選択範囲活用法と便利機能4選

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境みたる※一部素材値上げします

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CLIP STUDIO PAINTでの選択範囲の活用法と、

便利な機能を4つ紹介していきます。

 

動画もご用意しましたので、日本語がわかる方はこちらもご覧ください。

選択範囲の基礎知識

選択範囲とは、任意で選択した領域のことです。

この点線で表示されている部分ですね。

この状態で点線の外に描こうとしても何も描けません。

選択範囲がある状態では、選択範囲の中にしか描画できません。

キャンバスの一部分だけを編集したい時やコピー・切り抜きたい時などに使います

選択範囲の作り方

選択範囲は様々な方法で作ることができます。

まずは[選択範囲]ツールからご紹介します。

[長方形選択]サブツールは、キャンバスを斜めにドラッグすると、長方形の選択範囲を作成できます。

Shiftキーを押しながらドラッグすると正方形の選択範囲になります。

[楕円選択]サブツールは、キャンバスを斜めにドラッグすると、楕円の選択範囲を作成できます。

Shiftキーを押しながらドラッグすると正円の選択範囲になります。

[投げなわ選択]サブツールは、選択範囲にしたい部分をなぞるようにドラッグすると、ドラッグした形状の選択範囲を作成できます。

[折れ線選択]サブツール折れ線の選択範囲を作成できます。タップした位置ごとに角が作成され、ダブルタップするか始点をタップすると、選択範囲が作成されます。

 

[Esc]キーを押すと、選択をすべてキャンセルでき、

[Delete]キーを押すと、1つ前の角の指定をキャンセルできます。

 

CLIP STUDIO PAINTユーザーガイドより引用

またツールプロパティの作成方法は[追加選択]にしておくと使いやすいです。

どんどん選択範囲が作れます。

 

デフォルト設定だと[新規作成]なので

新しい選択範囲を作成すると前の選択範囲が消えてしまいます。

 

選択範囲はどう使うと便利なのか?今から解説していきます!

選択範囲の活用法

選択範囲がある状態で[編集]メニュー→[線の色を描画色に変更]を選択すると、

選択範囲内の部分だけ色が描画色に変わります。

線画レイヤーの一部分だけ色トレスしたい時に便利ですね。

 

選択範囲がない状態で[線の色を描画色に変更]を実行すると、

レイヤーの描画範囲すべての色が変わります。

選択範囲がある状態でグラデーションマップレイヤー・

ベタ塗りレイヤーなど作成すると、

その範囲内だけ描写された状態で作成されます。

 

次は選択範囲の便利な機能を4つ紹介していきます!

選択範囲の便利な機能その①選択範囲レイヤー

PRO/EX限定の機能ですが、作った選択範囲はストックしておけます。

[選択範囲]メニュー→[選択範囲をストック]を選択すると、選択範囲が選択範囲レイヤーに変換されます。

選択範囲がない状態で[選択範囲をストック]を選択すると、

空の選択範囲レイヤーが作成されます。

選択範囲レイヤーは通常のレイヤーと同じく、

ペンや塗りつぶしで描画することが出来ます。

[選択範囲]メニュー→[ストックから選択範囲を復帰]を選択すると、

選択範囲レイヤーから選択範囲を作成できます。

選択範囲ランチャーに[選択範囲をストック]を登録しておくのもオススメです。

選択範囲ランチャーについてはこちらの記事でも紹介していますので、

ぜひ読んでみてください。

選択範囲レイヤーの緑の四角部分をクリック、

または[レイヤー]メニュー→[レイヤーから選択範囲]→[選択範囲を作成]からでも選択範囲を作成することができます。

選択範囲レイヤーをどのように使うのかと言うと、

トーン貼りのアシスタントで

「トーンの柄を指定する時間ないから先にキャラの髪や服の選択範囲レイヤーだけ

作っておいて、後でこっちで設定するから」という風に使ったりします。

通常のレイヤーから選択範囲を作成することもできますが、

選択範囲からすぐ変換できる点と非表示にし忘れても書き出した際影響がない点が便利です。

指示レイヤーや不要なレイヤーを非表示にするのを忘れたまま

書き出してしまうミスは割とよくあります。

書き出した画像に緑のレイヤーは表示されてませんね!

