4.ラフ制作2-ベース色を塗る-

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ラフ線の下にベースになる色を塗っていきます。この段階で全体の色や方向性を確定します。

 

[1]パーツごとのフォルダー分け

ラフ線画の下に新規レイヤーを作成しベースになる色をのせますが、その前に今後管理しやすいよう、各パーツをフォルダーごとにまとめて行きます。

 

「◆手前」レイヤーを選択し、[新規レイヤーフォルダー]クリックします。

レイヤーフォルダーへ「◆手前」レイヤーをドラッグして格納し、フォルダー名に「手前」とつけます。

 

パーツごとに1の作業と同様の処理を行います。

 

[2]パーツごとの色塗り

線は1枚のレイヤーでまとめましたが、色塗りはパーツごとに変更することが多々あるので細かくレイヤー分けしていきます。

 

ではまず、キャラクターから。

「キャラ1」フォルダー内の「◆キャラ1」の下に新規レイヤーを作成し、レイヤー名を「肌」にします。

 

「◆キャラ1」レイヤーを選択。[参照レイヤー]ボタンをクリックして、ラフ線画を[参照レイヤー]に設定します。

 

【POINT】

[参照レイヤー]は他のレイヤーから[参照レイヤー]のみを参照して、塗りつぶしや描画ができるレイヤー設定です。

詳しくは、以下をご覧ください。

 

「肌」レイヤーを選択し、[ツール]パレットの[塗りつぶし]ツール→[編集レイヤーのみ参照]バケツを選択します。

[ツールプロパティ]の[複数参照]→[参照レイヤー]を設定し、顔や手足にべたっと肌色を乗せます。

はみ出しやバケツで塗りきれないor塗れない部分はブラシ「濃い鉛筆 2」で追加します。

 

それぞれレイヤーの上下関係を注意しながら、帽子や服などの他も同じ方法でパーツごとにレイヤーを分けて塗っていきます。

 

他のキャラクターやビンなども同じように、パーツごとにレイヤーを分けながら色を塗っていきます。

その際、赤枠部分の、地面と後ろの方はモチーフの線が薄く境界線が曖昧なため、参照レイヤーとバケツは使わず、ブラシのみで塗ります。

 

【POINT】

モチーフの数が多いため、レイヤーの数が多くなりますが、後々何かあったときに編集しやすいように、常に修正できる状態を保ちます

 

[3]色味の調整

一旦全体的に色をのせてみてから、変更したほうが良い部分の色味を変更します。

キャラ1の服の色が後ろの緑と一体化していたため黒に変更します。

「キャラ1」フォルダーのキャラクター、服の色がついてある「服袖」と「服」と「服裏」レイヤー、それぞれ[透明ピクセルをロック]をオンにし、ブラシ(不透明度100)で変えたい色へ変更します。 

色が変え終わったら[透明ピクセルをロック]は解除しておきます。

 

またキャラの立ち位置を岩に合わせるため、[レイヤー移動]ツールを使って少し上に上げました。

 

これで色の方向性が決まりました。

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