パース定規&3Dプリミティブで描く三角屋根裏部屋
背景を描くのに絶対必要な技法『パース』。でも……
・知識はわかったけど、じゃあ自分のイラストにどう使えばいいの?
・ちょっとでも構図が複雑になると、消失点をどこに置けばいいのか、線の引き方がわからなくなる
――で悩んでらっしゃる方いませんか?
パースの知識はわかっていても、実際にイラストを描こうとしたら悩みますよね。
そこで今回は、
・CLIPSTUDIO PAINT(クリスタ)の『パース定規』
・クリスタ標準の3Dプリミティブ『立方体』
この2つを使って、天窓付き三角屋根裏部屋を描く方法を紹介します。
きれいな二等辺三角形の屋根を描けますのでぜひチェックしてみて下さい。
①3Dプリミティブを読み込む
ラフを描いたキャンバスに、クリスタ標準の3Dプリミティブ『立方体』を読み込みます。
・立方体を選択→ツールプロパティ→アルファを半透明→不透明度を50
・光源の影響を受ける、床面に影を表示するのチェックを外す
・ウィンドウ→サブツール詳細
・サブツール詳細→配置
・位置のY→-35、全体回転のZ→-45
に変更します。
赤線の部分が、屋根と床の目安となります。
カメラを操作し、立方体とラフの床部分・屋根部分を合わせます。
②パース定規を入れる
立方体レイヤーの赤の四角枠をクリックし、定規を表示させます。
続いて『パース定規』ツールで、立方体の屋根の斜め部分にパース線を引きます(合計4本)。
③線画を描く
これで建物の線を引く準備ができました。
この状態で屋根裏部屋の内装を描いていきます。
パース定規が有効になっていますので、きれいな二等辺三角形の屋根裏を描くことができます。
また3D素材を追加すると、パースがかかった状態でキャンバスに入れ込むこともできます。
内装の大まかな線画を描き終えたら、オブジェクトリストで立方体のみ非表示に、パース定規も非表示にします。
人物や内装の細かいディティールを描き足します。
④色塗り・仕上げ
全体の色塗りが終わったら、最後にもう一度パース定規を表示させます。
そして発光系レイヤーを追加し、星明かりを描き足します。
パース定規が有効になっていますので、屋根の角度にそってまっすぐ星明かりを描くことができます。
完成です!
皆さんもパース定規を使った背景描きにチャレンジしてみて下さい!
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