選択範囲の便利な機能その②クイックマスク

こちらもPRO/EX限定の機能になりますが、

クイックマスクはペンや塗りつぶしツールなどを使い

選択範囲を描画して作成することができます。

 

クイックマスクレイヤーにグラデーションをかけたり、

エアブラシなどで描画することもできます。

再度、[選択範囲]メニュー→[クイックマスク]を選択し、クイックマスクに描画した内容を選択範囲に変換します。選択範囲に変換すると同時に、クイックマスクが削除されます。

 

あとは好きに描画・編集しましょう。

長方形選択や投げなわ選択だけでは任意の選択範囲を作りづらい時に使います。

 

CLIP STUDIO PAINTユーザーガイドより引用

クイックマスクがどのように便利なのか、ご紹介します。

線が切れている部分のトーンを簡単に貼ることができます。

普通に塗りつぶすとはみ出てしまいますが…

 

クイックマスクを作成し、線を閉じてから塗りつぶしてクイックマスクを解除。

そして選択範囲ランチャーの[新規トーン]を選択すると、

簡易トーン設定ダイアログが表示されるので

線数などを設定しOKボタンをクリック!

 

線の隙間を埋める用の新規レイヤーを作ることなく、

簡単にトーンを貼ることができました。

レイヤー分けをする際、塗り忘れ防止に派手な色で塗ってたりしませんか?

レイヤーマスクは最初から不透明度45の派手な赤色に設定されているため、その必要はありません。

 

レイヤーの一部分だけ塗りつぶしたい時にササッと選択範囲を作ったり、

描き足したい時に新規レイヤーを作る必要なく他レイヤーに干渉しないで作業できます。

 

カラーイラストでも白黒漫画でもかなり使用頻度が高いです。

効率的な作業には欠かせない機能だと思います。

選択範囲の便利な機能その③レイヤーから選択範囲

選択範囲レイヤーの部分でも触れましたね。

文字通りレイヤーから選択範囲を作成する機能なんですが、様々な使い道があります。

Ctrlを押しながらレイヤーのアイコン部分をクリックすると、

レイヤーの描画部分から選択範囲が作成されます。

 

または[レイヤー]メニュー→[レイヤーから選択範囲]→[選択範囲を作成]を選択すると選択中のレイヤーの描画部分から選択範囲を作成できます。

私は[選択範囲を作成]にショートカットキーを割り当て、選択範囲レイヤーからでも通常のレイヤーからでもすぐ描画部分の選択範囲を作成できるようにしています。

トーンレイヤーから選択範囲を作成する場合、

[選択範囲を作成]だと網点の部分が選択されてしまいます。

トーンを貼った範囲の選択範囲を作りたい場合は、

レイヤーのマスク部分のアイコンをクリックしましょう。

これをどのように活用するのかと言うと、空レイヤーの確認に使えます。

 

このレイヤーなんだっけ?ぱっと見どこに何が描画されてるかわからないけど、消していいのだろうか?

そんな時にレイヤーから選択範囲を作成します。

選択範囲や選択範囲ランチャーが表示されたら、

そのレイヤーには描画部分があるということです。

 

表示されなかった場合はレイヤーから選択範囲が作成されていない=レイヤーには何も描画されていない ということなので心置きなくレイヤーを削除できます。

 

選択範囲ランチャーの表示はオンにしておいてください。

[表示]メニューで設定できます。

選択範囲の便利な機能その④色域選択

色域選択とは、任意の色の部分だけ選択できる機能です。

全部同じレイヤーに塗っちゃったけど、赤色の部分だけ編集したい…そんな時に色域選択!

[選択範囲]メニュー→[色域選択]を選択すると、[色域選択]ダイアログが表示されます。詳細な条件を設定して、キャンバスから選択したい色をタップして指定すると、選択範囲を作成できます。

 

CLIP STUDIO PAINTユーザーガイドより引用

赤い部分をクリックすると、その色の範囲だけ選択範囲が作成されました。

[色の許容誤差]は数値を大きくすると他の色も参照します。10くらいでいいと思います。

 

[OK]を押すとキャンバスに戻って作業ができます。

レイヤーを増やさなくても後から任意の部分だけ編集できるのでおすすめです。

終わりに

以上が選択範囲の活用法と便利機能4選になります。

いかがだったでしょうか?

 

難しい部分もあったり、PRO/EXでしか使えない機能もありましたが、

使える範囲で少しずつ取り入れてみてください。

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