はじめに
こんにちは!アリアです。今回は、CLIP STUDIO ASSETSで見つかる画像素材を活用して、コラージュ制作のような素晴らしいデザインを作ったり、イラストを飾るための補助ツールとして使ったりする可能性を探っていきましょう。
前置きはこれくらいにして…さっそく始めましょう!!
1. 構想
デザインに命を吹き込むために、まずはラフを描き、アイデアを形にします。ここでは正解・不正解はありません。将来芽吹くための種のようなものです。これらは私が使用するラフの一部です。
- 素材 -
ラフを描いた後は、必要な要素のリストをまとめ(必要な場合)、ASSETSでそれらを探します。
素材を使うことで、装飾を加え、手作業で行うよりも短い時間で、このように(左の画像)からこのように(右の画像)へと仕上げることができます。
- 素材をダウンロードする -
素材を入手するには、CLIP STUDIO ASSETSに行き、欲しいものを検索してダウンロードします。
注意: CLIP STUDIO ASSETSを利用するには、CLIP STUDIOのユーザーアカウントが必要です。登録は完全に無料です。
インターフェースから入るには、CLIP STUDIOのアイコンをクリックします。表示されるウィンドウで、右上にあるメニューから「ASSETS」を選択します。
2. デザインの作例
このセクションでは、CLIP STUDIO ASSETSの素材ライブラリにある画像素材やデコレーションブラシを使用して、これらのデザインを作成したプロセスを紹介します。
注意: 使用したブラシや画像素材は最後にまとめて紹介します。
(A) 素材のコラージュ
コラージュとは、さまざまな画像や出所の異なる素材を組み合わせて一つの作品を作るクリエイティブなプロセスです。この最初のセクションでは、CLIP STUDIO ASSETSから取得した素材のみを使用してコラージュを作成する方法を紹介します。
さらに、素材を思い描いたデザインにうまく馴染ませるために使用できるツールや変形についても触れます。
- 下描き -
まず下描きレイヤーの不透明度を下げ、多くの線に迷わされることなく形を把握しやすくします。
次に、素材を個別のレイヤーに配置するためのフォルダーを作成します。スムーズなワークフローのためにレイヤーの順序は非常に重要です。
ヒント: もう編集しないと確信できるまで、追加した要素ごとにレイヤーを分けておきましょう。その後であれば、問題なく結合できます。
- ベクターレイヤー -
蝶を囲む2つの円から始めます。これらを作成するためにベクターレイヤーを使用します。「ベクター?なぜベクターなの?」と思うかもしれません。答えは簡単で、これらのレイヤーの特性により、線を完全にコントロールできるからです。
レイヤーウィンドウの機能一覧にある立方体のアイコンからベクターレイヤーを作成します。
ベクターレイヤーについて、またそれを使って何ができるかをもっと知りたい方は、以前に作成したこちらのチュートリアルをご覧ください。
- キャンバスに画像素材を追加する -
素材を探している時に蝶のセットを見つけたので、それをダウンロードして使います。追加するには、ダウンロードフォルダーからキャンバスへドラッグするだけです。ダウンロードしたブラシを追加する場合も同じ手順ですが、この場合は「サブツール」ウィンドウにドラッグ&ドロップします。
一部の素材はベクターレイヤーとしてデザインされています。これは非常に優れており、ベクターレイヤーを変形しても品質が落ちるリスクがなく、拡大しても画像がピクセル化することはありません。これもベクターレイヤーを使用する魅力の一つです。
- 整列・分布 -
整列ツールは、特定の構図で形を揃えたい場合に非常に役立ちます。例えば、整列させたいレイヤーを1つまたは複数選択することから始めます。
ショートカット: 複数のレイヤーを選択するコツは、CTRLキーを使うか、選択したレイヤーのチェックマークを付けることです。
次に、以下のパスから「整列・分布」ウィンドウを開きます:ウィンドウ > 整列・分布
開いたら、最適なオプションを選択します。14のモードがありますが、ここでは「整列」の6つのモードに焦点を当てます。これらは以下の通りです:
• 左揃え
• 水平方向の中央揃え
