効果トーンのノイズで変身魔法!
レイヤープロパティパレットの「効果」の「トーン」をマスクのように使います
レイヤーの切り替えに利用することで魔法のアニメを作成します
はじめに
トーンレイヤーは濃度の変更と網の角度の変更がとても綺麗に表示されます
この数値の変更をアニメーションに生かそうとしても
レイヤープロパティパレットで設定する数値はタイムラインのキーフレームに反映されません
普通のレイヤーに効果トーンをつけてもそれは同じでレイヤープロパティパレットの数値はタイムラインのキーフレームに反映されません
なんとかしたい・・
そこで思いついたのが・・
フォルダーに効果トーンを付けて、フォルダーの中に黒で塗りつぶしたレイヤーを作成します
レイヤーの不透明度を変化させることでトーンの濃度も変化します
レイヤーの不透明度はタイムラインのキーフレームに反映されます
それでもトーンの回転などはできません
さっそくノイズを試す
「新規」イラストで(500×500px)のキャンバスを作成します
白地では何かと効果がわかりにくいのでチェックのレイヤーを敷いておきます
ラスターレイヤーを黒で塗りつぶします
黒く塗りつぶしたレイヤーのレイヤー名のあたりを右クリックして「フォルダーを作成してレイヤーを挿入」を選びます
レイヤーパレットにフォルダーが追加されてそのフォルダーの中に黒ベタのレイヤーが収められます
フォルダーに対してレイヤープロパティパレットで「効果」の「トーン」を適用します
そのままレイヤープロパティパレットで「網の設定」を「ノイズ」に変更します
「ノイズのサイズ」を(500)にします
レイヤーパレットの黒で塗りつぶしたレイヤーを選択します
タイムラインパレットを表示します
タイムラインパレットのコマンドアイコンの「新規タイムライン」を選びます
フレームレートを(24)、再生時間(3+0)秒+コマにします
「レイヤーのキーフレームを有効化」のアイコンを押します
キーフレーム黒の塗りつぶしのレイヤーに対してキーフレームを設定します
「キーフレームの補間」を「等速」にします
レイヤーパレットの不透明度のスライダーを左右に移動させて不透明度を(100)に戻します
これでタイムラインにキーフレームが追加されます
タイムラインパレットにキーフレームが追加されますが隠れていてよくわかりません
タイムラインパレットの左のレイヤー名の左の(+)を押すことで隠れていたキーフレームを表示することができます
タイムラインパレットの再生ボタンの二つ右の「最後へ」のアイコンを押します
再生範囲の最後が表示されます
レイヤーパレットの不透明度のスライダーを左に移動させて不透明度を(0)にします
キャンバスは下地として置いたレイヤーが表示されています
ここまでを再生します
ノイズが溶けるように消えていきます
次に
CLIP STUDIO PAINT は初めから収められている「素材」に「河川_昼」という画像素材があります
レイヤーパレットの「効果トーン」を付けたフォルダーの上に置きます
キャンバス上の表示サイズなどを変更して好みのレイアウトにします
そのままレイヤーパレットのアイコンの「下のレイヤーでクリッピング」を押します
この状態で再生します
「河川_昼」のレイヤーにキーフレームを追加します
最初に「河川_昼」のレイヤーの「下のレイヤーでクリッピング」を外します
タイムラインパレットの「レイヤーのキーフレームを有効化」を押します
キーフレームの補間は「滑らか」を選びます
「キーフレームを追加」します
再生の「最後へ」を押します
キャンバスの「河川_昼」をすこーし左に移動させます
再生時間が3秒の短いので少しだけの移動です
「クリッピング」をしたままでは、この移動の確認ができないためです
キーフレームが追加されました
最後に「河川_昼」のレイヤーを「下のレイヤーでクリッピング」をします
ノイズの完成
これを再生します
レイヤーを移動させながら消すこともできます
いろいろ組み合わせると楽しいと思います
使用した背景「公園2_昼」
コンテンツID:1379133
効果トーンのクロスを試してみる
初めにも書きましたが
効果トーンは画像の濃度を変更させた場合に綺麗な濃淡の表現がうまくいかないものがあります
その中で「クロス」は綺麗な表現ができます
(効果トーンの不具合なんでは?)
