背景を描くための水面の描き方
こんにちは!今回のイラスト講座を見てくれてありがとうございます。
テーマは『背景における水面の描き方』
水は透明だし状況によって変わりやすいモチーフなので、難しそうに見えます。ですがちょっとした理論がわかればで“水らしさ”をだせます。
水面を、一緒に楽しく描いていきましょう!
水の性質
まず今回の主役である水の性質について押さえましょう。
・水はほぼ無色透明である
・凹凸のあるものに入り込み表面が滑らかになりやすい
・水面には鏡面反射する性質がある。(ウユニ塩湖が有名)
これらの性質をイラストに盛り込みながら水面を描いていこうと思います。
水面の描き方
1.水面のシルエットをとる
まず、水面のシルエットをとります。
ウユニ塩湖のような水面が多い場所では水平線を取るだけでいいですが、街中などの水面の場合少しコツが必要です。
街中などの水面を観察したらわかると思いますが、水だまりの形に規則性がないことがわかります。
ですので、シルエットでその不定形さを出していきます。
左右非対称、上下非対称を意識すると不定形感が出せます。(図1)
図1 シルエットの描き方の例
2.鏡面反射を表現する
シルエットが書けたところで水たまりの色を水たまりっぽく変えていきたいと思います。
青空が移るぐらいの晴天であれば青空を、そうでなければ地面を少し暗くした色を塗っていきます。
その際少し青みを加えるとそれっぽく感じます。
水たまりの色を決めたら次は鏡面反射を表現していきます。
地面は細かい凹凸があることが多いですが、雨などにより水が入り込み水たまりができます。この水たまりの表面はなめらかで、光を反射しやすくなる性質を帯びます。
この時に水は鏡みたいになります。これを鏡面反射といいます。
これを表現するために近くにある景色をコピーペーストして水たまりに上下反転することで、お手軽に鏡面反射を表現できます。
さらに反転した方の彩度や明度を少しだけ下げます。こうすることで「映りこんでいる」ことがわかりやすくなります。
空が映る場合は青色で表現します。
3.光の筋を入れる
次に水面らしさを出すために光の筋を入れていきます。
水面は反射が強いので、太陽公や街頭などから出る強い光の反射を書き込みます。
コツは光源そのものよりも光の輪郭をぼかすことです。
太陽光の場合、強い光だけでなく細かい反射光もいれる。
太陽の光は結構強いので四方八方から回り込み水面を反射します
4.水たまりの輪郭を一段と暗くする
ここまで来たらあとは輪郭を暗くするだけです。
水たまりの輪郭に少しくらい色を乗せます。
均一に乗せるより少し強弱があった方がそれらしく見えます。
雨が降っている最中など一面が水面である場合には必要のない工程です。
最後に
今日は『背景における水面の描き方』を解説しました。
水は表現の幅が広く、描き方を押さえれば情報量が増えワンランク上の背景が描ける題材です。
ぜひ今日のポイントを使って、いろんな作品に取り入れてみてください!
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