• 右揃え
• 上揃え
• 垂直方向の中央揃え
• 下揃え
私の場合は「水平方向の中央揃え」と「垂直方向の中央揃え」を使用します。
この公式チュートリアルで、このツールに関する情報を見つけることができます。ぜひチェックしてみてください。非常に便利なツールです。
- ベクター消しゴム -
ベクター消しゴムを使って、蝶の羽と重なって交差している円の線の一部を消すことができます。
この消しゴムは他の消しゴムの中にあります。選択後、「ツールプロパティ」ウィンドウで「ベクター消去」の設定を「交点まで」に変更します。これにより、2つの点の間のセクション全体が削除されます。
- デコレーションブラシ -
画像の他にも、花、オブジェクト、パターンなどのデコレーションブラシを見つけることができます。私は花のものを使用しました。構図にダイナミズムを与えるために、ブラシサイズを変更して、一部の花を他よりも大きくしました。
星のブラシやつるのブラシでも同じことをしました。その一部を描画し、変形して大きな花の周りに配置し、余分な部分を消去しました。
- ベクター定規 -
ベクターレイヤーのもう一つの特徴は、そこにある線から定規を作成できることです。これは、デザインを崩すことなく、その上にデコレーションブラシを使用するのに役立ちます。手作業で行うよりも簡単で、何より速い方法です。
定規の作成は簡単です。まず、定規に変換したいベクターレイヤーに移動します。次に、その上で右クリックし、次のオプションを選択します:定規・コマ枠 > ベクターから定規。
これで定規が作成されました。確認のために、レイヤーのサムネイルにアイコンが表示されているのを見てください。次のステップとして、レイヤーオプションの定規アイコンをクリックします。メニューが表示されるので、「すべてのレイヤーで表示」にチェックを入れます。このオプションにより、新しいレイヤーでも定規の特性を使用できるようになります。
最後に、その上にレイヤーを作成し、ブラシのパターンを配置します。ご覧の通り、線の部分だけに描画できます。素晴らしいでしょう?
終わったら、サムネイルにあるアイコンを右クリックして定規を無効にし、「定規を表示」のチェックを外すか「定規を削除」を選択します。
素材とブラシを使ったコラージュはここまでです。結果は以下の通りです:
• 背景付きの画像素材
白い背景が含まれている素材があります。このため、背景がないものに比べて着色が難しいことがありますが、解決策はあります。ここでは、そのような場合に使用する方法を紹介します。
このクマの画像素材を例に使います。ASSETSからダウンロードしたとき、白い背景がついていることに気づきました。どうしましょう?そのまま上に塗ると線が消えてしまいますし、下に塗ることもできません。
そこで、次のようにします。まず素材の上に新しいレイヤーを作成し、下のレイヤーでクリッピング(素材)します。この新しいレイヤーの合成モードを「通常」から「乗算」に変更します。これで準備完了、色を塗ります。
注意: この種類のレイヤーに色を塗ると、通常よりも少し暗くなります。色を選ぶ際はその点に注意してください。
(B) クラシックなコラージュ
作品のメインとなる被写体をインポートすることから始めます。インポートは以下の手順で行います。次のパスにあるオプションを使います:ファイル > 読み込み > 画像 または ファイルオブジェクトを作成。
注意: 「ファイルオブジェクトを作成」を選択すると、素材をより詳細にコントロールできます。
- 背景 -
背景色を設定するために、2つのウィンドウを使用します。1つ目は、新規ファイルにデフォルトで含まれている用紙レイヤーとそのカラーエディタを使用する方法です。
手順: 用紙レイヤーのアイコンをダブルクリックすると、そのレイヤーの色を変更できるウィンドウが表示されます。
- 不規則なフチ -
不規則にカットされた紙の効果を出すために、次のツールを使用します:選択範囲 > 折れ線選択。
手順:
1. まず、メイン画像のすぐ下に新しいレイヤーを作成し、そこでプロセス全体を行います。
2. ツールを使って、図形の縁を不規則な形で選択します。
3. 次に、白を選び、フローティングメニューにある塗りつぶしツールで選択範囲を塗ります。
ヒント: 尖った形を作ることがコツです。
