2.ラフ・下描き
CLIP STUDIO PAINT Ver.3.1.0対応
まずは新規キャンバスを作成して、どんなイラストを描くのか考えながら下描きをします。最初は適当なイメージから描き始めて、少しずつ完成イメージに近づけていきます。
新規キャンバスの作成
1 最初に、新しいキャンバスを作成します。
[ファイル]メニュー→[新規]を選択して、[新規]ダイアログを開きます。
PRO/EXをお使いの場合は、最初に[作品の用途]から[イラスト]を選択します。
[規定の用紙サイズ]から[A4]を選択します。[解像度]を[350dpi]に、[用紙色]をオンに設定します。
【POINT】
キャンバスの作成と設定について詳しくは、『CLIP STUDIO PAINTで作品を描くその前に』→『準備』を参照してください。
キャンバスを作成したら、どんなイラストを描くのか考えながら下描きをします。
描画ツールの準備
CLIP STUDIO PAINTにはさまざまな描画ツールがあります。作風や目的に合わせて描画ツールを使い分けていきます。
1 今回は、下描きに[スケッチ]ツールを使います。使いやすいように、ブラシサイズの調整もしておきましょう。
[ツール]パレットから[スケッチ]ツールを選択し、[サブツール]パレットから[鉛筆]あるいは[シャーペン]を選択します。
※この講座の作例はCLIP STUDIO PAINT Ver.1.10.9まで収録されていた[濃い鉛筆]で作成しています。同じブラシはCLIP STUDIO ASSETSからダウンロードして使うことができます。
2 [スケッチ]ツールのブラシサイズを調整します。
[ツールプロパティ]パレットの[ブラシサイズ]スライダーで調整するか、[ブラシサイズ]パレットからサイズを選択して、[スケッチ]ツールのブラシサイズを調節します。
【POINT】
パレットが表示されていない時は、[ウィンドウ]メニューでパレットを表示できます。
下描きの描画
1 [ウィンドウ]メニュー→[カラーセット]を選択して、[カラーセット]パレットを表示します。
2 下描きに使う線の色を設定します。[カラーセット]パレットで、水色をクリックして選択します。
後から黒で清書をするので、見分けやすいように黒以外の色を選んでおきます。
3 大まかな形でイラスト全体のレイアウトを描いていきます。
線を修正する
1 描いた線を消したい時は[消しゴム]ツールを使います。
[ツール]パレットから[消しゴム]ツールを選択し、[サブツール]パレットから「硬め」を選択します。
2 [消しゴム]ツールのサイズを調整します。
[ツールプロパティ]パレットの[ブラシサイズ]スライダーで調整するか、[ブラシサイズ]パレットからサイズを選択して、[消しゴム]ツールのブラシサイズを調整します。サイズを大きくすると広い範囲を消すことができ、小さくすると細かい部分を修正することができます。
3 消したい線をなぞります。
Tips:[取り消し]で線を修正する
描画操作も[ツールバー]の[取り消し]で、1つ前の状態に戻せます。描画した線全体を描き直したい場合は[取り消し]、線の一部分や複数の線にまたがって修正する場合は[消しゴム]ツールと、使い分けます。
タッチ操作ができるデバイスでは、キャンバスを2本指でタップしても、操作を取り消せます。
下描き完成
まずは、大まかに形を描き、そのあと細かく描き込んでいきます。描いたり消したりを繰り返して、徐々に下描きを仕上げていきます。
下描きが完成しました。
【POINT】
細かな部分を描き込む場合は、キャンバスの表示倍率や表示位置を調整して描画します。キャンバスの表示操作について詳しくは、『CLIP STUDIO PAINTで作品を描くその前に』→『キャンバスの基本操作とショートカット』を参照してください。
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