懐かしさを感じる風景を簡単に描く
『懐かしさを感じる風景を簡単に描く』
今回のテーマは「懐かしさ」です。
「懐かしさ」の感じ方は年代によって異なるため、心に思い浮かべる具体的な物も人それぞれでしょう。
しかし、共通の要素は本当にないのでしょうか?いいえ、あります!
「懐かしさ」とは、過ぎ去った昔の出来事や物を恋しく思う感情です。そして、多くの人が懐かしむものの一つに、間違いなく子供の頃ののんびりとした時間があります。そこで今回描きたいのは、子供時代の思い出の象徴の一つである「夏休み」です。
始めましょう!
今回の絵のテーマは「夏休み」です。夏休みから着想を得て、「田舎に帰って自然を楽しみ、夕日が沈む頃に家路につく」という情景を描きたいと思います。
下のほとんどの項目で特殊なブラシや3D素材を使用しています。記事末尾の参考文献をご確認ください。
簡単な色分けから始めましょう!
上半分にオレンジ色の空を描き、下半分は地面です。
【草地】
まず草地を描きます。
1. 少し暗い色で遠くの草むらを描きます。
2. 中間の植物は、少し薄い色で描きます。
3. 手前の植物は、より鮮やかで明るい色で、形も大きめに描きます。
4. 絵の時刻(光源)設定に応じて、このシーンは暗めなので、上から濃い茶色の乗算レイヤーを追加しました。
*TIPS* 最も手前の草のレイヤーは、結合せずに残しておいてください。こうすることで、最後に全体的な効果を調整する際に便利です。
乗算レイヤーを追加する方法:
4.1 まず草地のレイヤーを同じフォルダに入れます:レイヤーを選択してCtrl+Gを押します。
4.2 フォルダの上に新しいレイヤーを追加し、色で塗りつぶします。
4.3 レイヤー属性を「乗算」(A)に変更し、効果に応じてレイヤーの不透明度(B)を下げることができます。
【人物】
今回のテーマは風景がメインなので、人物の重要性を下げ、シルエットのみを描いて細部は描きません。
シルエットだけでも、素朴な夏の服装で「夏らしさ」を表現し、髪がなびいている様子で「微風」の雰囲気を表現できます。
*TIPS* 子供の頃の遊び相手や兄弟姉妹としてパートナーを追加すると、懐かしさが増します!
【小物】
画面を豊かにし、伝える情報を増やすために、以下の要素を追加しました:
自転車:郊外でよく見かける移動手段。
犬:田舎の家ではよく飼われている、人類の親友。
【天気・時間帯】
通常、夕日は懐かしさや哀愁をより強く表現しますが、絵のテーマによっては変化させることもできます。
夏らしい青空と白い雲、強い日差しなども良い選択肢です。
1. まず空の色を描きます。夕焼けなので、紫~黄~オレンジの色を選びます。
2. 色を混ぜ合わせ、筆致は横方向にします。デフォルトの描画色混合ブラシや、少しテクスチャのある混合ブラシなどを使用できます。
3. メインの雲を描きます。明るい黄色または明るいオレンジ色を使います。雲の下部は夕日に照らされて明るくなっていることに注意してください。
4. 少し遠い雲は、小さめに描きます。
5. 遠くの雲は、背景色よりも濃い色で下部に描きます。
6. 上に新しいレイヤーを追加し、レイヤー属性を「覆い焼き(発光)」に設定します。光源の方向(この絵では画面の右側)にエアブラシでオレンジ色を数回軽くタップし、色をより明るく、豊かにします。
【建物】
田舎では他に何が見られるでしょうか?私は以下を選びました:
道路標識
バス停
電柱
道路標識とベンチは、どちらもCLIP STUDIO ASSETSからダウンロードした3D素材で、とても便利です。
*TIPS* 人工物や建物の老朽化を描くことで、懐かしさを演出できます。
錆びつき、剥がれ、傾きなどのディテールを加えてみましょう!
注:3D素材は、まずレイヤーを右クリックして > ラスタライズしてから加工してください。
*TIPS* 遠くから手前への電柱は、大きさで表現するだけでなく、薄い色から濃い色へと変化させることで遠近感を出すことができます!さらに、下部に乗算グラデーションレイヤーを重ねることで、よりリアルな質感を加えることができます。
【自然環境】
- 遠景:山々、飛ぶ鳥
少し遠く、主役ではないオブジェクトなので、粗めに描いても構いません。
*TIPS* 遠くから手前への山々は、色で階層感を区別できます。
近い山:濃く、赤みがかっている(夕日の光の影響)。遠い山:薄く、灰色がかっている。
最後に山の上部に少し夕日のオレンジ色の光を加え、下部には山体よりも少し薄い色のグラデーションを追加します。
- 近景:アシやエノコログサ
*TIPS* 近景なので、ぼかしを使って距離感を出すことができます。
【光と影のディテールを追加する】
縁に明るいオレンジ色を加えることで、物体が夕日に照らされている雰囲気を演出できます。
*TIPS* 比較的角張った構造物(建物など)は、フチ線ツールを使って、不要な部分を消したり薄めたりすることができます。(フチ線ツールについては、最後の項目をご参照ください)
*TIPS* 草地については、まず最上位の草地レイヤーを選択し(Ctrl+レイヤーを左クリック)、その上から柔らかいエアブラシでオレンジ色を吹き付けます。
*TIPS* その他のオブジェクトは、クリッピングレイヤー+加算(発光)で明るい色を加えることができます。
これは道路標識、電柱などの他のオブジェクトにも適用できます。
【ポストエフェクト】
画面の内容以外にも、全体のトーンを調整して懐かしさを出すことができます。
まず、古い写真の色褪せをシミュレートするために、画面のコントラストを下げることができます。
1. トーンカーブレイヤーを追加
2. 図のようにカーブを調整します
コントラストの他に、印刷物の色も時間の経過とともに変化します。
通常、黄色が最も色褪せやすく、シアン(青緑)は比較的長持ちします。そのため、全体の色調をシアンに近い色に変えることでも、古びた感じを演出できます。
1. グラデーションマップレイヤーを追加
2. レイヤー設定を「オーバーレイ」にします
3. プリセットグラデーションセット「薄暗い影」の中から(緑)または(青)を選択します
これとは対照的に、一部の人工物の劣化は逆に黄ばんだり茶色くなったりします。例えば、鉄は錆びつき、プラスチックは白から黄色に変化するなどです。そのため、室内を描く場合は、黄、オレンジ、茶色を基調とすると、より懐かしい雰囲気が出ます。薄暗い光源設定も雰囲気を大きく引き立てます。
完成!!
人物がいなくても、風景だけでも懐かしさを感じることができます。
人物を削除した後、構図のバランスを取るために手前にもう一本アシを追加しました。
まとめ
このチュートリアルはいかがでしたでしょうか?
コメントでぜひ感想をお聞かせください!このチュートリアルがお役に立てれば幸いです。
コメント