背景が苦手な人はここを読んで
”イラストマンガ描き方ナビ”で背景についての興味深く取り上げているページがあるんですよ。で、ここに背景を描く時に役立つ情報もたくさんあるんですが、その中でも「背景とどう向き合うか」を考える上での情報が公開されているので紹介します。
ここで紹介するページは一迅社から出版されている書籍”MAEDAXの背景萌え”からの抜粋記事のようです。より深い情報が欲しい場合は検索して自分で買っとこう。
どこから手をつけるかを考えられるリンク集
背景
背景が不得意、苦手という方の中には「どこから手をつけていいかわからない」という場合もあるみたいです。
背景と一言で言っても建物や自然物、室内からイメージ背景などさまざまなので、まずは「背景を描く」ではなく「こういった室内を描く」「街を描く」「窓を描く」などのテーマを決めて考えてみましょ。テーマが絞れると少し視界が開けるかも知れません。
軒先の裏
家屋を描くとき結構困るのが軒先。軒先のとらえ方のヒントがたくさん。一度目を通しておくと出かけたときについつい家の軒先が目に入ってくる。
電柱
電柱にくっついてるいろんなものが紹介されています。クロージャとかトランス、電柱なんかにくっついてる電灯なんかを紹介。
団地
団地が団地に見える肝になるようなアイテムが紹介されています。アパートやマンションとは違う独特の造りも一目瞭然。
外部階段
階段の描き方。階段の描き方。階段の描き方。3Dモデルを使っても、階段を自分で描けるかどうかで人物の乗せやすさも全く違う(自分で階段を描けるようになると、3Dモデルの階段にも人物を乗せやすくなる。マジで。嘘だと思ったら階段描けるようになってみよう。
ガードレール
ガードレールはちゃんと描かないとガードレールに見えないというとても辛いアイテム。ガードレールの端っこ。ガードパイプ。ガードワイヤー。ツインガードフェンス。名前を知っているだけでも設置されたガードレールに対する解像度が上がる。
教室
一例ではあるけれど、天井の高さや机のサイズなども紹介されていて、人物のバランスを考えるときにびっくりするくらいに有用。
高校
学校のなかでも「高校っぽさ」について。例外ももちろんあるけれど、そういった「テーマ」を意識しながら近所の学校を眺めるだけでも見え方が変わってくる。
商店街
商店街によくあるアイテムの紹介。そう、店舗の並ぶ商店街は道を曲げるのだ!自分も曲げまくった!
信号機
身近なはずなのに案外観察の足りない信号機。最近はコスト低めのLED薄型信号機もあったりして面白い。
海水浴
海水浴場のアイテムなんてすぐに思い浮かばない。仕事で夏を描くときはたいていまだ夏じゃない。取材に行っても海の家なんてない。ここ重要。
お祭り屋台
海水浴場と同じ。祭りの場面を描きたい時には祭りはやってない。屋台にも流行りはあるけど屋台の基本形が把握できると応用が利きやすい。
本棚
主要キャラクターの部屋を描くとき、本棚は本当に個性が出る。スマートフォン全盛で本棚に置く本が変わっていったとしても。
日本風金持ちの家
日本古来の由緒正しいお金持ちっぽい家なんて、そうそう取材できない。資料もない。普段から「入れる日本家屋」のアクセス先は仕入れておくべし。
クリスマスツリー
大きなクリスマスツリー、わが家にはないやい!という人もわりと多いのではないだろうか。ウチにももちろんない。
屋根瓦
螻蛄羽(けらば) 蓑甲(みのこ/みのこう) 袖瓦 掛け瓦 のし瓦 冠瓦…名前がわかると調べやすい。屋根瓦は省略しがちだけど知っていると省略しても雰囲気が出る。なにしろ屋根に登って取材するのは難しい。
公園
恋の告白、友人との歓談、ケンカ、秘密の告白、公園っていろんなシーンで大活躍。でも本物の公園を取材してそのまま書いても公園ぽくない公園がだんだん増えている。公園を公園たらしめるもの。
下り階段
Your Name.
墓
墓場って自由に入れるところもあるけど、取材目的でお邪魔すんのもちょっと悪い気がするよね。
ファミレス
はじめてファミレスの背景を書こうとして「テーブルの脚ってどうなってたっけ?」と全く視界に入っていなかったことに愕然とした記憶。
自動販売機
自動販売機のコイン投入口、縦に描いてたことがある。
和室
最近は和室のある家が少ない。畳の並べかただけでもチェックしとこう。
観葉植物
観葉植物は自分でたくさん描いて素材化しておくとめちゃくちゃ便利。
モブ
モブのコピペのお話は全絵描き民が読むべき。
歩道橋
階段が描けるからって、歩道橋が描けるとは限らない。歩道橋のいろんなパターンはとてもありがたい(最近は歩道橋も減りつつある)。
塀
自分の描く街中の背景がなんだか味気ないと思ったら見てほしい。
温泉
温泉にもパースがあると気づくと結構気楽になる。一度は温泉回描いてみたいものだよね。
卒業式
卒業式の紅白幕の濃い方をベタで縫って絶望されたことがあります。ええ、ベタで真っ黒に。
入学式
自分の人生の入学式の記憶なんて、ガッチガチで何もおぼえていやしない。
店舗テント
少し古めのお店にありがちな壁から突き出たテント(雨除け)。仕組みやパターンなどはなかなか資料としてないのでとても貴重。
玄関扉
圧倒的ドア。必見。
室外機
ベランダや壁にそっと室外機を置くだけでかなりリアルなイメージになる。
洗濯物
洗濯物をじっと凝視しながら取材すると警察を呼ばれる恐れがあります。
フェンス
フェンスってドアップで詳細に描こうとすると結構困るネタとしてかなり上位なのでは。
交通標識
標識を描くとき、表よりも裏でつまづく。
現代風の家
今どきの家は窓が特徴的。
椅子
椅子のバリエーションの基本を押さえておくと、いろんなデザインで応用しやすい。
洋室
だれだ、洋室なら描くの簡単とか言ったやつ。
和風の門
和風の門はどんどん少なくなって、文化財レベルの仰々しいものしか資料がなかったりする。一般家屋レベルの資料は貴重。
屋上
屋上に何を置くか悩んだらこれを読め。
窓ガラス
窓じゃなくて窓”ガラス”。描き方のパターンをいろいろ見るだけでも自分が描くときのヒントになる。
鏡面描写
鏡に映った状態をどう描くか。理屈を知ったうえで嘘をついたりすることも。
屋根の形
切妻 寄棟などの名前を知るだけでも調べるきっかけをもらえる。屋根は奥深い。
一覧はこちら
背景萌え記事の一覧
パース定規について
背景の描き方を知ったところでパース定規が難しいという場合はこれらのリンク先の内容を確認してみましょう。
パース定規と3Dレイヤーの連動
そもそもパース定規とか消失点とかどうやって設定するのかさっぱりなんです!と言う場合は3Dレイヤーの力を借りましょう。3Dレイヤーでカメラをぐるぐるしてアングルを設定したらパース定規の設定も終わっています。
下絵に合わせてパース定規を設定する
3Dレイヤーで消失点がどう配置されるのかが掴めたら、もう一度下絵や写真からパース定規で消失点を設定してみると、ちょっとだけ消失点と仲良くなれるかも知れません(個人の感想であり全ての人に当てはまるとは限りません)。
댓글