5.動画用紙の作成
本講座では日本アニメーション株式会社のデジタル作画作業のやり方を基本に、CLIP STUDIO PAINTでのアニメーション制作工程を説明していきます。
*この記事は日本語です。 日本語以外のサイトでは、機械翻訳されています。
【POINT】
本講座内では、カットフォルダー内に作成するセルのアニメーションフォルダーを、「セルフォルダ」と通称しています。
CLIP STUDIO PAINT公式のユーザーガイドで機能を確認する際は、以下をご覧ください。
原画が紙である場合とclipデータをそのまま使用する場合でワークフローが異なります。
二通りの方法について説明していくので、必要な項目を参考にしてください。
<スキャンした原画を読み込む場合>
はじめに原画が紙である場合を想定した進め方を紹介します。
[1]原画を「原画」フォルダーに読み込む(原画が紙の場合)
①[レイヤー]パレットで、「原画」フォルダーを選択します。
②スキャンされた原画の画像データの保存場所を開きます(Windowsの場合はエクスプローラー、Macの場合はFinder、iPadの場合はファイル Appなどを、CLIP STUDIO PAINTと同時に起動します)。
③スキャンしてある画像データを、[レイヤー]パレットの「原画」フォルダーの上にドラッグ&ドロップします。
「原画」フォルダーに、原画のスキャンデータが読み込まれました。
※画像の読み込みはメニューバーの[ファイル]メニュー→[読み込み]→[画像]からでも読み込み可能です。
[2]動画用紙の作成
■1.動画用紙作成に使用するツール
動画用紙を作成していきましょう。
用紙作成には、[コマンドバー]を使用します。
「動画aセルフォルダ作成」の右横にある下向きの矢印を押すと、動画用紙作成に使用するコマンドが9種類表示されます。用途によって選択して使い分けましょう。
■2. 「b」セル(アニメーションフォルダー)の追加
「b」セルのアニメーションフォルダーを作ります。
①コマンドバーの「動画bセルフォルダ作成」をクリックします。
[レイヤー]パレットに「b」セルフォルダと「1」が作成されました。
「動画cセルフォルダ作成」「動画dセルフォルダ作成」など、必要に応じてセルを追加しましょう。
■3. セルの削除
もしセルのフォルダー作成を間違えてしまった場合は必ずコマンドバーの「レイヤー削除」からフォルダーを削除してください。
上記で紹介した「動画bセルフォルダ作成」などのコマンドは、複数の操作が記録されたオートアクションです。そのため、「取り消し」で手順をひとつ戻すだけではフォルダーを削除できません。
■4. 動画用紙(アニメーションセル)の追加
次は動画用紙を作成します。今「a」セル内には「1」が作成されていますが、ここに用紙を4枚追加し計5枚にします。
①[レイヤー]パレットで、「a」セルのフォルダーを選択します。
(選択されたレイヤーやフォルダーは、明るいグレーで表示されます。)
②「a」セルが選択された状態で、[コマンドバー]の「新規動画用紙作成」をクリックします。
一度押すと「2」が作成されます。
※「新規動画用紙作成」はタイムラインに反映されない形で用紙を作るためのオートアクションです。
③続けて3回押して「a」セルの動画用紙を5枚にします。
同様の操作で、「b」セルの動画用紙も追加します。
④「b」セルを選択して「新規動画用紙作成」をクリックして、「b」セルの動画用紙を3枚にします。
これで動画用紙の作成は終了です。
用紙の準備が出来たら次の講座「6.タイムラインの作成(動画編)」で[タイムライン]パレットを操作して「a」セル5枚を逆シートにセル指定します。
<Clipデータをそのまま使用する場合>
clipデータをそのまま動画作業として使用する場合は、こちらの工程から始めていきます。
[1]原画を、フォルダーにまとめる
「A」「B」「C」セルフォルダ(各セルのアニメーションフォルダー)を、「ラフ原画」レイヤーフォルダーにまとめます。
①[レイヤー]パレットで、「A_」「B」「C」セルを選択します。
