線画ロイドのすすめ  個別管理編#05  ロイド用のオートアクション

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BigField流デジタルマンガの線画ロイドのすすめ

  個別管理編 #05  ロイド用のオートアクション

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【変更履歴】#05

・2021.09.25:初版のリリース

 

・これより以前は巻末へ移動しました!(10行を超過すると、巻末へ移動)

 

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 フォルダ構成の説明で「●着せ替えセンガロイドのフォルダ構成1」を採用した

 場合のオートアクションの作成について記述する。

   ※「着せ替えセンガロイドのフォルダ構成2」を使用する時はスキップ

 

  ●自動化ツール:オートアクションの作成

   ◆E2Rグラビフォルダ:説明用の簡素化ツール:着せ替え2着

 

   ◆上下にある二つの着せ替えフォルダの結合ツール

    着せ替えフォルダの結合ツールとは、上下にある二つの着せ替えフォルダ

    内のそれぞれに対応するレイヤを結合して1つのレイヤにすることである。

    上下の着せ替えフォルダのレイヤ構成は同一とする。

    着せ替えフォルダの内部は複数の任意の部位フォルダがあり、部位フォルダ

    の内部は複数の任意のフォルダとレイヤの組み合わせでそれらの数は限定

    されない。

    オートアクションを実行する時、着せ替えフォルダで使用するフォルダは

    すべて閉じておく。

 

    着せ替えセンガロイドに着せ替えフォルダが3つあったとすると最初の二つ

    のフォルダを対象に着せ替えフォルダの結合を行う。

     ・着せ替えフォルダ3

     ・着せ替えフォルダ2

    着せ替えフォルダ3内部の個々のレイヤを★T1フォルダの同一レイヤの上に

    コピーして下のレイヤと結合をさせる。

    この時に、上のファルダの白マスク(白ベタ最深マスク)の機能を考慮する。

    全レイヤの結合が終了すると着せ替えフォルダ3を削除する。

 

    次に、下記のフォルダを対象に処理を繰返す。

     ・着せ替えフォルダ2

     ・着せ替えフォルダ1

 

    更に、下記のフォルダを対象に処理を繰返す。

     ・着せ替えフォルダ1

     ・センガロイドフォルダ

 

    最後に、センガロイドフォルダに対して「レイヤフォルダを解除」する。

     E2Rグラビフォルダ:簡略化用のフォルダが残る。

 

    <懸念事項>

     ・部位フォルダの内部の任意名のフォルダの扱い

     ・部位フォルダの内部のレイヤ数が不定の扱い

 

   ◆白ベタ最深マスクの扱い

    前項目「◆上下にある二つの着せ替えフォルダの結合ツール」で

    ※3:下のレイヤの白マスク範囲を削除と述べたが大きな間違いであった。

 

    白ベタ最深マスクは直下のフォルダのレイヤにのみ影響するだけでなく、

    以後すべての下方のレイヤすべてに影響する処置が必要である。

 

   ◆白ベタ最深マスクの扱いとフォルダのマスクの関係

    白ベタ最深マスクの説明の改良案として同等の機能を持つ次のマスク付き

    フォルダを作成して説明する。

 

    下記の項目で述べた内容と同じである。

    ▼論理和:マスク付き専属フォルダを非ネスト形式でマスクは論理和で作成

 

   ◆フォルダ内のレイヤ結合時の前処理と後処理

    オートアクションは制約が多いので全自動化に無理がある。

    判定処理や繰り返し処理ができない時は手動で操作することになる。

    そのため、次の処理を行う。

     ・前処理

     ・個別処理(複数)

     ・後処理

 

   ◆前処理

    オートアクションは処理対象の二つのフォルダの上のフォルダを選択して

    起動する。

    処理対象を明確にするために、処理対象の二つのフォルダの上のフォルダの

    上に「★対象トップポイント」のレイヤを作成する。

    後処理で一括削除しやすい様に名称を変えて下記のフォルダを作成する。

      「★対象ワークエリア」フォルダ

        ★任意フォルダ1~n

           ・・・

        ▼ステップポインタ_ワークエリア     

 

   ◆個別処理(複数)