- 立体的なエフェクト -
どんなオブジェクトにも立体的なエフェクトを追加するには、以下の簡単な手順に従うだけです:
1. 不規則なフチのレイヤーの上で右クリックして「レイヤーを複製」するか、ショートカット 「CTRL + C」 と 「CTRL + V」 で複製します。
2. 複製したレイヤーを選択した状態で、ショートカット 「CTRL + U」 を使い「色相・彩度・明度」ウィンドウを表示させます。明度のバーを一番左まで動かします。
3. この新しい黒いレイヤーを元のレイヤーの下に配置し、変形機能 (CTRL + T) で好きな方向に数ミリ動かします。
4. レイヤーの不透明度を好みのレベルまで下げます。
これで、不規則なフチが完成しました。
- ちぎり紙 -
コラージュ特有のクラシックなちぎり紙をシミュレートするために、ASSETSで見つけたリソースを使用します。
1. ダウンロードフォルダーから紙の素材をキャンバスにドラッグします。
この素材の場合、やりたいことに対して幅が広すぎるので、編集する必要があります。画像素材の利点は、「ツールプロパティ」ウィンドウの設定で簡単に編集できることです。これらの設定にアクセスするには、次の場所へ行きます:ツールウィンドウ > オブジェクト > ツールプロパティウィンドウ。
比率を自由に修正できるように、「縦横比を固定」のオプションのチェックを外します。影をシミュレートするには、前述の手順に従います。
- パターン -
次にパターンを追加しましょう。
1. まず、ちぎり紙の下に新しいレイヤーを作成します。
2. ツールにある選択ツールを使用して、パターンを適用したい領域を選択します。私の場合は自動選択を使用します。
*** 異なる領域を選択したい場合は、「レイヤープロパティ」ウィンドウの「選択モード」を「追加選択」に変更します。
3. あとはダウンロードしたパターンをキャンバスにドラッグするだけです。自動的にレイヤーマスクが生成されます。
4. 前述の 色相・彩度・明度 (CTRL + U) ウィンドウで、素材の色を変更できます。
このレイヤーにも影を追加できます。
5. 「トーンカーブ」レイヤーを使用して、色を改善できます。場所:レイヤー > 新規色調補正レイヤー > トーンカーブ。
注意: 色の変更は、グレースケールでない素材であればどれでも可能です。しかし、グレースケールの素材であっても、グラデーションマップを使って簡単に色を適用できます。すべての補正レイヤーを使って色を補正または追加する方法を説明したチュートリアルを置いておきます。
- リボンを作成する -
パターンをリボンに変形するには、以下の手順に従います。
1. 素材レイヤーを選択した状態で「オブジェクト」ツールを選択し、次に「オブジェクトツールのプロパティ」ウィンドウを表示させます。
2. 「タイリング方向」のセクションの設定を「横のみ」または「縦のみ」に変更します。
- ステッカー (シール) -
先ほど不規則なフチの作り方を見ましたが、今度はクラシックなフチの効果を追加する方法を見てみましょう。
1. ステッカーのデザインをシミュレートするために、レイヤーを選択し、レイヤープロパティウィンドウにある「境界効果」のオプションにチェックを入れます:効果 > 境界効果。 スライダーでフチの幅を選択でき、ペイントアイコンで色を選択できます。
注意: この効果は、選択したレイヤーにあるすべての素材や要素に追加できます。
影の効果を追加するには、レイヤーを複製し、レイヤーオプションから透明ピクセルをロックします。レイヤーをより暗い色調、または背景色で塗り、レイヤーを「乗算」に設定します(私がやっている方法です)。最後にロックを解除し、「ガウスぼかし」を適用します。
この場合、レイヤーはファイルオブジェクトなので、色を塗ったり変更したりするには、レイヤーを「ラスタライズ」する必要があります。そのためには、次の手順に従います:レイヤーを右クリック > ラスタライズを選択。
- リソース -
最後に、空いたスペースを埋めるために、アイデアに合ったASSETSの要素でコラージュを充実させます。例えば、リボン、レース、花、ステッカーなどです。
これまで説明した編集はどの素材にも適用できます。ですので、少しの忍耐があれば、どんなコラージュでも作成できます。
