水彩・厚塗りブラシの紹介 -Ver.1.8.6-

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ClipStudioOfficial

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※Ver.1.10.10以降のバージョンから初めてCLIP STUDIO PAINTをインストールした環境では、環境では、[リアル水彩]グループに追加されたブラシは[水彩]グループに収録されています。

最新の初期サブツール構成は、以下をご覧ください。

 

CLIP STUDIO PAINT Ver.1.8.6から、初期収録されている描画系ツールに新しく12点のサブツールが追加されました。

いずれも、アナログの画材のようなタッチを表現できるのが特徴です。

ここでは、この12点のサブツールの紹介と、アナログ風に描くための描き方、ツールの設定を詳しく紹介します。

 

こちらの記事でアナログ水彩風に描くための設定のコツを紹介しています。

 

CLIP STUDIO PAINT Ver.1.8.6 追加サブツール

新しいサブツールは、[筆]ツールの[リアル水彩]グループに6点、[厚塗り]グループに5点、[消しゴム]グループに1点収録されています。

※Ver.1.8.5以前のバージョンからVer.1.8.6にアップデートした場合、[厚塗り]グループに追加されたブラシは、既存の[油彩]グループに収録されます。

 

[リアル水彩]グループ

新しく、[水彩丸筆]・[水彩平筆]・[にじみ水彩]・[粗い水彩]・[質感残しなじませ]・[水筆]が収録されています。

 

このグループに収録されているサブツールは、[紙質][水彩境界]が設定されているため、アナログの紙に描いたような質感を表現できます。また、これまでの水彩ブラシと違い下地の色が混ざらないため、同一のレイヤーに描画しても色の重なりを楽しむことができます。

 

・丸筆

筆圧でブラシサイズや濃淡が変わる基本的なブラシです。

 

・平筆

ややかすれ感のある平筆ブラシです。筆圧で濃淡を表現できます。

 

・にじみ水彩

水を張った紙に描いたようなにじみを表現できるブラシです。ストロークで描画することもできますが、ポンポンと乗せるように使用するのもオススメです。

 

・粗い水彩

筆圧でブラシサイズや濃淡を表現できるギザギザとした粗いエッジのブラシです。

大きなブラシサイズで質感を表現するのにも向いています。

 

・質感残しなじませ

紙のザラザラとした質感を残しつつ色をなじませられるブラシです。このブラシ単体で色を塗ることはできません。

※Ver.1.10.10以降のバージョンから初めてCLIP STUDIO PAINTをインストールした環境では、[質感残しなじませ]は[色混ぜ]ツール→[色混ぜ]グループに収録されます。

 

・水筆

紙に描いた絵の具の上に水を垂らしたような、柔らかくにじませながら消せるブラシです。

 

[厚塗り]グループ

新しく、[ガッシュ]・[ドライガッシュ]・[ガッシュ細筆]・[点描]・[ガッシュなじませ]が収録されています。

追加されたサブツールには[ブラシ先端画像]が設定されているため、ストロークにアナログ感のあるかすれや粗さがあるのが特徴です。

 

・ガッシュ

[紙質]が設定されています。強い筆圧で描画するとはっきりとしたタッチになり、弱い筆圧で描画すると紙に描いたようなかすれを表現できます。[下地混色]が設定されているため、下地に色がある場合は色が混ざります。

 

・ドライガッシュ

[紙質]が設定されています。アナログで水分の少ない絵の具を使ったとき、カサカサとしたストロークが描けます。[下地混色]が設定されているため、下地に色がある場合は色が混ざります。

 

・ガッシュ細筆

[紙質]が設定されています。ややかすれ感のある軽い描き心地のブラシです。仕上げなど細かい部分を描画するのに向いています。細いストロークがはっきり描けるように、下地の色が混ざりにくく設定されています。

 

・点描

[散布]が設定されているため、1ストロークでたくさんの点描を描画できます。[下地混色]が設定されているため、下地に色がある場合は色が混ざります。

 

・ガッシュなじませ

厚塗りで塗った部分の色を紙の質感を出しつつ柔らかくなじませられるブラシです。このブラシ単体で色を塗ることはできません。

 

[消しゴム]ツール

新しく、[練り消しゴム]が収録されています。

アナログのデッサンなどでよく使用される「練り消しゴム」のように、鉛筆の線などを柔らかく消すことができる消しゴムです。大きめのブラシサイズでポンポンと乗せるように消すと、水彩絵の具をガーゼで吸い取ったような表現もできます。

 

今回追加されたサブツールに新しい機能はありません。[ツールプロパティ]パレットや[サブツール詳細]パレット(EX/PROのみ)で既存の設定を調整するだけで様々な表現が可能になります。追加されたサブツールの設定を参考に、自分の使いやすい設定にカスタマイズしてみてください。

 

[サブツール詳細]パレットの項目について詳しくは以下の記事をご覧ください。

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