本記事では、オーバーレイをどのように重ねたらどんな風に仕上がるのかを、なるべく理論的に解説します。
オーバーレイはそれっぽくなるのでとりあえず使う・・・というのをよく見かけるので、具体的な使い方の理解をお助けできれば幸いです。

本記事では次のイラストにオーバーレイをかけてみます。

【基本】オーバーレイの中性色

中性色とは、ざっくり言うと「合成しても何も変化が見られない色」です。
オーバーレイの中性色は50%グレー(RGB128)です。
試しに合成モードをオーバーレイにしたレイヤーに50%グレーを塗りつぶしてみてください。画面に変化は起こりません。
この色を基準として、オーバーレイでかける色の色相・彩度・明度を変化させ、画面の見た目の変化を見ていきましょう。

【基本】画面を明るくする

中性色より明度の高いグレーをオーバーレイでかけると、画面が明るくなります。暗い部分の明度と、全体の色相はほぼ変化しません。
全体の色味を変えたくないとき、コントラストを保って画面を明るく変化させたいときに用いると良いです。

【基本】画面を暗くする

中性色より明度の低いグレーをオーバーレイでかけると、画面が暗くなります。明るい部分の明度と、全体の色相はほぼ変化しません。
全体の色味を変えたくないとき、コントラストを保って画面を暗く変化させたいときに用いると良いです。

【基本】画面の色調をまとめる

中性色より彩度を上げた色をオーバーレイでかけると、選択している色相で画面の色調が統一され、同時に彩度が高くなります。全体の明度はほぼ変化しません。
全体の色味を統一させたいとき、コントラストを保って画面を鮮やかにしたいときに用いると良いです。

【実践】画面を明るくし、色調をまとめる

中性色より明度が高い色をオーバーレイでかけると、画面が明るく鮮やかになり、色調がまとまります。
例として、薄い黄色をオーバーレイでかけました。

【実践】画面を暗くし、色調をまとめる

中性色より明度が低い色をオーバーレイでかけると、画面が暗く鮮やかになり、色調がまとまります。
例として、濃い青をオーバーレイでかけました。

【実践】明るい部分と暗い部分の色相を同時に変更する

薄い黄色と濃い青を同時にオーバーレイでかけると、明るい部分が黄色っぽく、暗い部分が青っぽくなり、全体の彩度が高くなります。
明るい部分の色相を黄色に近づけ、暗い部分の色相を青っぽくする技法は「ナチュラル配色」というもので、明暗が自然に見える色相の選び方のひとつです。興味のある方は調べてみてください。

【実践】光を当てる表現をする

薄い黄色を上から、濃い青を下からグラデーションになるようオーバーレイをかけると、画面上部が黄色っぽく明るく、画面下部が青っぽく暗くなります。
上から光が当たり、下側に影ができるような表現ができます。

まとめ

オーバーレイは簡単に見栄えが良くなる合成モードですが、その仕組みを理解することでより求める効果を実現することができます。
本記事をお読みになった方が、オーバーレイを使った加工をよりお楽しみいただけるようになれば幸いです。