うごくイラストの練習

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アニメーション機能の操作について詳しくは、以下の講座をご覧ください。

https://tips.clip-studio.com/ja-jp/series/4


ここでは簡単なアニメーション、「まばたき」の作り方を紹介します。


[1]まばたき

■1.パーツを分ける


① 図のキャラクターにまばたきの動きを加えます。まず1枚のレイヤーにイラストを描き、動かす「目と眉」を切り分けて別のアニメーションフォルダーに収めていきます。


② [選択]ツール→[選択ペン]サブツールを選択し、「目と眉」が描かれた部分の選択範囲を作ります。


【POINT】

「目と眉」がほかの線画と重なっていなければ[折れ線選択]サブツールなどを使ってもよいのですが、眉の端が前髪に重なっているので、より細かく選択範囲を作成できる[選択ペン]サブツールを選びました。


③ 選択範囲ができたら、コピー&ペーストします。[レイヤー]パレットに「目と眉」のレイヤーが作成されます。


④ [アニメーション]メニュー→[新規アニメーションフォルダー]を選び、アニメーションフォルダー(「b」)を作ります。ここに「目と眉」レイヤーを入れます。


【POINT】

[レイヤー]パレットに[アニメーション]→[新規アニメーションフォルダー]でアニメーションフォルダーを作ると、[タイムライン]パレットにもアニメーションフォルダーが表示されます。

※タイムライン上でセルが指定されていないと、セルの内容は編集できません。セルに描画できないときはタイムラインを確認しましょう。


⑤ もとのイラストは、[消しゴム]ツールで「目と眉」を消してしまいます。


⑥ これで動く「目と眉」のパーツとそれ以外の動かないパーツでフォルダー分けができました。それぞれのアニメーションフォルダーの名称は動くほうを「b」、動かないほうを「a」としています。



■2.閉じた目を描く


① 「b」フォルダーにレイヤーを2つ追加します。これでフォルダーの中に3つのレイヤーができました。それぞれは以下のようにする想定です。


「1」レイヤー…開いた目(現状の目と眉)のセル

「2」レイヤー…中割りのセル

「3」レイヤー…閉じた目のセル


② [タイムライン]パレット、アニメーションフォルダー「b」のフレームに「1」「2」「3」を指定します。


③ [アニメーション]メニュー→[アニメーションセル表示]→[オニオンスキンを有効化]を選択し、オニオンスキンを表示します。「1」レイヤーの開いた目を確認しながら、「3」レイヤーに、閉じた目を作成します。ポイントは、まぶたを下げる動きをイメージすることと、閉じた目の幅、立体感に注意して描くことです。

開いた目の下のほうに描きます。仮にこれが上の位置だと、まぶたが下がる動きには見えなくなります。


④ 眉は、やや眉尻を下げたほかは、ほとんど「1」レイヤーの眉と同じです。



■3.中割りする


① 開いた目と閉じた目の中割りを「2」レイヤーに描きます。オニオンスキンを表示させ、「1」と「3」の画像を確認しながら中割りします。


② 「1」と「3」の目頭、目尻を運動曲線で結びます。動きにメリハリを出すため、中割りのアタリはやや上のほうにとります。スローイン・スローアウトの要領で、動く幅に差をつけるとリアルな動きに近づきます。


【POINT】

<運動曲線>

運動曲線とは、動きの軌道を表す線のことです。原画から動きを立体的に導き出し、ポイントを決めて線を結びます。


<スローイン・スローアウト>

ものが動き出すときに、徐々に加速していくことをスローイン。その逆で、動いていたものが停止する際に、段々とスピードが落ちていくことをスローアウトといいます。アニメーションでは、ゆっくりと動かしたいときは絵と絵の間の距離を短く。早く動かしたいときは距離を離します。


③ アタリに合わせて中割りのまつげを描きます。眼球の上にまぶたが重なっていることを意識してていねいに描画していきます。


④ 中割りの瞳は、降りるまぶたにつられるようにすこし下げて描きます。



■4.動きを確認する


① [タイムライン]パレットの任意のフレームを右クリック。表示されたポップアップメニューでタイムラインにセルを指定していきます。動かない「a」フォルダーには「1」レイヤーしかないので、すべて「1」と指定します。


②「目と眉」の「b」フォルダーのタイムラインは「1」→「3」→「2」→「1」→「1」としました。


まず「1(開いた目)」→「3(閉じた目)」としたのは、中割りを入れないことで一瞬でパチっと目を閉じた動きにしたかったためです。


開くときは「3(閉じた目)」→「2(中割り)」→「1(開いた目)」とします。目を閉じる時より、開いた時のほうが中割りの分遅くなります。


③ [タイムライン]パレットで[再生/停止]をクリックして動きを確認します。これで完成です。


[2]はねるボール

最初の1枚から順にセルを描いていく(送り描き)方法を「ストレートアヘッド・アクション」といいます。原画制作が必要ないような単純な作画なら、この方法でアニメーションが作れます。ストレートアヘッド・アクションで、単純な図形の動くイラストを作ると「動きを描く」練習になるのでやってみるとよいでしょう。


① 1枚目のレイヤーに最初のセルを描きます。順々にセルにボールを描いていきます。


② 2枚目のセルを描きます。[アニメーション]メニュー→[アニメーションセル表示]→[オニオンスキンを有効化]でひとつ前のセルを表示させるとやりやすいでしょう。

ボールはこのような動きをするように想定しています。


③ 続けて3枚目、4枚目……と順々に描いていきます。


④ 最終的にこのような軌道のボールを描いた動くイラストができました。

放物線の上のほうは動きが遅く、だんだん加速してはね返り、また徐々に減速していく様子を、スローイン・スローアウトの要領で描いています。また地面にぶつかったボールをひしゃげて描いているのもポイントです。


このような動くイラストなら、短時間で制作できます。ソフトの使い方を覚える助けにもなるので、ぜひ練習してみてください。

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