物のペン入れ工程を紹介します。

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