3Dで手を描かずに作ろう

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境みたる

境みたる

はじめに

手を描きたいけど難しい、楽して手を描きたいという方のために

「3D素材」の使い方をお教えします。

動画もご用意しましたので、日本語がわかる方はこちらも参考にしてください。

クリスタで3D素材を使えば、

美少女の可愛い手もイケメンのかっこいい手も

描かずにすぐ作ることができます。

画像素材と違い、角度なども調整することができるため

自分の絵に合わせて使うことができます。

 

一度使い方を覚えれば、もう手を描く必要がなくなるかもしれません。

自分で描きたいという方も、作画資料として使ってみるのはいかがでしょうか?

3D素材の導入

CLIP STUDIO ASSETSで手の素材をダウンロードしましょう。

今回はhoge1123さんの「3D男性の手」「3D女性の手」を使用します。

クオリティが高いのに10CPとお求めやすい価格で、初めての方におすすめです。

3D素材の使い方

3D素材はダウンロードすればすぐ使えます。

ダウンロードした素材を使う前に、3D素材の使い方を簡単に説明します。

 

3D素材は[操作ツール]の[オブジェクト]で操作します。

[移動マニピュレータ]の一番左のアイコンを

ドラッグすると、カメラが回転します。

左から2番目のアイコンをドラッグするとカメラの位置が平行移動します。

左から3番目のアイコンをドラッグするとカメラの前後が移動します。

左から4番目のアイコンをドラッグすると

素材の位置を上下左右に移動させることができます。

左から5番目のアイコンをドラッグすると

ドラッグした方向にあわせて素材を回転させることができます。

左から6番目のアイコンをドラッグすると

素材を横方向に回転させることができます。

動かしたい関節をクリックし、

表示された[マニピュレータ]をドラッグすると関節が曲がります。

3D素材全体を選択している時に表示される

[ルートマニピュレータ]のグレーのリングをドラッグすると、

素材の大きさを変更できます。

 

複数の素材を扱わない場合、簡単な操作たけ覚えておけば大丈夫です。

3D素材をイラストに使おう

ダウンロードした素材は素材フォルダに入ります。

その素材をキャンバスにドラッグ&ドロップすると、キャンバスに配置されます。

ここから絵に合わせて調整していきます。

オブジェクトツールで3D素材の大きさ・向き・角度・位置を調整し

イラストに合わせます。

調整が完了したら、この素材をイラストの線画に変えていきましょう。

3D素材から線を抽出する

3D素材をトレスしてもいいですが、

EX版であれば[レイヤーのLT変換]で3D素材を線に変換することができるため

今回はその機能の使い方をご説明します。自分で描くより早いです。

 

 

左上の[レイヤー]→[レイヤーからLT変換]を選択し、

[ライン抽出]の[ラスターレイヤー]にチェックが入った状態でOKボタンを押すと、

輪郭線のレイヤーと下地のレイヤーが入ったフォルダが作成されます。

描かずに線画を作ることができました。

しかしLT変換後の線はモノクロ二値で、

カラーイラストに使うにはガビガビしています。

[レイヤープロパティ]の[表現しょく|色]を[モノクロ]から[カラー]に変更し、

[フィルター]→[ぼかし]→[スムージング]を実行すると、

アンチエイリアスが付いたような線になります。

あとは3D素材を参考に線を描き足して色を塗って完成です。

3D素材をそのままLT変換した線でも、

自分で色を塗るとイラストっぽくなりますね。

オブジェクトツールを選択した状態で

[サブツール詳細]ウィンドウを表示すると、3D素材の設定を変更できます。

[陰影]の[光源の影響を受ける]にチェックを入れ、

[光源]の設定をいじると、影の付き方の参考になりますよ。

またベクターレイヤーでライン抽出することもできますが、

ラスターレイヤーで書き出したほうが線がきれいなことが多いです。

ベクターレイヤーにしたい場合は、

ラスター出力してからベクターレイヤーに変換するとよいでしょう。

PRO版で線を抽出する場合

PRO版には[レイヤーのLT変換]機能はありませんが、

手作業で線画を抽出することはできます。

[サブツール詳細]で素材の輪郭線を表示させ、

3D素材のレイヤーをラスタライズし普通のラスターレイヤーにします。

 

[レイヤープロパティ]で[表現色]をカラーからグレーに変更。

[編集]→[色調補正]→[明るさ・コントラスト]で白黒に調整して

[編集]→[輝度を透明度に変換]で白い部分を飛ばすと、

線画部分だけ抽出できました!

 

CLIP STUDIO ASSETSにPRO版でも

簡単に線画を抽出できるオートアクション素材もありますので、お好みの方法をどうぞ。

ポーズを付けよう

3D素材に任意のポーズを付けましょう。

[オブジェクトツール]を選択した状態で[サブツール詳細]ウィンドウを表示させ、

[ポーズ]の項目を設定していきます。

 

グーのアイコンをクリックすると手の3D素材がグーの形になり、

パーのアイコンをクリックするとパーの形になります。

三角の中をドラッグすると細かく調整できます。

 

この方法だとすべての指をまとめて操作することしかできません。

任意の指だけ調整したい場合は、個別に関節をいじります。

いじりたい関節をクリックして、

表示された[マニピュレータ]をドラッグして調整します。

上記の動画では人差し指を立てているポーズにできました。

ポーズ素材を使おう

自分で調整するのは大変だという方は、ポーズ素材を使いましょう。

今回はcli_poseさんの「手のポーズ集」という素材を使っていきます。

素材フォルダから使いたいポーズを

3D素材にドラッグアンドドロップすると、

一瞬でポーズが変わりました。自分で設定するより早くて楽ですね。

設定した素材を何度も使いたい時は、素材を登録しましょう。

素材のレイヤーを素材フォルダにドラッグアンドドロップすると、

素材が登録されます。

これで素材フォルダからいつでも呼び出せます。

また全身のポーズ素材を手の3D素材に適応すると、

ちゃんとそのポーズの手の形になります。

使用する場面は限定的かもしれませんが、

使ってて気付いたTIPSなので皆様に共有いたします。

まとめ

私は3D素材を使うようになってから、トレスすらしなくなりました。

素材やLT変換機能の恩恵を受けています。

そのまま使うもよし、作画資料に使うもよし、

3D素材をぜひあなたの絵を描く時の選択肢に追加してください。

 

女性作家さんが骨ばったイケメンの手を描きたい時や、

男性作家さんが可愛い女の子の萌える手を描きたい時、

〆切まで時間はないけど作品のクオリティは上げたい」時など

色んな場面で役に立つと思います。

漫画でもコマに手が入ってるだけで表現の幅が広がるのでおすすめです。

 

以上になります。

記事をお読みいただいてありがとうございました。

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