模様の入った肌や布の塗り方
【1模様の入った肌や布の塗り方】
皆さんは装飾の入った肌や服の塗り方で困ったことはありませんか?
同一面上の色違いの場所の塗り方が難しい。別々の色を作って塗るとガタガタになる。
まとめて乗算で影をつけると思った色味にならない!!
あーどうしたらいいんだというお悩みを今回解決したいと思います。
【2塗り方解説】
1、線画を取る
お好みの方法で線画をとってください。
(私はベクターレイヤー+線幅補正を使い線画を取ってます。)
2,色や質感や距離を分けたい所で色を分ける
肌と服等の構造が違う部分や手の奥行で塗分けたい箇所をここで色分けします。
起点を決めて色相の輪を回していく。一周したら明度か彩度を変えるというルールを決めると色被りしにくいです。
3,色分けしたレイヤーを参照レイヤーにする。
レイヤーの上の灯台マークの様なボタンを押すだけです。
左に灯台のようなマークが出たら成功です。
4,新規レイヤーを作成+単色塗りつぶし+クリッピングマスクで色を付ける。
色置いていく上で塗り残しに気づいたりする事が目的です。
5,参照レイヤー選択ツールで選択して塗りつぶしで色を置いていく
参照レイヤー選択ツールが無いよ!という方は普通の選択ツールのツールプロパティの複数参照にチェックし、複数参照の参照レイヤーのみ色が変わった状態にしてください。
これで色分けしたレイヤーの色の違いを参照して色を塗ることが出来ます。
”参照レイヤーから選択範囲を取得→塗りつぶし“繰り返して固有色のレイヤーの完成です。
6,レイヤーを複製して影の色に変換する。
固有色のレイヤーを複製して参照レイヤー選択+色相・明度・再度を使いながら影の色を作っていきます。
元の色から明度を少し下げ色相を青みの方向にずらしながら彩度を整えるのがポイント。
一度全部を影の色で塗りつぶすします。
7,レイヤマスクを使って明暗の形を作る。
影→明るい所の順番で描きたい人はそのまま消しゴムを使ってレイヤーマスクに描画
明るい所→影の順番で描きたい人は一度大きくした消しゴムで全部を消してからブラシを使って影を描きましょう。
ぼかし表現はレイヤーマスクの描画をぼかすことで出来ます。
この方法を使えば同一面上の色違いの場所のでも塗りムラを気にせず塗れます。
また質感を変えたい箇所は参照レイヤー選択を使えばそこだけ描画出来るようになります。
また影の色も参照レイヤー選択で変更可能です。
8、これを繰り返して2影、3影、ハイライト、等のレイヤーを作り描画する。
固有色から明度が高くなるハイライトや光などを描く場合影とは逆に明度を明るく色相を黄色みの方向にずらしながら彩度を整えるのがポイントです。
【3凄く細かい模様がある場合】
凄く細かい模様の場合は模様素材をメッシュ変形で貼り付けます。
手描きで線画を取るのがとても大変な細かい模様は素材を使います。
1,素材をダウンロード
・CLIP STUDIO ASSETSにアクセスして模様の素材を見つけます。
今回はこちらの模様を使いました。
https://assets.clip-studio.com/ja-jp/detail?id=1720668
(文様1-5 (문양 1-5))
他にも素材はありますので任意の場所からダウンロードしてください。
2,素材の貼り付け
・素材をキャンバスに貼り付けます。
導入方法や必要な加工は素材によってよって異なります。
どんな手を使ってもいいので、一番上にレイヤーに透過付きの素材がある状態になれば大丈夫です。
3,メッシュ変形で曲面に添わせる
メッシュ変形を使うと曲面に沿った自然な模様を貼り付けるとが出来ます。
ただしアンチエイリアス(ピクセルのフチを滑らかに見せるためのぼかし処理)が入り参照レイヤー選択が上手く機能しなくなります。
なのでこれだけ別の処理をしてます。
4,フォルダーを作りその中に素材を入れる。
入れた素材の上にレイヤー作成+クリッピングマスク、影の色を作る。
これで模様の上から描画がはみ出ないようにします。
5、レイヤーマスクをAlt+ドラックでコピーして明暗の形を合わせる。
これで複雑な模様でも元の塗りの形を崩さずに陰影を描画出来ます。
元の形の陰影に修正が入った場合はレイヤーマスクをコピーしなおします。
6,これを繰り返して2影、3影、ハイライト、等のレイヤーを作り描画。
質感などが違う場合はさらに加筆。
●これで細かい模様が入った時の塗り方が完成です。
【4調整して完成】
後は反射光や空気遠近法などの演出をお好みで入れましょう。
おまけで模様の箇所を発光させました。
以上で完成となります。
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