カラー印刷のための色の確認・「CMYK」
皆さんこんにちは。
今回は、デジタルで描いたカラーイラストを使って本やグッズ制作を行う時の、印刷に向けた色の選び方と確認方法について紹介させていただきます。
「RGB」と「CMYK」
色を表す方法には、「RGB」と「CMYK」の2種類があります。
デジタルで描くイラストは「RGB」
Red=赤
Green=緑
Blue=青
上記の3つの色を混ぜることで、幅広く色を表現して映像表示されています。
一方で、カラー印刷では「CMYK」
Cyan=シアン
Magenta=マゼンタ
Yellow=イエロー
Key plate=キープレート(黒インク用の版)
上記の4色のインクを使って印刷がされます。
RGBはCMYKに比べ、色の表現できる範囲が広いため、
RGBでは表現できていた色が、CMYKでは表現できないことがあります。
特に「青」や「緑」の彩度の高い色が再現されにくいため、色がくすんで見えてしまう傾向があります。
RGBデータをCMYKに変換する
それでは、実際にどれくらいの差があるのか、CLIP STUDIO PAINTの機能を使って確認してみましょう。
こちらは通常のデジタルイラストです。
印刷することを考えて、解像度は350dpiです。
差がわかりやすいように青や緑の彩度の高い作品を選びました。
(テーマは宇宙です!)
メニューバーから、表示(V)→カラープロファイル(Q)→プレビューの設定(S)を選択。
カラープロファイルプレビュー画面の「プレビューするプロファイル(C)」タブから
「CMYK:Japan Color 2001 Coated」を選択してOKを押します。
すると、「CMYK」で表示された場合の色の確認ができます。
比べてみるとやはり青系のキラキラが落ち着いた感じに変わったのがよくわかります。
「CMYK」表示でも、色調補正は可能ですので、お好みで修正するのもよいと思います。
「CMYK」で保存する
通常の保存方法でで保存すると表示は「RGB」のままです。
「CMYK」の状態で保存する方法を説明します。
メニューバーのファイル(F)→画像を統合して書き出し(R)→.jpg(JPEG)を選択します。
ファイル画像を保存する場所を決めて、保存をすると書き出し設定が表示されますので、
カラーの表現色が「CMYK」になっていることを確認したらOKをクリックしてください。
※「CMYK」で保存したファイルは、CMYK表示が可能なソフトでしか開かないのでご注意ください。
最後までご覧いただき ありがとうございます。
このチュートリアルが印刷物を制作するときのお役に立つことを願っています。
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