【マンガの描き方】人体デッサンのポイントを学ぼう!

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人体デッサンという言葉を聞いた人もいると思います。

動きのあるキャラクターを描くには、腕や足、頭の付き方をよく知らなければなりません。

この講座では生き生きとしたキャラクターを描くための、人体デッサンのポイントを解説します。

※講座の下部で内容をまとめた動画を公開しています。

 

全身のバランス

このような図、見たことありませんか?ウィトルウィウス的人体図といわれるものです。

 

この図に成人男性でバランスの良い体型の二つのポイントが描かれています。

 

1. 両手を広げた時の長さと、足から頭のてっぺんまでの長さが、およそ等しいと、格好いい。

2. 両手を広げて、ぐるっと回した時にできる円と、足を広げてできる円が同じ円になると格好いい。

 

このようなポイントをいくつか抑えることで、全身のバランスを整える事ができます。

 

頭身

世の中に存在するもので、かっこよく見えるバランス、というものがあると言われています。

絵の中でいうと、7頭身とか8頭身で描くと、かっこいいんですよね。

 

頭身とは、頭の数です。

頭のてっぺんから顎先までの長さが、1、2、3、4、5、6、7、8と、足先まであると8頭身と言います。

 

 

 

■成人男性の直立したときのバランス

 

頭身が決まったら体の各部の位置が決まります。

下の3つの位置が主な目安になります。

 

①肩幅

肩幅は、だいたい頭の1.5倍、このくらいの幅だと考えてください。

 

②股下

身長の中心、2分の1ぐらいが股になります。

 

③膝下

股下の2分の1くらいが膝になります。

 

 

 

■腕の位置

 

大まかに位置を確認したら、腕以外の部位も決まっていきます。

 

①肘

肘は、大体、腰、みぞおちから、少し上位の辺り

 

②手

股と同じ高さに手首が入って、そこから手が生えていく

 

こうして頭身を利用して全身のバランスをとるのがポイントです。

中には、腕が長い人や足の長い人、色々な人がいて良いと思います。

 

【POINT】

性別の描き分けをするときにも全身のバランスに気を付けます。

男性だったらへそと肘が並んで、へそがウエストの上あたりにきます。

女性はウエストと肘が並んで、へそがウエストのくびれの下に入ります。

 

顔のバランス

顔の黄金比というものがあります。

メイクなどでよくつかわれます。

 

①目の位置

頭の長さが1だとすると、そこを半分に切ったところに目が来ます。

目と目の間には、もう一つ目が入る間隔です。

 

②鼻の位置

目から、顎までの間隔の中で、ちょうど半分のところに鼻尻がきます。

 

③唇の下の位置

鼻尻から顎までの間、ちょうど半分のところが唇の下になります

 

横顔も同様にバランスを取ります。

 

あまりバランスを考えすぎると、窮屈な絵になるので、こうした知識は絵を描く道具として役立てるとよいでしょう。

 

成人男性の描き方

それでは、実際にバランスを意識してキャラクターを描いてみます。

まずは成人男性を描きます。

 

 

 

■目安をいれる

 

今回は頭からすぐ書こうとせず、全身のバランスを整えてから描いてみましょう。

 

最初に、頭のてっぺんから足の先まで、ここに描きたい、と思う場所に目安を描いてください。

次に、真っ直ぐに立たせたいので、紙に対して垂直に線を下ろします。

 

ここから、頭身を入れましょう。

目分量で、1、2、3、4、5、6、7…と、今回は7.5頭身ぐらいにしました。

これが、頭身の目安です。おおよそでかまいません。

 

この中にキャラクターをはめていきます。

 

 

 

■関節の位置を決める

 

体と顔のバランスですが、自分の好みで良いでしょう。

むしろ自分の好みは、大切かと思います。

 

▼大まかに全身を描く

まずは全身を足先まで入れます。

 

▼肩

次に肩を入れます。

最近は肩幅の狭いキャラも多いので、今回は頭一個分くらいの肩幅にしました。

 

▼股

首、肩と描き入れたら、大体肩から頭身3つ分下の位置に股が入ります。

 

▼膝

股から足までの中心に膝が来ます。

人間は結構太ももが長いんです。

 

▼肘

頭から頭身3つ分下りたところに肘を入れます。

成人男性ですからへそと同じ高さですね。

 

これで成人男性のキャラクターのバランスが決まりました。

この描き方は、赤ちゃんや老人にも応用できます。

 

赤ちゃん、おじいちゃん、成人女性の描き分け

■赤ちゃん

 

赤ちゃんは、頭がすごく大きいです。

デフォルメして3頭身くらいで描きます。

 

【POINT:赤ちゃんを描くときのコツ】

赤ちゃんを描くときは、2つ目の頭身が、ほぼ首から腰ぐらいで、3つ目の頭身が腰から足になるようにしましょう。 

 

腕を下に伸ばしたとき、股に手のひらがくるくらいだと可愛らしくなります。

 

これで赤ちゃんのキャラクターのバランスが決まりました。

 

 

 

■おじいちゃん

 

続いておじいちゃんのバランスを取ります。

 

成人男性がこの背なら、おじいちゃんは少し背を下げましょう。

頭身も下げて6頭身くらいにしましょう。

 

【POINT:おじいちゃんを描くときのコツ】

 

猫背にして足を曲げてみると、よりおじいちゃんらしく見えます。

 

これでおじいちゃんが描けました。

おじいちゃんらしく見えるように、ランニングシャツを着せています。

 

 

 

■成人女性

 

成人女性は、成人男性より少し背を低くして頭身をとります。

7頭身くらいがいいでしょう。

 

【POINT:女性を描くときのコツ】

女性は、ウエストのくびれを男性より高く持ってくるのがコツです。

男性と違って、胴も腰も同じくらいの大きさになりますね。

 

腰を高くするとモデルさんのような体型になります。

 

顔の描き方

最後に顔の描き方を解説します。

面長に丸を描いて、中心に垂直の縦線、水平の横線を描きます。

 

 

 

■目、鼻、口、耳

 

中心に引いた線を目安に目、鼻、口、耳を入れると、成人男性のバランスになります。

 

【POINT】

横線の下に目や鼻が描かれると、幼く見えます。子供を描くときは、下半分に顔の要素を入れます。

どこにパーツを集中させるかで、年齢の描き分けができます。

 

 

 

■髪の毛

 

髪の毛は、輪郭より少し盛り上げて描きます。

 

このように様々なバランスを意識して、キャラクターを描きます。

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

あまり意識しすぎる必要はありませんが、人体デッサンのポイントを知ると年齢や性別の描き分けのサポートになります。

 

是非参考にしてみてください。

 

この講座はMANABI JOURNEY (マナビジャーニー)のマンガの描き方講座・総合コースから特別掲載しています。

 

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