簡易的な宇宙の描き方

43.207

千乃安倭

千乃安倭

1.はじめに

このチュートリアルでは簡易的な宇宙の描き方をご紹介します。

今回は比較的少なめの色を重ねて表現していきます。

 

それぞれ作業ごとに説明しているため作業数が多く見えますが、やっている作業は下記の4種類です。

主に②③の繰り返し作業になります。

①ベースの作成…ベタ、グラデーション

②モヤを描く…粗い水彩→繊維にじみでぼかす

③星を描く…エアブラシ

④微調整

 

最終的な構成レイヤー数は下図の9個です。

2.ベースレイヤー〜惑星

今回は中央に斜め楕円形の星を描いていきます。

 

まず通常レイヤーを作成し、紺で全体を塗り潰します。

同じレイヤー上に「描画色から透明色」のグラデーションを使って左上と右下から斜めに黒を塗ります。

こちらがベースレイヤーになります。

次に、リアル水彩内の「粗い水彩」で水色のモヤを描きます。

新規通常レイヤーを上に作成し、手前側をやや太くした粗い楕円を作ります。

この後ボヤかしていくので、ムラなど気にせず自由に描いて下さい。

次に、先ほど作ったモヤを「繊維にじみ」と「色混ぜ」でぼかしていきます。

楕円の中心部は全体的にぼかし、外側のモヤは“中心側”のムラはあまりいじらず、外に向かって煙が広がるようなイメージでぼかします。

こちらも後で調整するため楽に作業して下さい。

次に中央部へ惑星を描きます。

最上部に「加算(発光)レイヤー」を作成し、先ほど作ったモヤの中心部に「エアブラシ」で黄色い丸を描きます。

その上からさらに白を重ね、星が光る様子を表現します。

 

※この惑星レイヤーは最後までずっと最上部に置いておきます。

次に同じ惑星レイヤー上に、先ほどと同じ黄色でモヤを追加します。

惑星の下部分にのみ粗い水彩でモヤを描き、「繊維にじみ」で同じようにぼかしていきます。

こちらは少し足す程度で大丈夫です。

 

その後「色混ぜ」を使い、なじませるイメージで惑星の下方部をぼかします。

 

3.周りの星を描く

次に画面全体へ細かな星を散らしていきます。

描く星は大きく分けて「大きめの星」「薄い細かな星」「明るい細かな星」の3つです。

3つとも黄色と水色の2色の星を描いて下さい。

まず、先程作った惑星レイヤーの下に「加算(発光)レイヤー」を2枚作成し、下のレイヤーに「薄い細かな星」を、上のレイヤーに「明るい細かな星」を描きます。

使用するブラシが異なるだけで、どちらも手順は全く一緒です。

 

「薄く細かな星」…「スプレー」で画面全体に軽くのせます。

あまり描きすぎるとごちゃごちゃした印象になってしまうため、足りないと感じるくらい控えめにのせて下さい。

 

「明るい細かな星」…「飛沫」で紺色の部分にのみ描くイメージで色をのせます。

あくまでイメージですのではみ出し等は気にせず、こちらも控えめに色をのせます。

 

両方描き終わったらレイヤーの不透明度を調整します。

今回は「明るい細かな星」を58%に、「薄い細かな星」を70%に下げました。

こちらはお好みで調整して下さい。

 

次に「大きめの星」を描きます。

大まかなやり方は惑星と同じです。

 

先程作った2種の星レイヤーの上に「加算(発光)レイヤー」を作成します。

今回はエアブラシの「強め」を使って、ベースレイヤーの紺色の部分に黄色と水色の星を描いていきます。

2色の星を描いたらさらに白を重ねて光る様子を表現します。

 

これで星の作成は終わりです。

 

4.微調整

大まかな部分が完成したので、モヤ等を足して微調整を行なっていきます。

 

まず、白でモヤを追加していきます。

ベースレイヤーの上に「通常レイヤー」を作成します。

今までと同じ容量で「粗い水彩」→「繊維にじみ」を繰り返し、惑星の周りを中心にモヤを追加して下さい。

モヤとモヤの間に隙間を作ると形が整って見えやすくなります。

考え過ぎず楽に作業して下さい。

次に上から2番目に「加算(発光)レイヤー」を作成します。

「透明水彩」を用いて惑星の上を中心にオレンジ色を軽くのせます。

あまり濃くすると惑星が見づらくなってしまうため、薄っすらのせる程度で大丈夫です。

最後に緑色を重ねて深みを出していきます。

先程塗ったオレンジの周りに「透明水彩」で緑色をのせます。

こちらも薄っすらのせる程度で大丈夫です。

 

今回は最後少し物足りない感じがしたので、下のモヤレイヤーに少し緑色を入れ、新規レイヤーを作成し惑星の部分のみ星を少量追加しました。

 

※もし細かな星を描き過ぎたように感じた場合、ベースレイヤーの黒い部分に合わせて「軟らかめ」の消しゴムをかけるとまとまりやすくなります。

5.終わりに

今回の手順の組み合わせや使用する色を変えるだけで、他の星や星空なども描くことが出来ます。

自由に組み合わせて色々試してみて下さい。

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