自分の描いた1枚の絵が動くキーフレームアニメーションの作り方
キーフレームアニメーションはセル画のように何枚も描く必要がなく、動かす部分だけを加工して描き分けるだけで簡単にできるズラ!
作品例
◆1枚の絵で動かすキーフレームアニメーション
【作例参照用ドキュメント】
サイズ/1080x1920 pix 解像度/72dpi 余白/適宜
タイムライン設定
フレームレート/24
再生時間/4秒(秒+コマ)
下にあるような1枚の絵を用意します。
まだ下書きですが、この1枚の絵から動かす
キーフレーム・ループアニメーションを作っていきます。
◆動かすパーツを作ってレイヤに分けます
アニメーションドキュメントを選ぶとアニメーションフォルダが出来ますが、
今回はセル画を使用しないので、アニメーションフォルダは使いません。
通常よくみかける新規レイヤフォルダを作って作業します。
各パーツは線入れ、着色し、それぞれに、顔、上半身、下半身、腕、に
レイヤへ描き分けます。
1レイヤ「顔」
2レイヤ「上半身」
3レイヤ「両腕」
4レイヤ「下半身」
◆Timelineの初期設定
新規タイムラインを作って、初期設定で3秒間23コマで4秒のループ動画が出来ます。動かすべきは、(0sec)息を吐いた最大ー(2sec)大きく吸う最大ー(4sec)息を吐いた最大(→※0secに戻ループ)とかいう順序。
次にレイヤをタイムラインで動かしやすくするために、パーツすべてをレイヤーメニュの中から「レイヤの変換」を選び「画像素材レイヤ」に個別に変換します。
◇これに慣れたらアニメーションアクションセットを記録して
AUTOボタン化するとちょっと便利
変換するとレイヤーアイコンに小さくボックスマークがつくのが目印。
わかりますか。この調子でパーツ全部変換します。
◆タイムラインに動きを記録
【パーツ編集作業する前に】
(1)動かすレイヤすべてを選択する、(2)レイヤのキーフレーム有効化ボタン押す、(3)キーフレーム追加ボタンを使って(4)のタイムラインの時間の最初と最後にキーフレームを追加します。この作業が重要。
この工程作業をしてけば、せっかくの作成動画が最初の絵に戻らなくなった、なんて事にはなりません。
【それではパーツ編集作業スタート】
ツールメニューにある「操作」>「オブジェクト操作」を使ってバウティングボックスのアンカーポイントを伸ばしたり引いたりしてパーツを拡大縮小します。
詳細小メニュー窓で数値にして入力も可能なので、
そこらへんは要作意工夫したりして精神力と肉体を鍛えたりして
自身の野生の直感を信じて作っていきます。
◇編集するパーツは2秒目ラインのみ。
◇最初の開始0秒目と最後の4秒目(3秒23コマ目)は動かしません。
◇4秒目ループとするのでタイムラインの挙動は0秒目に自動で戻る仕組みです。
キーフレームなのでパーツは移動、拡縮、回転、という限られたギミックの中で、
人間が息を吸うときいつもどういう動きになるのかと脳内イメージすることが
大切なポイント。
タイムラインシートの2秒目に、顔・上半身だけ少し上に移動。
そのあと腕を微調整。
胸周りを少し大きくすると息を深く吸っているように表現できます。
この2秒目を編集し終えたらめでたく完成です。
新規タイムライン作成から完成までの実演作業を実際に見てみる映像
※映像はGIFアップロードエラーの都合によりクロックアップx2.0にしています。
どうやらあのアップローダーは凡そ500フレ超えるとハングる傾向があるぞなもし。
そんな仕様があるなんてぜんぜん訊いてない…。トホホ!
間隔2秒にするとゆったりした呼吸になり1秒にすると息切れする感じの速さになるので、何回か作ってみて「速いなー、遅いなー」という秒間の調節、動態運動等は自身の感覚で好きに作業していいと思います。あとはGIF、動画ファイル等に書き出して出来栄えを何度も確認してみましょう。
そんな感じで、
いきなり大きなハードルを越えようとせず、
自分の出来る範囲から始めたり、最初は小さな1ケ所から動かしてみて
少しずつ可動箇所を増やしてゆくとアニメーションの質感が
どんどん上がると思います。
パーツを「前髪」「足」「目パチ」「背景」などに細分化して動かしたものが
冒頭の作品例GIF画像です。
アニメーションをGIF画像に書き出して、CLIP STUDIO PAINTで作った自分だけのこんなオリジナル待ち受け画面なんてことも出来ます。
Youtubeでは今回の作品例素材でこしらえた実演動画解説を
もっと詳細にして公開中。
参考に見ていただけたらとても嬉しい限りです。
【あっとますた公式チャンネル】
◆ClipstudioPaint キーフレームアニメーション/タイムライン実演解説
【1080p対応】
自分の止め絵が動いた時にはちょっと感動します。是非お試しください。
どうぞ善きクリエイターライフを。
ClipStudioPaint EX Ver.2.0 20240818 あきべん
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