素材を作ろう!デコレーションブラシ③リボン
[1]リボンブラシの特長
リボンブラシとは、[ストローク]の[リボン]をオンに設定したブラシのことです。
リボンブラシには次のような特長があります。
・パターンの上下を繋げてリボン状に描画します。
・描画する際にストロークに沿ってパターンを変形させます。
たとえばタイルのようなモチーフをリボンブラシにすると、カーブに沿って変形した状態で描画できます。
<パターンブラシ(リボンをオフにした)場合>
定規にスナップさせて一列に描画しました。一列に使用するのには使いやすそうです。
ですが、下図のようにアーチ状になった部分に使用すると次のようになってしまいます。
<リボンブラシ(リボンをオンにした)場合>
リボンのスタイルに変更すれば、アーチに沿ってパターンが変形するので、次のようにパターンがアーチにフィットした形になります。
[2]リボンブラシ作成のヒント
紐状(ライン状)のもので、曲線にそって画像が変形しても不自然さがないものであれば、リボンブラシにすることができます。
通常、パターンがゆがんだりしないもので、曲線上で使うようなものはリボンブラシには向きません。
下図の真珠のような場合はゆがんでしまうと違和感があるため、リボンではなくスタンプブラシが向いています。
チェーンのような金属は、曲線にそって変形しませんが、ある程度小さいサイズで使用する分には目立たちません。
通常曲線に沿って曲がらないようなものでも、極端に曲げるような使い方をしない場合は、パターンよりもきれいにつながるので、用途によって設定を使い分けましょう。
・パターンブラシでは少しずれるときれいにつながらない
・リボンならきれいにつながる
[3]リボンブラシの基本的な作り方
■1.画像の作成
リボンブラシ素材の場合、他のスタイルとは違ってパターンが上下でうまくつながるブラシ素材でなければ、つなぎ目が目立ち不自然になってしまいます。
これを避けるため、上下がきれいにつながるパターンを作る必要があります。
①下図のような、リボンにしたいパターン素材のベースを描きます。
この素材をブラシ登録し、描画すると下のようになります。
上下が繋がっていないので、このままではリボンブラシには適していません。上下を繋げて使える素材にします。
②[選択範囲]ツール→[長方形選択]を選択します。
③作成したパターンの上半分に適当な選択範囲を作成します。
④[レイヤー移動]ツールに変更して、[Shift]キーを押しながら[↓]キーをクリックし、レイヤーの選択範囲内を下へ移動させます。
⑤[Ctrl]+[D]キーを押して選択範囲を解除し、繋がっていない所を描き足します。
※赤線は描き足した個所です。
外側の部分はもともとつながっていたものを分割したので、ブラシにした時にきれいにつながります。
フリルリボンのように、複雑な画像はベースを作っておいて、内側を描き直すとよいでしょう。
【POINT】 画像を複数ブラシ先端画像として使う場合
リボンの形状でもブラシ先端画像は複数使用することができます。その場合でも、画像の端が隣に来る画像ときれいにつながるようにしておく必要があります。
特に、画像をランダムに表示させるような場合は、隣になる画像がどれになってもいいように作っておく必要があります。
■2.画像をブラシに設定する
画像を素材に登録する方法、サブツールの作成方法は以下をご覧ください。
用意した画像を素材に登録したら、ブラシに先端画像として設定します。ここでリボンブラシとして登録する画像は次の画像です。
・順番に配慮する
画像は[サブツール詳細]パレットで確認したときの並び順で、左から描画されます。(ランダム以外の繰り返し設定の場合。)
繰り返しの設定によって、適宜順番を入れ替えます。繰り返しの設定を「繰り返し」に設定した場合は、この順番で描画されるので、左右反転させたものが連続で出てこないように配慮します。
・出現数に配慮する
より多く出現させたいものは複数登録します。
■3.各オプションの設定
用途に合わせて設定しますが、リボンブラシとして使用するには以下の項目に注意して設定します。
・ブラシ先端画像の向き
リボンブラシはブラシ先端画像を、登録した状態の上下をつなげるため、登録した画像のつなげる部分が上下になるように向きを調整します。
画像を登録した時に、つながる部分が左右にきている場合は、向きを90に設定します。
・ストローク
ストロークの[リボン]をオンにし、複数の先端画像を使用している場合は[繰り返し方法]をいずれかに設定します。
・補正
リボンブラシはストロークに合わせて画像を変形させるため、少し強めに補正をかけておいたほうがきれいに描画できます。
画像の模様がはっきりしていて、ゆがむと汚くなってしまうようなものは[後補正]を強めに設定しておきます。
ただし、[後補正]を強く設定してしまうと、線が描画後に補正され、思ったようなラインにはならないため、細かい曲線を描画する場合などは、定規にフィットさせるとよいでしょう。
画像自体が複雑で、多少ゆがんでも問題ないようなものは[手ブレ補正]を強めに、[後補正]を弱めに設定します。
■4.ツールプロパティの設定
ブラシの設定が終わったら、[ツールプロパティ]パレットに表示する項目を決めます。
描画するときに切り替えられた方が便利なものを「表示」に設定します。
[手ブレ補正]と[後補正]は描画中に調整できるよう、[ツールプロパティ]に表示しておくと便利です。
また、リボンブラシは定規にスナップさせて使用することも多いので、[スナップ可能]も表示しておくとよいでしょう。
■5.初期設定に登録
調整した設定を初期設定に登録します。
初期設定に登録を実行しておかないと「初期値に戻す」を行った時や、アプリケーションを初期化するときに設定が調整する前に戻ってしまいますので、忘れずに行います。
[ツールプロパティ]パレットで作った素材を右クリック→[初期設定に登録]→ダイアログで[OK]をクリックします。
[4]つるブラシを作成する
バラのつるのようなものはリボンブラシが向いています。
■1.用意する画像
リボンブラシを作成するので画像は上下がぴったり合うよう作成し、反転させたものも用意しました。
ここで大切なのは、同じ画像の上下が合うように作成し、なおかつ、二つの画像の上下も合うように作成しなければならない点です。
■2.画像をブラシに設定する
用意した画像は「素材として画像に登録」しておきます。
・順番と数に配慮する
今回はランダムに表示されるように後ほど設定するので、順番は特に気にせず、多く出現させたいものは複数登録しておきます。
■3.オプションを設定する
・リボン/・繰り返し方法
リボンをオンにし、繰り返し方法を「ランダム」に設定します。
・入り抜き
つるは普通先端に行くほど細くなるので、「抜き」を下記のように設定しておきます。
筆圧で太さをコントロールするように設定してもよいのですが、この方が常に一定の割合で徐々に細くなるので、より簡単に描画できます。
・後補正
後補正をかけておかないと、画像の変形が強く出てしまい、汚くなるので後補正をかけておきます。
設定が終わったら、[ツールプロパティ]パレットに表示するものを設定して、「初期設定に登録」を行います。
作成したブラシで描画すると、次のように自然な感じにとげの向きがランダムになり、先が細く描画できるブラシになりました。
リボンブラシは、使い方や登録する画像によっていろいろな表現ができます。
ぜひオリジナルのリボンブラシを作ってみてください!
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