感情に居場所と色をつける漫画効果
モノクロ漫画効果あれこれ -感情に居場所と色をつける-
モノクロ漫画の仕上げ効果で感情を表現する方法を解説します!
<喜>
ほっぺたと胸がほっこり暖かくなって、
嬉しい気持ちからほんのりいい匂いがするような気持ちを表現します。
①ほっぺと胸中心に砂目ほわブラシで色づかせる
②感情がやってきた場所(素敵なことを言ってくれた相手とか、景色とか)から点描ふわ散布ブラシでふんわりを繋ぐ
③背景が桜色に染まる様子を色付けします。花びらをイメージして、少しテクスチャーのある情報増しブラシを使います。
<怒>
大きな声で怒鳴っている所。
おなかから頭に上る怒りの感情と、わだかまる黒い気持ちを効果で表現します。
①背景とフキダシの中に激情トーンを配置 使用トーン:まだら流線
②点描ふわ散布ブラシを描画色:黒、背景色:黒で飛ばす
③飛沫ブラシを飛ばす(少し人物の上にも飛ばす)
カラーサークル左下の四角をクリックして、両方黒に設定すると、
不穏なブラシに変身します。
<哀>
重たい気持ちで画面全体が暗くなっている様子を描きます。
①グラデツールで上から下に暗くして、重たい空気を描きます。
そのままだと馴染まないので、レイヤープロパティで「網の設定」を「ノイズ」にしています。
②あごのあたり中心に1かけしごむブラシでホワイトを入れます。
<楽>
花がほころぶような笑顔です。
①素直に好きな花ブラシで花を飛ばします。
②1で使用したブラシで描画色背景色を両方黒に設定→影っぽくトントン→砂目ほわでグレーを少し消してぼかします。
③点描ふわ散布ブラシをほっぺたと同じくらいの高さの左右に飛ばします。
④髪の毛レイヤーの上にレイヤーを作り、白で砂ほわブラシで下のほうをトントンして光らせます。
できあがりました!
タブレット版でも可能です!
使用ブラシを細かく変えるので、スタジオモードの使用をおすすめします。
おまけ:感情に色と居場所を見つける
私はネーム・下書き作業の段階で、表現したい感情の具体的な位置を考えています。
だいたい頭のあたりか、心臓のあたりにあって、にじみ出た感情が背景にも広がります。
例えば…
・ふっと頭をかすめた感情は頭のあたりを通り過ぎていく
(今のセリフは…口説かれてる?とか、なんか怪しいな…という疑念とか)
・会話がひと段落してから残る感情は胸のあたりにわだかまる
(嫌なこと言われたな…とか、やっぱり好き…という恋心とか)
・ぽっとはじけたときめきは体の前あたりではじけて、
・これだ!という思い付きは頭の上にひらめく
こんなふうに、物語に沿って感情のありかを定義して、仕上げの際はそれに基づいて塗っています!
宜しければお試しください。
お読みいただきありがとうございました!
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