簡単でクオリティの高い肌の塗り方✨
ウェブトゥーンが描きやすくなる
こんにちは。キム君です。
今日紹介するTIPは、「簡単でクオリティの高い肌の塗り方」です
これは、私がカラー漫画を描くときに使っている方法で、限られた時間でできるだけクオリティを上げる必要があるウェブトゥーンの制作に向いている方法です。
とても簡単ですので、初心者の方でも一度チャレンジしてみてください。
肌のベースを塗る
まずやるべきことは、肌のベースを塗ることです。
線画レイヤーの下に肌を塗るための新しいレイヤーを作りましょう。
肌の色を選ぶときは、「カラーサークル」から、赤色と黄色の間に存在する薄い色を選んで使うのが一般的です。キャラクターや塗り方によって、ご自由に色を調節してください。
色が決まったら、不透明度100%のペンを選択して肌のベースを塗っていきます。私は「ミリペン」を使いました。
- 動画の中に「自動選択ツール」を活用する方法を解説しています!
肌に血色を出す
今度は、キャラクターの肌に血色が出るようにしてみましょう。
肌のベースレイヤーの上に新しいレイヤーを作って、「クリッピングレイヤー」マークをクリックしてください。
*クリッピングレイヤーを使うと、基準となるレイヤー(下にあるレイヤー)に既に色が塗られた部分だけに絵を描くことができます。
肌の色よりもう少し赤く、彩度の高い色を選んでから、柔らかいエアブラシで肌を軽く塗っていきます。ほっぺや目回り、鼻や耳などのところにこうやって少しずつグラデーションを入れてあげると、肌に血色が出て絵の完成度がグーンとあがります!
▴じっくり見てみると違いが分かります
塗り終わると、こういった感じになります!
キャラクターの性別や年齢によって、色や塗る部分を変えてあげましょう。
肌の影を塗る
今度は、肌に影を塗ってみましょう。
「クリッピングレイヤー」をもう一枚作って、レイヤーの合成モードを「乗算」に変えてください。「乗算レイヤー」で塗る色は、すべて下のレイヤーに重なるようになっていますので、とても簡単に影を塗ることができます。
カラーサークルで影の色を選択しましょう
一般的にはオレンジから紫の間の色が使用されますが、キャラクターの環境によっては違う色(青色など)を使用することもあります。
色を選択したら、好きなブラシを選んで影の部分の色を塗っていきます。
ここでは比較的に境界がはっきりしているブラシを使っても大丈夫です。
- どこにどう影を入れればいいかは、以下の参考資料を参考にしてください。
ある程度影ができましたら、色混ぜツール(J)を選択して境界の部分を軽くぼかしていきます。同じ絵の中に、硬い境界線と柔らかい境界線がどちらも存在すると、絵の表現が豊かになります。
【色相補正】
この塗り方の最も大きいメリットの一つは、絵の修正が簡単だということです。
塗り終わった段階で、色相補正([Ctrl + u] Windows 基準)を押して全体の色を調節してみてください。影レイヤーの調整を行うだけでも、絵の雰囲気をガラッと変えることができます。
【▴色相補正の仕方】
色を強くしたい場合 ▸ 彩度(↑)、明度(↓)
色を薄くしたい場合 ▸ 彩度(↓)、明度(↑)
色を変えたい場合 ▸ 色相(↑or ↓)
ハイライトを塗る
次に、新しいクリッピングレイヤーを作って、レイヤーの合成モードを「オーバーレイ」に変えます。
それから、カラーサークルからキャラクターにあたっている光の色を選んで、大きいサイズのエアブラシで顔全体を軽く塗っていきます。
【オーバーレイレイヤーのコツ】
オーバーレイのレイヤーで、暗い色を選択して塗っていくとその部分の色を強くすることができます。動画の中で説明されていますので、6:15の部分をチェックしてみてください。
強いハイライトを入れたい方は、白色に近い明るい色を選んで、境界線がはっきりしているブラシで光が強くあたる部分を塗ってください。
線の色を変える
次に、線画を肌の色に合うように調節してみましょう。
「線画」の上にクリッピングレイヤーを作って、カラーサークルから濃い赤色を選択してください。
選択した色で線画の上をなぞりながら塗っていきます。
線の色が変わるだけで、肌の色がさらに落ち着いて自然になります。
テクスチャを追加する
次に、絵に質感(テクスチャ)を加えてみましょう。
CLIP STUDIOにはとても便利なテクスチャの機能が存在しています。
素材タブを開いて、「すべての素材」-「単色パターン」-「テクスチャ」をクリックしてください。お好きなものを選んで絵の上にドラッグすると、テクスチャが適用されます。
「レイヤープロパティ」タブから「質感合成」アイコンをクリックして「強さ」を調節すれば、自分好みの質感を再現することができます。個人的には10ぐらいが適度だと思います。
- この機能を知らなかった頃はいちいち紙の素材をダウンロードして「ソフトライトレイヤー」に変えて質感を出していました..
最終補正
最後に、絵全体の濃度を確認しましょう。絵が薄すぎると、あまり目に入りません。
ソフトのメニューから「レイヤー」-「新規色調補正レイヤー」-「レベル補正」をクリックしてください。
レベル補正スクリーンが開いたら、「入力」タブの矢印を動かして、絵の濃度を調節しましょう。左側の矢印を右に動かしたら全体の色が濃くなり、右側の矢印を左に持ってきたら明るくなります。
【秘密のコツ】
全体のレイヤーを結合させてコピーし、このレイヤーの上に置いてから、レイヤーの合成モードを「乗算」に変えてみてください。不透明度を調節すると簡単に絵の濃度を変えることができます。
終わり!
お疲れさまでした。
キャラクターの肌が完成しました!
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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