まねしたくなる! ドラマチックな影4選
イントロダクション
こんにちは!
みなさんはイラストを描くとき、「影」をどのように使っていますか?
一般的には、鼻や首の下にできる影だったり、建物にできる影などを連想しますよね。
影はあくまでもキャラクターの立体感を表現したりする脇役的存在で、影そのものがメインになることはあまりないかと思います。
しかし今回は、そんな影を使ってイラストをドラマチックに演出できるテクニックを4つご紹介します!
影をつけるときのちょっとした裏技?
と、その前に、まずは人物に影をつける際のちょっとしたテクニックについて説明したいと思います。
初心者のときは、どのように影ができるか想像で描くのは難しいですよね。
そんなときは、描きたいイメージのポーズや光源を真似して自分や友達の写真を撮影し、参考にしてみましょう!
もしもあなたがアニメや漫画など、デフォルメされた骨格のフィギュアを持っていたら、なおさら良いです!
デスクライトや懐中電灯を使って、実際にどのような影ができるか確認してみることができます。
そうそう、CLIP STUDIO PAINTにも3Dデッサン人形が搭載されているので、そちらを活用するのもおすすめですね!
光源も操作でき、様々なポーズが用意されています。
裏技なんていいながら、資料を参考に描くなんて当たり前のことをいってごめんなさい。
けれども初心者の頃は、プロはきっとみんな想像で全部描いてるに違いないから、自分も全部想像で描こうと思いがちです(よね?)
私も昔はそう考えていました。
ですが、全てを想像で描けるようになるにはたくさんの絵を描かなければなりません!
むしろプロの方でも、資料を参考に描いている人のほうが多いかと思います。
実物を見て、それをもとに自分の絵に変換して描く。
そのほうが、想像で描くよりも何倍も早いし効果的です。
影のつけ方で印象はまったく変わる
それでは本題に参りましょう!
すべて同じイラストを使用して、まったく違う印象の影を表現していきます。
きっと驚くこと間違いなしです!
フラッシュによる濃い影
フラッシュによって、人物の背景や体の一部に強い影が落ちるのが特徴です。
画面全体に強烈なメリハリがつき、シャープでスタイリッシュな印象を与えることができます。
このテクニックは、イラストレーターのイリヤ・クブシノブさんや、『ペルソナ』シリーズのキャラクターデザイナーである副島成記さんがよく使っています。
木漏れ日で生まれる柔らかい影
鼻や唇、指先など体の一部分に木漏れ日が差すことで、全体的に柔らかく爽やかな印象の影が生まれます。
明るく、健康的な雰囲気になるので、キャラクターの魅力をひときわ引き立てることができます。
隙間からの光でできる色っぽい影
ブラインドや窓枠、カーテンなどからもれてくる光が、人物の一部分に当たることにより、艶ややかで大人っぽい印象の影ができます。
使い所は難しいですが、映画の一場面を切り抜いたような独特な雰囲気が生まれます。
逆光による情緒的な影
やや斜め後ろからの光でシルエットの縁取りを光らせ、神秘的な影を生み出します。
心に訴えるような、情緒的な雰囲気を演出できます。
このテクニックは、漫画家の桂正和先生が著作である『I"s』のカラーイラストでよく使用されていました。
おわりに
いかがだったでしょうか?
同じイラストを使用していても、影の使い方によって印象がガラッと変わることがおわかりいただけたと思います。
最後まで読んでくれてどうもありがとう!
あなたがこれから描いていくイラストに、少しでも貢献できたら幸いです!
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