3Dモデルを使ったキャラクターイラストメイキング
3Dデッサン人形を使用したイラスト作成の際、覚えておくと
省力化が出来る小技を説明します。
面倒なメカや小物などの線画、影付けなどをほぼやらないで
イラストをでっち上げる手抜き技です。
先ずはデッサン人形の追加
今回のテーマはM249軽機関銃をぶっ放すウエイトレスのお姉さんです。
キャンバスに配置したデッサン人形のレイヤーに
機関銃の3Dオブジェクトをドラッグ&ドロップします。
赤い四角が出た状態でドロップすると同じレイヤーに配置出来ます。
M249はまっせさんのものを使用しています。
デッサン人形と機関銃に親子関係を設定
ツールの操作→オブジェクトを選択し、サブツール詳細を開きます。
オブジェクトリストを選択して、M249をデッサン人形にドラック&ドロップします。
親子関係が設定されたらアタッチ先の部位を右手に
機関銃のスケール、位置、回転などを微調整していい感じに持たせてポーズ付けします。
出来たものはこんな感じです。
ポーズが付いたら親子関係を解除します。
サブツール詳細のオブジェクトリストで画像の様に
親子関係の外にドロップすると解除が出来ます。
解除をしたらレイヤーを複製、デッサン人形と銃をそれぞれオブジェクトリストから削除してデッサン人形と機関銃、単体のレイヤーにします。
(念の為、元の親子関係を設定したレイヤーも予備として残しておきましょう)
カラーラフを描く
デッサン人形をアタリにカラーラフを描きます。
デッサン人形はあくまでアタリ
ただグリップやハンドルの部分はあまり外れないように気を付けて描きます。
カラーラフの際のペンはアンチエイリアスもブラシサイズもインク濃度も
全く無いシンプルな設定のものを使います。
同レイヤーにバケツで簡単に塗りつぶしが出来て
色の誤差0のマジックワンドで必要な部分だけレイヤーを分離するのも楽です。
カラーラフではこんな感じに腕と胴体の間に銃がサンドイッチになるように
レイヤー分けがされています
(分かりやすいように腕をレイヤーカラーで表示しています)
アンチエイリアスを付けずにベタ塗りすると、こういった作業が楽に行えます。
ペン入れをして、塗ったものがこちらです。
3Dオブジェクトの線画化と影付け(このTipsは実はここだけ読めば良いです)
皆さんは3DオブジェクトのLT変換で赤丸のような線の途切れ、ゴミの類で
「正直、いまいち使いにくい」と思ったことはないでしょうか
この現象、比較的簡単に回避出来ます。
3Dオブジェクトのレイヤーを選択してctrl+Cでコピー
メニューのファイル→クリップボードから新規作成。
これで3Dオブジェクトだけの.Clipファイルが出来るので
メニューの編集→「画面解像度を変更」でキャンバスサイズを大きくするだけです。
画面解像度を変更で5倍にして、検出精度90、線幅10でLT変換したものを
前の画像と同じ大きさに縮小したのがこちら。
下地のレイヤーにフチを30px、アンチエイリアスOFFで付けています。
但し、処理は遅いです。ラスターレイヤーだと、まだマシですが
ベクターだとクルクルが出て「Clipstudioは応答していません」になる事も
儘有ります。
マシンスペックにもよると思うのですが、10000px~20000pxくらいまでに抑えて
ラスターレイヤーで処理を行うのが良いかと思います。
陰付けの手抜き法
次に陰です。先ずはツールの操作→オブジェクトのサブツール詳細を開き
環境→レンダリング設定でテクスチャを使用するのチェックを外します。
そして灰色のポリゴンのみ表示になったものをラスタライズします。
編集→色調補正→レベル補正で山を画像の様に動かした前と後がこちら。
後はこれにグラデーションマップやレイヤーの合成モードを利用して
色などを付ければ、意外とそれっぽく見えるようになります。
縮小した後に元のファイルの同じ場所に貼り付けて
グラデーションマップで少しアニメ調にしたものがこんな感じです。
完成
最後にいもーすさんのから薬莢ブラシと天球のカフェを合わせて
すこしぼかしをかけて完成です。
銃に関しては、ほぼ素材まんまでマガジン部分の塗り分けもしていない
お手軽加工なのが分かって頂けると思います。
このようにClipstudioの優れた機能を使えば
手で描けば大変な銃などもラクラクで
時短が可能なのがお分かりいただけると思います。
では、最後までお付き合いいただきありがとうございました🥰
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