2.構想・下描き

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ClipStudioOfficial

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まずは、どのようなうごくイラストを作成するかイメージを考えて、新規キャンバスを作成し、下描きを描いていきます。

 

構想

どのようなうごくイラストを描くか、イメージを考えていきます。

ここでは、次のような4枚のイラストを動かして、人物がジャンプするうごくイラストを描いていきます。

 

新規キャンバスの作成

CLIP STUDIO PAINTを起動し、うごくイラスト用のキャンバスを新しく作成します。

 

1 最初に新しいキャンバスを作成します。

[ファイル]メニュー→[新規]を選択して、[新規]ダイアログを開きます。

 

2 [新規]ダイアログを設定します。

PRO/EXをお使いの場合は、最初に[作品の用途]から[イラスト]を選択します。

 

①[単位]を[px]に設定します。

②[幅]に「595」、[高さ]に「842」と入力し、[解像度]を[72]にします。

③[うごくイラストを作る]をオンにします。

④[セルの枚数]に「4」と入力し、[フレームレート]から[8fps]を選択します。

 

【POINT】

·DEBUT/PROをお使いの場合は、[セルの枚数]は最大24枚まで設定できます。それ以上は設定できません。

·WEBサービスによっては、公開できる画像の大きさやファイルのサイズに上限があります。事前に[幅]や[高さ]などを調べておくことをおすすめします。

·WEBに公開するイラストは、「px(ピクセル)」で指定するのが一般的です。

·SNSなどの各種WEBサービスに、うごくイラストを公開したい場合は、解像度を72dpi~144dpiに設定することをおすすめします。

 

タイムラインパレットを表示する

[タイムライン]パレットとは、イラストを動かすための画面です。[ウィンドウ]メニュー→[タイムライン]を選択すると、[タイムライン]パレットが表示されます。

 

画面を確認する

これで、うごくイラストを作成するための準備ができました。画面が次のようになっているか、確認します。

·[レイヤー]パレットにアニメーションフォルダーが作成されており、[新規]ダイアログの[セルの枚数]で指定した数だけ、セル(レイヤー)が作成されているか。

·[タイムライン]パレットに、アニメーションフォルダー内のセルが指定されているか。

 

【POINT】

·「アニメーションフォルダー」とは、アニメーションのセルを管理するフォルダーです。アニメーションフォルダー内に格納したレイヤーは、アニメーションに動きを付ける「セル」として扱われます。

·[タイムライン]パレットにセルを指定すると、アニメーションを動かせます。

 

【POINT】タブレット版・スマートフォン版特有の操作

タブレット版・スマートフォン版では、一部の操作が異なる場合があります。タブレット版・スマートフォン版特有の操作については、以下の講座をご覧ください。

 

タブレット版

・画面の構成について

・修飾キーを便利に使う方法

・描画ツールを使う方法

・[レイヤー]パレットを表示する方法

 

スマートフォン版

・画面の構成について

・[レイヤー]パレットの操作方法

 

下描きの描画

セルごとに、下描きを描いていきます。

 

<最初のセルを描く>

1枚目のセルに、下描きを描きます。

 

1 [レイヤー]パレットから、セル「1」を選択します。

 

 

2 [鉛筆]ツールと[消しゴム]ツールを使い、下描きを描きます。

 

【POINT】

下描きの描画について詳しくは、『CLIP STUDIO PAINTでイラストを描いてみよう基本編』→『ラフ・下描き』を参照してください。

 

下描きが完成しました。

 

<2枚目以降のセルを描く>

2枚目以降のセルにも、同様に下描きを描いていきます。

 

1 [レイヤー]パレットから、描画したいセルを選択します。

ここでは、セル「2」を選択します。

 

【POINT】

·アニメーションフォルダー内のセルは、選択したセルだけが表示されます。同じフォルダー内の他のセルは表示されません。

 

2 [タイムライン]パレットの[オニオンスキンを有効化]をクリックします。

 

セル「1」に描いたイラストが、キャンバスに表示されます。これを「オニオンスキン」と言います。

 

【POINT】

オニオンスキンとは、選択したセルの前後のセルを表示して確認する機能です。オニオンスキンの表示色や表示枚数を変更する方法については、『Tips:オニオンスキン』を参照してください。

 

3 オニオンスキンを参考にして、セルに下描きを描きます。

 

4 下描きが終わったら、[レイヤー移動]ツールを選択し、キャンバスをドラッグします。

前のセルに重なるように描きましたが、前に進んでいるように見せるため、セル「2」のレイヤーを選択し、左にドラッグします。

 

5 残りのセルにも同様に、下描きを描きます。

すべてのセルに下描きを描いたら、下描き作業は完了です。

 

6 [タイムライン]パレットの[オニオンスキンを有効化]をクリックします。

オニオンスキンが非表示になります。

 

<Tips:オニオンスキン>

オニオンスキンとは、選択したセルの前後のセルを表示して確認するための機能です。[タイムライン]パレットの[オニオンスキンを有効化]をクリックすると、表示・非表示を切り替えられます。オニオンスキンを表示すると、すでに描画済みのセルを参考にして描画できます。

 

オニオンスキンの表示色や表示枚数は、[アニメーション]メニュー→[アニメーションセル表示]→[オニオンスキン設定]を選択すると表示される、[オニオンスキン設定]ダイアログで設定できます。

 

動きを確認する

[タイムライン編集]ツールを使って、下描きしたセルの動きを確認します。

 

1 [ツール]パレットから[操作]ツール→[タイムライン編集]を選択します。

 

2 キャンバス上でクリックします。

キャンバスの表示が次のセルに切り替わります。クリックするごとに、表示されるセルが切り替わります。

最後のセルまで表示すると、表示の切り替えが終了します。[レイヤー]パレットで最初のセルを選択すると、再度、セルを切り替えられます。

 

【POINT】

[タイムライン編集]ツールの使用時に、キーボードの[→]キーや[←]キーを押しても、セルの表示を切り替えられます。

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