9.背景と仕上げ
全体のバランスを見ながらさらに背景を付けて、全体の調整をしていきます。
[1]背景の変更
白かった背景の色を変えます。イラスト内にたくさんの色を使っているため、ナチュラルな感じになるようクリーム色系に変更しました。また、同じくクリーム色系で、目立ちすぎず薄くなりすぎないように雲の模様などを描きます。
[2]テクスチャをつける
■1.かすれ模様のテクスチャ画像
イラスト全体に統一感を出すため、また、あたたかみを少しプラスするためにテクスチャ画像を使用します。
すべてのレイヤーの一番上に、大きな円状のかすれ模様のテクスチャ画像をピンク・オレンジの2枚重ねました。この画像はイラストを描くたびに使用しています。
レイヤーの合成モードをそれぞれ[オーバーレイ]に設定し、不透明度を4%まで下げます。色が微妙に変化しました。
■2.小岩のつぶつぶを散らす
新規レイヤーを作成し、[デコレーション]ツール→[自然風景]→[小石]を使って、白色で散らすようにストロークします。
散らした小岩を、[編集]メニュー→[変形]→[拡大・縮小・回転]で大きさを変えます。(ショートカットキー:[Ctrl]+[T])
下の画像ぐらい小さくします。
この小さくした小岩の描かれたレイヤーを、登録したショートカットキーを使用して、何枚も複製して全体に散らします。
▼第1回でショートカットの設定を行い、[レイヤーを複製]に[Ctrl]+[G]を割り当てています。
複製した画像レイヤーを統合したら、[消しゴム]ツールの[硬め]ブラシでところどころ消してバランスを調整します。
ブラシサイズを小さく設定した[小石]で直接描いていくこともできますが、私の場合はいったん画像にした方が散りばめやすいため、この方法をとっています。
[3]仕上げ
再び背景に戻ります。背景に質感が欲しくなったため、背景のレイヤーの上に紙の質感のテクスチャを不透明度4%で重ねました。
最後に、イラストが好みの印象になるように、あたたかみとカサカサした感じをさらに加えます。
レイヤーの一番上に、素材パレットに収録されている[単色パターン]→[テクスチャ]→[インパスト]を、合成モードを[ソフトライト]にし、不透明度を13%に設定して重ねます。
これで完成です。
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