これで魔法を使います
はじめに効果トーンを使う時に注意することがあります
解像度を高く(300dpi 以上)設定しておく必要があります
しかし、解像度を高く(201dpi 以上)設定するとアニメーションの再生される画像が荒くなります
きちんと確認する場合は、ムービーなどに書き出したものを見る必要があります
「新規」イラストで(500×500px)(解像度300dpi )のキャンバスを作成します
キャンバスにグラデーションレイヤーを追加します
サブツールはグラデーションの「描画色から透明色」を使います
描画色は(黒)にして、形状は(直線)、端の処理は(繰り返さない)
描画対象は(グラデーションレイヤーを作成)に設定して
キャンバスの左端から右端までのグラデーションを作成します
レイヤーパレットで作成されたグラデーションレイヤーの名前のあたりを右クリックして
メニューの「フォルダーを作成してレイヤーを挿入」を選びます
レイヤーパレットにグラデーションレイヤーを収めたフォルダーが作成されています
レイヤーパレットでフォルダーが選択された状態でレイヤープロパティパレットを確認します
レイヤープロパティパレットの「効果」の(トーン)のアイコンを押します
「網の設定」のプルダウンを押して(クロス)を選びます
「トーン線数」を(5)にします
大きめの格子模様が出来上がります
グラデーションのために左から右へ濃度が変わっています
レイヤーパレットの「グラデーションレイヤー」を選択します
「タイムラインパレット」を表示します
タイムラインパレットの「新規タイムライン」のアイコンを押します
新規タイムラインの設定の
フレームレートを(24)に
再生時間を(4+0)秒+コマに設定して「OK」します
タイムラインパレットでの作業ができるようになります
レイヤーパレットでグラデーションレイヤーが選択されている状態で
タイムラインパレットの「レイヤーのキーフレームを有効化」のアイコンを押します
「キーフレームの補間」は(作成するキーフレーム:等速)を選びます
サブツールはオブジェクトにいつの間にか選択されていると思うのですが
他のサブツールを選択している場合は「オブジェクト」にします
キャンバスのグラデーションレイヤーを右に(500px)移動させます
表示されているハンドルはキャンバスと同じ500pxなのでこれを右に押しやるだけです
変形だけはさせないように注意してください
移動させるとタイムラインにキーフレームがつけられています
ツールプロパティパレットの
変形の「位置」の(X)の数値が(750)になっているのを確認してください
この(750)は(250)から右に(500)移動したということです
続けて
タイムラインパレットの「再生」アイコンの二つ右の「最後へ」のアイコンを押して
再生範囲の最後のフレームへ移動させます
キャンバスのグラデーションレイヤーを左へ移動させます
ハンドルが左へ切れてしまうまで移動させます
面倒でしたらツールプロパティパレットの
変形の「位置」の(X)の数値を(-250)と直接入力しても良いです
タイムラインパレットの最後のフレームにキーフレームが追加されました
ここまでを書き出します
効果トーンにアンチエイリアスはありません
それが唯一残念なところですが、気にしません
レイヤーパレットのフォルダの上に「画像素材」を追加します
画像素材レイヤーがフォルダーの中に追加されてもあわてることなく画像素材レイヤーをフォルダの上に移動させてください
画像素材レイヤーを「下のレイヤーでクリッピング」させます
クロスの完成
ここまでを書き出します
クリッピングされたイラストが切り替わるのがわかると思います
一番下の用紙が表示されているのですが、用紙の代わりに他のイラストを用意するだけでイラストを切り替えることができるようになります
使用した坂道のいらしとは、好きすぎる「素材」
コンテンツID:1379855(坂道-下り坂_昼)
桜も終わりですね
クロスのグラデーションを2枚重ねて
追いかけるように表示されるタイミングをずらしてみたものです
桜は近所の公園でパシャッ📸
これまたよく使います いろっぽい「セレブレディー」
コンテンツID:1680613
おしまい
効果トーンを使った魔法のアニメーションでした
これと同じように(表現色グレーのレイヤー)と(色調補正レイヤーの2値化)を使うことでも同じようにできるのですが、多少複雑になるかもしれません
魔法のアニメはもっとダイナミックで色々なことができると思いますが、書き出したファイルの容量が10MBなんてあっという間に越えてしまいます
こぢんまりとしたものになってしまいます
このTIPSのためにテストで最初に作成してみたアニメです
ノイズとクロスを使ってます
たぶん、ここからが本当の魔法の始まりだと思います
CLIPでいっぱい遊びましょう
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