    1:対象フォルダ内部の部位フォルダと同列の「任意名」のフォルダの扱い

      オートアクションは名称の判定ができないので、事前に手動でフォルダ

      のレイヤへの置換処理を行う。

       ・「部位同列の任意名フォルダ

         →「★部位同列フォルダの置換レイヤ1」

         →オートアクション名:部位同列フォルダのレイヤ置換上1

        同様に、対象フォルダの下のフォルダでも同様の処理を行う。

         →オートアクション名:部位同列フォルダのレイヤ置換下1

      ※予め複数のオートアクションを作っておく→XXX1~n

      更に、上記の「任意名」フォルダの内部にも下記のフォルダがある。

       ・「任意名」フォルダ:区別する時はネスト1任意フォルダと呼ぶ。

       ・「固有名」フォルダ

    2:対象フォルダ内部の部位フォルダ(頭・体・手・足)の扱い

      部位フォルダの内部にも下記のフォルダがある。

       ・「任意名」フォルダ:区別する時はネスト1任意フォルダと呼ぶ。

       ・「固有名」フォルダ

 

 

    3:ネスト1任意フォルダ内部の任意フォルダの扱い

      ネスト1任意フォルダの内部にも下記のフォルダがある。

       ・「任意名」フォルダ:区別する時はネスト2任意フォルダと呼ぶ。

       ・「固有名」フォルダ

      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

      以下、ネストnまで繰り返し。

 

    4:対象の二つのフォルダにマスクがある場合は?

      ・フォルダのマスク部分の選択範囲をストックして、内部のすべての

       レイヤに対してその範囲を削除する。

      ・白ベタマスクに対しても同様の処理対象とする。

 

   ◆後処理

    ・前処理で残った不要のフォルダやレイヤを削除する。

    ・置換した任意フォルダを元の場所に戻す処理をする。

      →オートアクション名:置換フォルダの復帰1

     ※置換されたフォルダがいくつあるか不明なので予め複数のオート

      アクションを作っておく→XXX1~n

 

 

   ◆部位フォルダと任意フォルダの実例

    下記の項目で説明した図から部位フォルダと任意フォルダの実例を図示した。

     →◆着せ替えフォルダnとセンガロイドフォルダのレイヤ構成(詳細)

    着せ替えフォルダnとセンガロイドフォルダのフォルダ構成は同一なので、

    センガロイドフォルダのみの部位フォルダと任意フォルダの実例を示す。

 

 

   ◆キャンバスの表現色とレイヤの表現色とレイヤアイコンの表示の違い

    キャンバス(ぺージ基本設定)の表現色とレイヤの表現色が同一の場合は

    それを示すレイヤのアイコンは絶対感覚でなく相対感覚で、省略してるので

    分かりづらい結果となっています。

 

   ◆「下のレイヤに結合」のレイヤ種別による違い

    オートアクションではレイヤの表示/非表示の判定ができないために

    上下の二つのレイヤを結合する時に、レイヤの種類やレイヤの表示/非表示

    による違いを明確にする。

     ・〇:レイヤの表示状態

     ・×:レイヤの非表示状態

 

    また、別の解説書の下記で示した様に、キャンバスの表現色によりレイヤの

    表現色によってレイヤアイコンの表示方法が変わるので、ここでは

    モノクロマンガとしてキャンバスの表現色=モノクロの場合を示す。

     解説書:「BigField流デジタルマンガ術」第04編レイヤー種別の明確化

 

    以下、レイヤ種別による「下のレイヤに結合」状況を説明したが、盲目的に

    レイヤ種別を特定しないで結合するには無理がある。

    従って、処理に制約的条件が付くことになる。

    <制約的条件>

     ・二つのフォルダ内部のレイヤ同士を結合する過程の状態として

      上のフォルダのレイヤを下のレイヤの対応するレイヤの上に移動する。

     ・上のフォルダにある白ベタマスクの選択範囲で下のレイヤを消去する。

     ・実際の「下のレイヤに結合」は、手動でレイヤ種別対応に作成された

      オートアクションで実行する。

 

 

    <ベクタレイヤ>:VB線画、等

     レイヤ上―下

        〇ー〇:制約なし

        〇ー×:実行不可→レイヤ下を削除orレイヤ下を表示して実行

        ×ー〇:実行不可→レイヤ上を削除orレイヤ上を表示して実行

        ×ー×:実行不可→レイヤ上を削除orレイヤ上・下を表示して実行

 

