手々の描き方

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k3mar1

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手を上手に描けないからと描くのを避けている人もいると思いますし、何度も挑戦したけれど、失敗を繰り返しの沼にハマっている人もいます。それで、今日は沼ハマりだった私が手の描き方を紹介していきます。一緒に手をマスターしましょう!

 

 

手の構造を知る

医療系大学や学部に通った人の絵を何度か目にしてきましたが、画材を使いこなせなくてもタッチが荒くても、何が何かが分かりやすくて、スッキリした絵でした。

 

ですので、何かを上手に描けるかどうかのほとんどは構造の理解から始まると、私は思います。リアルにでもデフォルメにでも、理解しているかしていないかで出来上がりが変わってしまうものです。

 

手は指、掌、手首の3つの部位に大きく分かれています。絵で説明しますと、こんな感じです。

 

 

医療関連の絵師を目指していないお絵描きさんの我々は、名称やこれより細かな構造など覚える必要はないと思いますが、最低限の骨格上の構造を理解し、それを意識しながら書くと良いでしょう。

 

自分が分かりやすく、こんな感じでも全然OKです!ちなみに、私も上よりこっちの方を好んで使っています(ノ≧ڡ≦)☆

 

 

関節は可動的とはいえ、どれも同じように動かせるのではありません。体格差はもちろんですが、日々の経験や過ごし方も関節の可動域に影響します。体の柔軟性チェックの時に、伸びる人と伸びない人と同然です。手のポーズも取れる人と取れない人が存在します。

 

以下の説明イラストは、あくまで私が自分の手と周りの人の手を参考にしてメモったものです。そのまま参考にしても結構ですが、自分の手を観察し、メモを追加するのが個人的にオススメします。

 

 

構造の最後に、皮膚のついた状態も覚えておきましょう。

 

 

こう見ると、指の付け根あたりと骨の関節は同じ位置ではないと分かります。指は付け根あたりから曲がると思ってしまいがちですが、実はそうではありません。上記に述べたとおり、可動的なのは関節です。

 

 

付け根というのは、目から見て、物と物がくっついている部分のことを指しています。外見からパーツごと分けて見ているから、この場合のように指と手のひらの間にある付け根だと勘違いしてしまいます。ですが、実際に動くのは付け根ではなく、骨と骨を可動的に結合させるもの「関節」になります。

 

いろんな角度で見たらこんな感じ!

 

 

自分の絵を知る

構造の理解が全てのではなく、ほとんどと言いました。その残りは、自分の絵を知ることだと感じます。

 

絵柄のこと、自分が描いたキャラクターに適切な手を描けているかいないかもそうですが、使用目的によっても描くものが違ったりします。

 

 

必ずしも構造通り描く必要なんてありませんし、場合によって親指以外の指4本をまとめて描いちゃった方がいい時もあります。逆に、リアル求められていないけれど、構造守らねばという場面も。

 

 

また、遠近やカメラ演出、特に被写界深度 (DOF:Depth of Field) によってぼやけていたり、他にも明るさやコントラストで輪郭線がはっきりと見えなかったりして、ものが結合しているように見えたりします。

 

ですので、構造を理解することも大事ですが、上記に述べたとおり、自分の絵を知ってそれに見合ったものを描くということも欠かせないスキルだと思います。

 

 

練習を重ねる

と、今日から頑張ろうと思っているあなたたち!私がやっている練習法を紹介します!

 

 

写真を参考にして描く

本当にどう描けばいいかわからない時は、写真を参考にするのが一番でしょう。想像して描くよりも、実物を見て描いた方が確実にキレイに描けると思います。この角度はどうなっているのだろうと感じたとき、自分の手の写真を撮って描きましょう!

 

または、モデル写真を提供しているサイトという手もあります。

 

全身になってしまいますが、私がよく練習に使っているのは、この3つです。

 

 

New Masters Academy

JookpubStock

POSEMANIACS

使用の際は、利用規約を必ず確認して、それに従って使いましょうね。

 

これらを繰り返し、手をいろんな角度で描く経験を積み重ねていったら、自然に手の構造の理解が深くなります。そして、写真を見ないでも今までと違う角度・ポーズを描けるようになります!

 

 

3Dモデルを使う

「なんか欲しいポーズにピッタリな写真ないなぁ」という時に、私がよくやっているのは、元々CLIP STUDIOにあった3Dモデルをいじり、それを参考して描くのです。

 

おててをいじるのにとても便利なお手のポーズもあれば、

 

 

オブジェクトリストのポーズのところで手をいじれる機能もあります。

 

 

また、最近お絵描きさんの方々が出しているすごい手の3D素材を目にします。元々の3Dモデルと違って、子供の手だったり、女性の手だったり、いろんなタイプの手に工夫されていて、自ら工夫せずそのままでも使える、とても便利な素材になっているようです!

 

今回は、ワンクリック背景さんの「手の3D素材」を紹介させていただきます。

 

 

【3D】女性の手 ver.2

https://assets.clip-studio.com/ja-jp/detail?id=1891947

 

【3D】男性の手 ver.2

https://assets.clip-studio.com/ja-jp/detail?id=1895464

 

【3D】骨ばった手 ver.2

https://assets.clip-studio.com/ja-jp/detail?id=1899216

 

【3D】子供の手 ver.2

https://assets.clip-studio.com/ja-jp/detail?id=1903225

 

 

最後に

今回は手の描き方について話しました。

 

手に限らず、ものを上手に描くのに、「構造の理解」+「自分の絵の理解」+「練習」だと思います。

 

うまく描けるよう、一緒に練習しましょう!

 

 

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신착

공식 신착