撮影した動画に絵を描いて遊ぼう!
CLIP STUDIO PAINT Ver.3.2から、タブレットで撮影した動画を直接読み込めるようになりました。
この講座ではタブレット版のCLIP STUDIO PAINT PRO(EX)で作れる簡単な3秒アニメーションを作成する方法をご紹介します。お気に入りの動画を読み込んで、手描き風のアニメーションをつけてみましょう!
アニメーション機能はスタジオモードで使える機能です。
シンプルモードからスタジオモードへ切り替える方法は次のページをご覧ください。
アニメーション作成の準備
キャンバスの作成
[ファイル]メニュー→[新規]をタップします。
[新規]ダイアログが開いたら、[作品の用途]を[イラスト]にして、動画のサイズに合わせて[幅]と[高さ]に数値を入力します。
今回は、カメラアプリの初期設定でよく使われている1080pにします。
[うごくイラストを作る]のチェックをオンにします。
アニメーションを描くための項目が表示されます。
[セルの枚数]を「24」、[フレームレート]を「8fps」にします。
[再生時間]が「3.0秒」になるのを確認します。
[フレームレート]を「8fps」にすると、1秒のアニメーションを8枚の絵で表現できます。
3秒のアニメ-ションになるように、24枚のセルに絵を描きます。
フレームレートとアニメーションのより詳しい解説はこちらの記事をご覧ください。
設定が完了したら[OK]をタップしてキャンバスを作成します。
[タイムライン]パレットを表示する
作成されたキャンバスには[タイムライン]パレット上に[アニメーションフォルダー]のトラックが作られています。
[アニメーションフォルダー]には24枚のセルが入っています。
[タイムライン]パレットが表示されていない場合は、[ウィンドウ]メニュー→[タイムライン]をタップして表示します。
動画を読み込む
カメラで撮影した動画を読み込みます。
動画のトラックを[タイムライン]パレットに追加する
[タイムライン]パレットの1フレーム目が選択されていることを確認します。
[ファイル]メニュー→[読み込み]→[フォトライブラリから](Androidタブレットでは[ストレージから])をタップします。
Note:
iPadやiPhoneで[写真]アプリにない動画を読み込む場合は、[ファイル]メニュー→[読み込み]→[ムービー]をタップして[ファイル]アプリを開きます。
ファイルの選択画面から使用したい動画を選択して読み込みます。
動画を読み込んだらファイルの形式に関するメッセージがいくつか表示されます。
動画に含まれる音声も読み込みたい場合は[はい]をタップします。
動画がファイルオブジェクトとして扱われるメッセージが表示されたら[OK]をタップします。
[タイムライン]パレット上に動画のトラックがファイルオブジェクトとして読み込まれます。
読み込んだ動画の元ファイルを消したり、保存場所を移動したりすると、正しく再生されなくなるので注意しましょう。
ファイルオブジェクトについて、より詳しい解説はこちらの記事をご覧ください。
音声はオーディオレイヤーとして別のトラックに分かれて読み込まれます。
音声をオフにして作業したい場合は、オーディオレイヤーを非表示にします。
【POINT】再生時間の長い動画はトリミングしてから読み込む
再生時間の長い動画を読み込むと動作が重くなります。
アニメーションを加えたいシーンをタブレット標準の写真アプリでトリミングしてからCLIP STUDIO PAINTに読み込むと作業がしやすくなります。
動画にアニメーションを描きこむ
動画の動きを参考にしながらアニメーションを作ります。
セルを選択して絵を描く
[タイムライン]パレットでセルを選択すると、フレーム数に合わせてキャンバス上の動画も動きます。
キャンバス上の動画の動きに合わせて、セルに順番に絵を描いていきます。
使用するブラシや色は、アートスタイルに合わせて好きなものを選びましょう。
「1」のセルを選んで動画を参考に絵を描きます。
続けて「2」のセルを選んで絵を描きます。
【POINT】
[タイムライン]パレットの[オニオンスキンを有効化]ボタンがオンになっていると、前後のセルの絵が透けて表示されます。前後のセルの動きを参考にして描きたい場合にはオンに、動画の動きだけを参考にして描きたい場合にはオフにします。
同様に、アニメーションをつけたいフレームに対応したセルにはすべて絵を描きます。
動きを確認したい場合は、[タイムライン]パレットの[再生/停止]ボタンをタップします。
動画に合わせたアニメーションが完成しました!
アニメーションを書き出す
タブレット版では、完成したアニメーションは[ファイル]メニュー→[クイック共有]から書き出してそのままSNSなどに投稿できます。
Note:
PC版では、[ファイル]メニュー→[アニメーション書き出し]→[ムービー]でmp4形式の動画ファイルを書き出せます。
動画の書き出し方について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
アニメーション機能のより詳しい使い方はこちらの記事をご覧ください。
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