     両方「表示」状態にして上のレイヤで「下のレイヤに結合」を行う。

 

     〇ー〇、〇ー×、×ー〇は〇ー〇として実行しても結果オーライです。

     ×ー×は〇ー〇として実行しても結果オーライですが、未使用なのに

     「表示」で跡が残る。→許されるかの感覚の問題が残る。

      レイヤの表示/非表示処理はオートアクションで別々のコマンドがある。

       →表示中のレイヤに「レイヤの表示」 :変換なし

       →非表示中のレイヤに「レイヤの表示」:レイヤは表示(当然!)

     <懸念事項>

      ・オートアクションでは表示/非表示の判定ができない。

       そのために特別な処理が必要である。

      ・作業前に手動で、レイヤ検索パレットで下のレイヤ名の最後に

       「非表示」等を付与しておくと手動で戻せる?

 

    <ラスタレイヤ>:RB線画、等

     <ベクタレイヤ>と同じです。

 

     レイヤ上―下

        〇ー〇:制約なし

        〇ー×:<ベクタレイヤ>と同様

        ×ー〇:<ベクタレイヤ>と同様

        ×ー×:<ベクタレイヤ>と同様

 

 

 

    <ベタ塗りレイヤ>:βBM■黒ベタ、等

     「下のレイヤに結合」を実行すると下記の確認メッセージが出る。

     マスク付きレイヤの結合は特別な処理が必要となる。

 

     ★ベタ塗りレイヤの特別処理:

      「保持」を選択すると、上のレイヤの描画が失われてしまう。

      この結果は目的と異なるので使用できない。

      「適用」を選択すると、描画はOKだがマスク処理が失われる。

      従って、この操作を採用して次の処理を追加する。

       ・レイヤを選択し描画範囲のストックをする。

       ・上下レイヤの二つの描画範囲ストックから1つの選択範囲を作成する。

       ・右クリック→レイヤマスク→範囲外をマスクする。

 

     レイヤ上―下

        〇ー〇:ベタ塗りレイヤの特別処理

        〇ー×:<ベクタレイヤ>と同様

        ×ー〇:<ベクタレイヤ>と同様

        ×ー×:<ベクタレイヤ>と同様

 

    <ベタ塗りトーンレイヤ>:βTM 85L 30% 、等

     表現色:カラーで使用する。

 

     ★ベタ塗りトーンレイヤの特別処理:

      ベタ塗りレイヤの特別処理と同様

       「保持」を選択すると、上のレイヤの描画が失われてしまう。

       この結果は目的と異なるので使用できない。

       「適用」を選択すると、描画はOKだがマスク処理が失われる。

        ただし、ラスタレイヤのカラーとなり元の描画状態が少し失われる。

       表現色:カラーなのでカラーアイコンが付く。

       従って、この操作を採用して次の処理を追加する。

       ・ベタ塗りレイヤの特別処理と同様

       ・レイヤを選択し描画範囲のストックをする。

       ・上下レイヤの二つの描画範囲ストックから1つの選択範囲を作成する。

       ・右クリック→レイヤマスク→範囲外をマスクする。

      追加処理

       ・レイヤプロパティでトーン化を実施する。

 

     レイヤ上―下

        〇ー〇:ベタ塗りトーンレイヤの特別処理

        〇ー×:<ベクタレイヤ>と同様

        ×ー〇:<ベクタレイヤ>と同様

        ×ー×:<ベクタレイヤ>と同様

 

 

    <XXXXXX>:YYYYYY

      説明してきたレイヤ種別以外で「下のレイヤに結合」で問題がある時は

      随時ここに説明を追加していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ●オートアクション:原則

   <プログラミング言語の3原則>

    ・連続  :単純処理の羅列

    ・判定  :if(Yes/No等の2分岐)やCase(多分岐)による

          判定ルートの変更処理

    ・繰り返し:処理を繰返して実行するループで、判定によりループを

          脱出する処理    

   しかし、オートアクションは3原則の内、基本的に「連続」しかない。

   一部「判定」に近い「設定切り替えチェック」のダイアログ表示がある。

   従って、オートアクションで自動化処理をする場合、プログラミング言語

   ならば一気に処理を完結できることを手動を混じえて実現することになる。

 

