8.上塗り作業2-背景を塗る-

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キャラクターができたので残りの背景の上塗り作業を行います。

 

[1]ビンサラダの上塗り

ビンサラダの上塗りをしていきます。

手前にあるモチーフと重なる部分は描かなくてよいので、「ビン」フォルダー以外に手前にある「手前」「キャラ1」「キャラ2」「梯子」「地面」フォルダーも表示します。

 

ビンの中身はキャラクターのときと同じです。

パーツごとにレイヤーを分けながら、線をほどよく残しつつ上塗りしていきます。

はみ出し部分は「ラフ:ビン」フォルダーに[レイヤーマスク]を作成し、見えないようにします。

あいまいになっていた上部分の野菜も、ある程度形がわかるよう細かく描き込んでいきます。

 

中身が描けたら、ビンの線や光を追加していきます。

「上:ビン」フォルダー内の一番上に[新規レイヤー]を2枚作成します。

上のレイヤー名は「光」、下のレイヤー名は「ビン線」に変更します。

「ビン線」レイヤーを選択します。

 

[図形]ツール→[直接描画]→[連続曲線]を選択します。

[ツールプロパティ]の設定は下図のようにします。

 

ビンのフチにそって、ビンより少しはみだし気味で黒色の曲線を描きます。

 

見えづらいですが、ビンの口も同じように[連続曲線]で黒色の線を描きます。

 

[2]ビンサラダへの光の追加

光を追加します。

フチの線より内側に少しずらした光の線を入れることで、より「ビンの中にある」感じを強めます。

先ほど描いた「ビン線」レイヤーを選択し、レイヤーを複製します。

複製した「ビン線 のコピー」レイヤーに対して[透明ピクセルをロック]をオンにし、上から白に塗ります。

 

塗り終えたら[透明ピクセルをロック]をオフにします。

[選択範囲]ツール→[投げなわ選択]サブツールで、ビン右側のフチを囲みます。

 

[レイヤー移動]ツールを選択し、キーボードの左の方向キーを2回押してずらします。

 

ビンの口の部分も同じように[投げなわ選択]ツールで選択し、[レイヤー移動]ツールと方向キーを使ってずらします。

口の部分は右下に5回ずらします。

 

口側の白い線が目立ちすぎるので、[透明ピクセルロック]をオンにして、葉っぱに重なっている部分を暗めにします。

終わったら「ビン線 のコピー」レイヤー名を「ビン線光」にしておきます。

 

「光」レイヤーを選択して、ガラスの質感と液体の質感をもう少し出すために、ブラシで光を追加すればビンは完成です。

 

[3]梯子の上塗り

梯子の上塗り作業を行います。

ラフで作成していた梯子の下にある「影」レイヤーは、後で改めて作成するので非表示にしておきます。

 

後は今までの上塗り作業と同じです。

「上:梯子」フォルダーにレイヤー分けしながら梯子の上塗り整理を行います。

 

上塗りが完了したら影をつけます。

「梯子」フォルダーを選択し、右クリックで表示されるメニューから[レイヤーを複製]します。

複製したフォルダーの上で右クリック→[選択中のレイヤーを結合]で「梯子」フォルダーを1枚のレイヤーに結合。

レイヤー名「梯子 影」に変更して[透明ピクセルをロック]をオンにしておきます。

上からブラシ「濃い鉛筆2」(不透明度100%)で黒く塗りつぶします。

 

「梯子 影」レイヤーを「梯子」フォルダーの一番下に持っていきます。

[レイヤー移動]ツールを使って、位置を左に少しずらし、レイヤーの不透明度を62%に下げます。

 

「梯子 影」に[レイヤーマスクを作成]し、軟らかい消しゴム1(不透明度20%前後)で下のほうを少しだけ薄くすれば梯子の上塗りが完了です。

 

残りの背景も上塗り作業をします。

後ろや地面はラフ時に明確にしていない部分が多いのできちんと形をとりながら塗っていきます。

奥側の地面と後ろの方は、主線があまり目立たないように仕上げます。

 

苔は一旦、苔の下にあるモチーフを描き終えた後、追加で描きこみます。

ブドウは一粒一粒ハイライトを入れて、粒々らしさを出します。

 

手前の草や葉っぱは、ラフ時に乱雑気味に描いたので整理した上で、葉っぱの重なりの境目がわかるように主線も少し追加します。

 

これで本塗り作業がすべて完了しました。最後の仕上げを進めていきます。

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