タイリング素材をプレビューしながら作成するTIPS(Pro/EX +DEBUT)

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けも

けも

タイトルで「はは〜ん」と思ってしまった人もいるかもしれません

リアルタイムではありませんが、作業中のイラストを保存するたびにタイリングの確認ができます

(レイヤーメニューからレイヤーの変換をしますのでPro/EX専用ですが

後半にDEBUTバージョンも追記しました)

はじめに少々準備が必要です(文字多目で始めます)

 

準備1

はじめにタイリング素材用のキャンバスを作成します

サイズは自由です大きくても小さくても、幅も高さも違っていても構いません

キャンバスのサイズがタイリング素材のサイズになります

(サンプルでは300×300pxのタイリング用のキャンバスを作成しました)

レイヤーを追加などして一度「保存」してください

Tile.clipとでもしておきます

(キャンバスは閉じません 閉じてしまったら開き直してください)

 

準備2

続けてプレビュー用のキャンバスを作成します

これもサイズは自由ですが

できればタイリング用のキャンバスの3倍以上で作成すると作業効率が良いと思います

シームレスな部分が確認しやすいと思います

サンプルでは900×900pxでプレビュー用のキャンバスを作成しました

せっかくなので「Preview」などと作品名をつけましたが

こちらは「保存」しません(保存しても構いませんが、保存しなくても構いません)

 

準備3

二つのキャンバスをモニタに表示します

サブモニタのある場合はプレビュー用のキャンバスをそちらに移動します

サブモニタの無い場合はウィンドウメニューの「キャンバス」から「並べて表示」を選びます(図あり)

プレビュー用のキャンバスが確認できるように表示倍率を変更してください

 

準備4(ここがミソ)

プレビュー用のキャンバスをプレビューとして使用します

ファイルメニューから「読み込み」の「ファイルオブジェクトを作成」を選びます

先ほど保存したTile.clipを探して読み込みます

オブジェクトツールを選びます

ツールプロパティパレットまたはサブツール詳細を開きます

「タイリング」にチェックを入れます

「レンダリング設定」の「用紙を描画する」のチェックを外します

準備はこれで終了です

 

タイリング用のキャンバスに何か描いて保存します

描いたレイヤーを移動してまた保存します

「保存」して「プレビュー」というちょっとおかしな仕様です

保存すると「プレビュー用のキャンバス」が書き換わります(おもしろいです)

これだけでもタイリング素材にすることはできますが

これからが本番!

 

イラストを作成するところはすっ飛ばします

(↓サンプル用に描いた「こいのぼり」のセットです

イラストを用意するのが面倒くさいときは使ってみてください)

(※後半のDEBUTの説明にも使用してます)

レイヤーパレットに4枚のイラストを用意しました

こいのぼりをイメージして真鯉と緋鯉と子鯉とイカ

これを順に画像素材レイヤーに変換します

(保存するとプレビューが書き換わります)

選択範囲メニューから「すべて選択」を選びます(これもミソ)

レイヤーメニューから「レイヤーの変換」を選び

種類のプルダウンで「画像素材レイヤー」を選びます

選択範囲が残ったままなのでラッキー!

残りのイラストも「画像素材レイヤー」に変換してしまします

終わりましたら「選択を解除」します

オブジェクトツールを選択

レイヤーパレットの画像素材レイヤーを順に選択して

ツールプロパティパレットでタイリングにチェックを入れます

(ここもミソ)

レイヤー移動またはオブジェクトツールでイラストを移動させます

「タイリング用のキャンバス」を時々保存して「プレビュー用のキャンバス」でタイリングを確認してください

プレビュー用のキャンバスで良い並びになりましたら

最後の仕上げをします

レイヤーパレットで4枚のイラストを選択した状態で

選択範囲メニューから「すべて選択」を選びます

(説図の場合は四辺からイラストがはみ出ているので選択はしませんでした)