   プログラミング言語ならば処理の説明をフローチャートで図示する。

   オートアクションでは手動処理を混じえて実現するがこれを

   「オートアクションの手動フローチャート」と呼ぶことにする。

 

   ◆オートアクション:上下にある二つの着せ替えフォルダの結合の全体フロー

    ・オートアクションの手動フローチャート

    ・上下にある二つの着せ替えフォルダの結合

    ・参考:図xx-xx 部位フォルダと任意フォルダの実例

 

   ◆繰り返し処理の考え方

    オートアクションは繰り返し処理ができません。

    ユーザが手動で必要な回数を繰返すことになります。

    それでは不便なので1回用、2回用と用意することになりますが、何回分

    まで用意するか迷います。

    そこで、足し算の処理で1~9回用の処理と10回用の処理を用意して12回

    実行したい時は10回用+2回用の実行で目的を果たします。

    継続処理を区別するために、実行の前後で前処理と後処理が必要です。

 

     <処理の繰り返し>

     ・前処理

     ・1回用処理

     ・2回用処理

     ・3回用処理

     ・4回用処理

     ・5回用処理

     ・6回用処理

     ・7回用処理

     ・8回用処理

     ・9回用処理

     ・10回用処理

     ・11回用処理=10+1回用処理

        ・・・

     ・20回用処理=10+10回用処理

     ・20回用処理=10x2+1回用処理

        ・・・

     ・後処理

 

   ◆フォルダ内のレイヤ数による処理回数

    「繰り返し処理の考え方」でオートアクションを作成する。

 

 

 

   ◆オートアクションの実行表

    オートアクションの実行時は実行順の一覧表を作成してモレがない様にする。

    <例>

     <イメージA>

     ・オートアクション(OA)前処理

     <イメージB>

     ・OA簡易フォルダ化:着せ替え2着

     <イメージC>

     ・OA★名前置換レイヤ1nn  必要回数/複数   ネストN0

         ~~~

     ・OA★名前置換レイヤ11nn  必要回数/複数

      (1nn~11nnの処理回数は可変)

     ・OA★名前置換レイヤ12nn  必要回数/複数   ネストN1

         ~~~

     ・OA★名前置換レイヤ17nn  必要回数/複数

      (12nn~17nnの処理回数は可変)

     <イメージD>

     ・OA★レイヤ結合前処理             ネストN2

     ・OA★上下レイヤの結合X  必要回数/複数(複数フォルダ内)

     <イメージE>

     ・OA★名前置換レイヤ戻し12nn  必要回数/複数 ネストN1

         ~~~

     ・OA★名前置換レイヤ戻し17nn  必要回数/複数

      (12nn~17nnの処理回数は可変)

     ・OA★名前置換レイヤ戻し1nn  必要回数/複数   ネストN0

         ~~~

     ・OA★名前置換レイヤ戻し11nn  必要回数/複数

      (1nn~11nnの処理回数は可変)

     <イメージF>

     ・OA★フォルダ内レイヤ結合終了

 

 

    本結合処理ではオートアクションが判定処理や繰り返し処理ができないため

    に人手による判断で手動処理を伴います。

    実際には、オートアクション・セットの一覧表を使用して事項予定のOAに

    チェックをつけておく。これが実際の実行表となる。

 

  ●オートアクション作成:実例

   最初、「着せ替えセンガロイドのフォルダ構成1」を使用するために話を進め

   てきた。着せ替え部のフォルダの結合をして最下段のキャラクタの基本構成に

   統一しない場合はオートアクションを必要とせずに使用できるが、統一する

   場合は説明してきた様なオートアクションが必要になる。

 

   ★設計変更:

   しかし、「着せ替えセンガロイドのフォルダ構成2」の方がオートアクション

   を使用しなくて簡単であるために、作成時により一層の問題が発生する可能性

   がある「着せ替えセンガロイドのフォルダ構成1」でのオートアクション作成

   は、ここで作成を一旦保留とする。

 

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・2021.09.25:初版のリリース

 

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