②[コマンドバー]の「原画フォルダに格納」をクリックします。
③「A_rough」「B_rough」「C_rough」セルのアニメーションフォルダーが、「ラフ原画」レイヤーフォルダーに格納されました。
動画工程に入る際、ひとつのレイヤーフォルダーにまとめておくことで、「原画」フォルダーを閉じた状態で[レイヤー]パレットを整理して使用できます。
[2]動画用のセルフォルダを作成する
レイアウトのセルフォルダ(セルのアニメーションフォルダー)作成で使用したコマンドと同じように、[コマンドバー]からセルフォルダ作成コマンドを使用して、動画用のセルフォルダを作成していきます。
①[コマンドバー]の「動画aセルフォルダ作成」をクリックします。
[レイヤー]パレットに「a」セルフォルダが作成されました。
②同様の操作で「b」セルも作成します。
[3] タイムラインのセル指定をコピーする
①[コマンドバー]の[タイムラインパレットを表示]をクリックして、[タイムライン]パレットを表示します。
②[タイムライン]パレットで、「A_rough」のセル指定をドラッグですべて選択します。
③右クリックしてメニューを表示し、[コピー]を選択します。
(iPadでは指で長押し、あるいはエッジキーボードか手持ちのキーボードの「Control」キーを押しながらクリックすることで、右クリックと同様の操作ができます。)
④[タイムライン]パレットの「a」セルのトラックを選択します。
⑤1フレーム目を選択します。
⑥右クリックしてメニューから[貼り付け]を選択します。
「A」セルから「a」セルへ、セル指定がコピー&ペーストされました。
[4]対応するセルを作成する
ここで、用紙作成に便利な機能である[対応する全てのセルを作成]を使用します。
①[タイムライン]パレットで、「a」セルのトラックを選択していることを確認します。
②[コマンドバー]の[対応するすべてのセルを作成]をクリックします。
[タイムライン]に空の状態でセル指定されていた番号に、対応した原画用紙(アニメーションセル)が一度に作成されました。
[レイヤー]パレットでも、作成された原画用紙が確認できます。
[5]中割りの用紙を作成する
[タイムライン]パレットから、中割りに必要な用紙を追加していきます。
①中割りの用紙を追加したいフレームを選択します。(ここでは4frame)
②[タイムライン]の上部にあるバーから[新規アニメーションセル]を押します。
③選択していたフレームに「1a」という用紙が作成されました。
④同様に「2」「3」の間にも中割りを作成します。
⑤「レイヤー順に正規化」で番号順にリネームします。
メニューバーの[アニメーション]メニュー→[トラック編集]→[レイヤー順で正規化]を選択すると、レイヤーの並び順に番号がリネームされます。
【POINT】
[レイヤー順で正規化]もコマンドバーに登録すると、より使いやすくなります。[レイヤー順で正規化]をコマンドバーに登録する場合は配布素材アイコン「52_layer-numbering」が使用可能です。
※アイコン素材は、「2.作業環境を作る_設定変更(動画編)」からダウンロードできます。
⑥タイムライン上の番号がリネームされました。
⑦同様にBセルもタイムライン指定してしまいます。
※こちらのリネーム方法は、逆シートには対応していないため、注意が必要です。
逆シートのセル指定を打つ場合は用紙を作成してから「6. タイムライン作成(動画編)」を参考にセル指定を行いましょう。
[6]描画準備
①[レイヤー]パレットで、「原画」レイヤーフォルダーの不透明度を下げます。
②[レイヤー]パレットで動画用紙を選択して、[アニメーションセル]パレットで描画用のレイヤーを選択して描画準備に入っていきます。
【POINT】
Clipデータの[タイムライン]をそのまま使用する場合は、次の講座「6.タイムラインの作成」はスキップできます。「7.動画作業 > ■2. 原画トレス」の工程に進みましょう。
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