コツは、要素を異なるレイヤーに重ねて配置し、境界効果や影を追加したり、色を補正したりすることです。
(C) イラストのデコレーション
画像素材やデコレーションブラシを使ってイラストを完成させるためのアイデアをいくつか見てみましょう。装飾用ブラシや画像素材は、作業を効率化するのに非常に役立ち、手描きでは大変な装飾も簡単に追加できます。以下はその例です:
- パターン -
画像素材の中にはパターンのカテゴリーがあります。これらの要素は、背景やテクスチャとして使用できると思います。
テクスチャとして、ドレスや一般的な服の模様をシミュレートできます。模様があるものや、紙のような質感をシミュレートするものなど、さまざまな種類があります。
- アクセサリー -
デコレーションブラシを使えば、リボン、ネックレス、レース、ボタン、血、傷、縫い目などの要素を簡単に追加できます。
- テクスチャ -
こちらのもう一つのコラージュではテクスチャを使用しました。テクスチャを使うことで、要素にボリューム感とキャラクターを与えることができます。例えば、レンガを特徴づけるものは何でしょうか?色や形以外に、その多孔性、つまり質感が特徴的な要素となります。
テクスチャの適用方法は以下の通りです:まず素材をキャンバスにドラッグします。配置したい場所に置いたら「レイヤープロパティ」ウィンドウに行き、そこにある「効果」セクションから「質感合成」オプションを選択します。最後に、レイヤーの不透明度を好きなレベルまで下げます。これでテクスチャが馴染みました。
(D) ステーショナリー素材のデコレーション
これは簡単な説明になりますが、素材と優れたカラーパレットを組み合わせることで、個人用やブランド用に無限にカスタマイズされたデザインを作成できることを知っておくと良いでしょう。
- ファイル設定 -
印刷するファイルの場合、カラープロファイル、寸法、余白などの特定の技術的側面を考慮する必要があります。
紹介するデザインについては、以下の設定を使用します:
1. 使用するファイルは「コミック」形式にします。
2. 判型を「ハガキ」に設定しました。
3. 単位はmmにします。
4. 配置を縦から横に反転させました。
5. 裁ち落とし幅を3mmに変更しました。
6. 解像度を350dpiに設定しました(この解像度から、優れた品質で印刷できます)。
7. 基本表現色を「モノクロ」から「カラー」に変更し、色を使用できるようにしました。
注意: 裁ち落とし幅は印刷所で切り取られるスペースですが、ミスを防ぐために、デザインはこの部分まで広げておきましょう。重要な要素を裁ち落としエリアの近くに配置しないように注意が必要です。
- ポストカード -
このポストカードのデザインでは、まず背景色を配置します。そのために画像素材、具体的にはカタログからダウンロードしたパターンを使用します。その後、ベクターレイヤーに楕円の形を作成し、それを定規に変換しました。新しいレイヤーでレースのデコレーションブラシを使用し、定規に沿って形を適用しました。
「直線」ツールを使用して、書き込むためのガイド線をシミュレートしました。最後に、自分専用のスタンプとして機能するようにハムスターを描きました。このレイヤーと楕円のレイヤーを複製し、その後両方のコピーに「透明ピクセルをロック」機能を使ってロックをかけ、濃いピンクで塗り、「ガウスぼかし」でレイヤーをぼかしました。それらを元のレイヤーの下に移動させ、最後に少し左に動かすことで、立体感のあるエフェクトをシミュレートできました。
3. 使用した素材リスト
これらは、このチュートリアルのコンテンツを作成するために使用した素材です:
おわりに
素材はイラスト制作における大きな味方ですので、ぜひ制作プロセスに取り入れることを検討してみてください。このチュートリアルで見た内容が皆さんの助けになれば幸いです。それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました! ପ(๑•̀ुᴗ•̀ु) ॣ৳৸ᵃᵑᵏ Ꮍ৹੫ᵎ ॣॣ また別の機会にお会いしましょう ( •⌄• ू )✧
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