レイヤーメニューの「レイヤーの変換」を選んで「画像素材レイヤー」に変換します

「選択範囲を解除」します

オブジェクトツールを選びます

ツールプロパティパレットまたはサブツール詳細で「タイリング」にチェックを入れます

 

出来上がった「画像素材レイヤー」を「素材パレット」に登録します

「プレビュー用のキャンバス」のレイヤーパレットの「用紙」を非表示にすることで

タイリング素材が透過されていることが確認できると思います

まとめ

 

画像素材レイヤーをタイリングする

「画像素材レイヤー」は余白も含めて作成することができます

「画像素材レイヤー」はタイリングにチェックを入れることで簡単にタイリング素材になります

これを利用してタイリングの位置を簡単に決めることができるのではと思いました

複製して移動などせず簡単にシームレスにしてしまいます

※似ていますが「ベクター画像素材レイヤー」はタイリングできません

 

ファイルオブジェクトを利用する

ファイルオブジェクトとして読み込んだ画像は「画像素材レイヤー」と同じように扱うことができます

画像素材レイヤーはタイリングにチェックを入れることで簡単にタイリングされます

ただし、ファイルオブジェクトは素材パレットに登録出来ない仕組みです

ファイルオブジェクトも登録できるとよいのですがね

プレビューとして利用できるのでは?ということでキャンバスを並べてみました

 

タイリングの位置を確認しながら保存するとすぐに隣のキャンバスにプレビューされるという

意外と嬉しい作り

途中でタイリングサイズを変更する場合は一度素材を中央に集めなおして

選択範囲からやり直すことになりますが大した問題でもないでしょう

なんならオートアクションを利用しちゃえば良いことですし

DEBUTで

上(↑)のこいのぼりのサンプル画像をダウンロードして名前を付けてフォルダーにまとめておきます

直接CLIPで開きます

4つの画像を同じサイズにして保存し直します

編集メニューから「キャンバスサイズを変更」を選びます

キャンバスサイズを(今回は)幅、高さを320pxにして保存し直します

実験のためあえて「別名で保存」で「CLIP STUDIO FORMAT」で保存しました

(PNGのままでも構いません)

保存したらキャンバスを閉じます

タイリング作業用のキャンバスを作成します

新規イラストを320×320pxで作成します

ファイルメニューの「読み込み」から「ファイルオブジェクトを作成」を選んで

保存したばかりのファイルを読み込みます

(PNGで保存した場合はファイルメニューの「読み込み」から「画像」を選んで保存したファイルを選んでください

「読み込み」から読み込むと「画像素材レイヤー」になるのを利用します)

読み込んだ画像がレイヤーパレットに並んでいると思います

オブジェクトツールを選択します

レイヤーパレットでレイヤーを順に選択して

ツールプロパティパレットで「タイリング」にチェックを入れていきます

(タイリングにチェックができないとDEBUTではダメかもしれません)

レイヤー4枚とも終わりましたら、レイヤーパレットの「用紙」を非表示にして

「タイル320.CLIP」などとして保存します

プレビュー用のキャンバスを作成します

新規イラストを900×900pxで作成します

ウィンドウメニューから「キャンバス」の「並べて表示」を選びました

ファイルメニューの「読み込み」から「ファイルオブジェクトを作成」を選んで

「タイル320.CLIP」を読み込みます

オブジェクトツールのツールプロパティの「レンダリング設定」のプルダウンから

「用紙を描画する」のチェックを外します

そのまま「タイリング」にもチェックを入れます

これ、なにげにすごいのです

ファイルオブジェクトを読み込んだキャンバスを

さらにファイルオブジェクトとして読み込んで表示しているのです

あとは「タイル320.CLIP」のキャンバスでこいのぼりのレイヤーを移動させて「保存」でプレビューできると思います

出来上がったタイリング素材ですが

DEBUTでは素材パレットに保存することができません

このままCLIP STUDIO FORMATとして保存するかPNGとして書き出してしまうか

ということになると思います

 

おしまいです

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