新しいフィルターでイラストをかんたんに加工

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ClipStudioOfficial

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Ver.3.2.0から、スタジオモードにも感覚的にイラストの色調補正ができる[カラーフィルター]と効果フィルターを一覧から使用できる[フィルターギャラリー]が追加され、使用できるフィルターが増えました。

[カラーフィルター]ではイラストの色調補正を、[フィルターギャラリー]では色味だけでなく質感を加工したり線画を抽出したりできます。

塗り終わったイラストの仕上げにフィルターを使うことで、全体の色味に統一感を持たせたり、SNSで目をひく効果をつけたりすることができます。

使用したい効果が決まっていなくても、プレビューを見ながら簡単に試すことができるので、好みのイメージを探してみましょう!

 

フィルターは、表示色が[カラー]のラスターレイヤーにかけることが可能です。

フィルターは選択範囲内、または表示されているキャンバス全体に適用されます。

 

[1]カラーフィルター

[カラーフィルター]は、イラストの色味を変化させるフィルターを選択して適用できます。

[カラーフィルター]は、[フィルター]メニューから選択できます。

選択しているレイヤーだけにカラーフィルターを適用したい場合は、[選択中のレイヤーに適用]を選択します。

イラスト全体に適用したい場合は、[全体に適用(統合レイヤーを追加)]を選択します。

 

カラーフィルターの使い方

[カラーフィルター]にはビビット、ウォーム、クール、レモネード、コバルトブルー、アクアマリン、オーロラ、セピア、モノトーンのフィルターがあります。サムネイルを選択するだけで統一感がある色味に気軽に変化させられます。

サムネイルを選択するとどのような結果になるかを確認できます。プレビューを見ながらイラストに合うフィルターを選んでみましょう。

たとえば、以下の作例に夜の冷たい雰囲気を出すため、コバルトブルーのフィルターを使用します。

イラスト全体が青みがかり、月明りで照らされているような雰囲気に簡単に加工できます。

さらに、下部にある[適用度]のスライダーでは、フィルターのかかり具合を変更できます。

適用度:左0、中央50、右100

 

色調補正ができる[調整]タブ

[調整]タブでは、明るさ・コントラスト・色相・彩度・色温度・色合い・シャープネスの調整をスライダーで行うことができます。

イラストの変化を確認しながら複数のパラメーターを調整できるため、塗り終わったイラストの色味を後から補正したいときに適しています。

カラーフィルターを使用した後に色味を微調整することも可能です。

作例をより鮮明な印象にするため調整します。

色温度を下げることで寒色系にし、シャープネスを上げることで線や色をくっきりさせました。

Note:

左下のアイコンから、元画像と加工後の状態を比較することができます。

[2]フィルターギャラリー

[フィルターギャラリー]はイラストの質感を加工したり線を抽出したりするフィルターを選択して適用できます。

[フィルターギャラリー]は、[フィルター]メニューから選択できます。

選択しているレイヤーだけに効果フィルターを適用したい場合は、[選択中のレイヤーに適用]を選択します。

イラスト全体に適用したい場合は、[全体に適用(統合レイヤーを追加)]を選択します。

 

フィルターギャラリーの使い方

[フィルターギャラリー]にはぼかし、シャープネス、イラスト調、フィルム、色収差、ノイズ、線画抽出などのフィルターがあります。使用したいフィルターを選択するだけでイラストに効果をつけることができます。

サムネイルを選択するとどのような結果になるかを確認できます。プレビューを見ながらイラストに合うフィルターを選んでみましょう。

フィルター選択後はそれぞれの機能に応じたパラメーターをスライダーで調整できます。

線画抽出

イラストから線画を抽出できます。アナログイラストを読み込んでデジタルで色をつけたいときなどに活用できるフィルターです。

アナログイラストをスマートフォンなどで撮影して、画像ファイルを読み込みます。

読み込んだ画像のレイヤーを選択した状態で、[フィルター]メニュー→[フィルターギャラリー]→[選択中のレイヤーに適用]から線画抽出フィルターを使用すると、背景が透過された線画を抽出できます。

 

Note:

[色調補正]メニューの[輝度を透明度に変換]では背景がグレーがかってしまうような画像でも、線画抽出フィルターを使えば背景がきれいに透過された状態になります。

フィルター適用後はスライダーで線画の濃さを調整することができます。数値を大きくするほど濃くくっきりとした線が抽出できます。

濃さ:左20、右200

 

色収差(放射状・平行)

波長が異なる光ごとに色ずれを起こす現象を表現できます。線のフチにビビットな色が重なり、目を引くイラストになります。

 

ノイズ(カラー・グレー)

古い写真のようなノイズ効果を追加できます。イラストにざらつきのある質感をつけて情報量をプラスしたいときなどに便利なフィルターです。

フィルム(ヴィンテージ・モダン・ウォーム)

選択したレイヤーに、色収差とノイズを同時に使い、フィルムで撮影したようなノイズや色褪せを表現できます。イラストにレトロな空気感を出すことができます。

色収差、ノイズ、フィルムについて詳しくは、こちらの記事でも紹介しています。

 

ガウスぼかし・放射ぼかし・移動ぼかし

フィルターギャラリーから3種類のぼかしフィルターを使用できます。

 

[ガウスぼかし]ではぼかす範囲を数値で調整しながら、画像の境界線やくっきりとした領域を滑らかな画像に変換できます。背景や近景をぼかしてイラストに奥行きを出すときに便利です。

[放射ぼかし]では画像を同心円状に平均化して滑らかに変換できます。イラストに躍動感を生むことができます。

[移動ぼかし]では画像の境界線やくっきりとした領域を一定方向に平均化して、滑らかな画像に変換できます。一方方向への素早い動きを表現できます。

 

シャープネス

境界線のコントラストを強くして、画像を鮮明にするフィルターです。イラストのタッチをくっきりさせることができます。

 

イラスト調(色と線・色のみ・線のみ)

イラスト調の効果が付けられます。写真に筆のストロークのような質感を出したり、線のみを取り出したりできます。イラストの背景に写真を使用したいとき、このフィルターを使用するとイラストに馴染みやすくなります。

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