お菓子イラストの描き方
こんにちは。
今月はお菓子の描き方について、TIPSを共有したいと思います。
まず初めに、イラストを完成させるステップを目次にしました。
【目次】
1、下描き
2、線画
3、下塗り
4、塗り込み
5、仕上げ
この手順により、イラストを描いていきたいと思います。
【1、下描き】
下描きのポイントは、大まかな形をとるように描くことです。
このようにすれば、イラストを描き始める心理的ハードルを下げることができます。
また、美味しそうなイラストに仕上げたいのなら、おなかが少し空いている時にスケッチ感覚でサッと描くことをおすすめします。
そうすれば、描いた絵に美味しそうな雰囲気が加味されるからです。
(もちろん参考写真は、自分が食べたいと思うお菓子の画像を選ぶこと!)
【2、線画】
お菓子のディティールは、塗り込みで表現した方が美味しそうに仕上がるので、線画は、輪郭をきちんと描くことがポイントです。
(お菓子イラストの線画は、描き込みすぎないこと!)
【3、下塗り】
下塗りとは、描いている対象物の固有色を塗ることです。
固有色とは、他の物体の色の反射や、隣接する物体の色の影響を受けることなく、平常の光線のもとで見られる、そのもの自体の色です。
【4、描き込み1】
ここからは、お菓子のリアリティを塗り込みで表現していきます。
といっても、下塗りをしたレイヤーには直接描き込まないでください。
なぜならレイヤーを分けた方が、もし失敗してしまった時に、修正する手間が簡単であるのと、レイヤー設定(乗算レイヤーやスクリーンレイヤー等)で簡単に適切な色をのせることができるからです。
描き込みのコツは、焼き菓子では、焦げのような暗い色を先に塗ってから、光が当たっている明るい所を塗ることです。
乗算レイヤーの色は、はじめは固有色をスポイトで拾いながら塗ります。そして少しずつ参考写真と見比べながら、色味を調節していきましょう。
下塗りレイヤーの固有色と乗算レイヤーの陰色で、お菓子の立体感が出るように塗ることがポイントです。
ホットケーキやカップケーキのような焼き菓子の焦げ目を描く時のブラシは、〈ブラシ→水彩→にじみ縁水彩〉がおすすめです。
ゼリービーンズや飴、チョコレートやソフトクリームのような冷たいお菓子には、不透明水彩ブラシやエアブラシの、濃度や絵の具量を調節して、色混ぜツールでボカシながらツルっとした質感を大切にしつつ塗り込んでいきます。
ここで一つ、描き方のちょっとしたコツを紹介します。
半透明で固い食べ物を描く時は、コントラストの差を大きくして塗ると、よりツルっとした固い感触を表現することができます。
【4、描き込み2】
次に、光源の位置を意識しながらハイライトを入れていきます。
新たに新規レイヤーを作り、レイヤー設定はスクリーンにしてください。このスクリーンレイヤーを乗算レイヤーの上に重ねます。
塗りのポイントは、光源がある側はあまりボカさず、反対側を色混ぜツールなどでボカシて、下の絵に馴染ませることです。
飴やゼリーなどの透明度の高いお菓子は、スクリーンレイヤーで光源の方向を明るくした後、その上に加算(発光)レイヤーを重ねてさらにコントラストの差を大きくすることによって、より透明感を増すことができます。
【5、仕上げ】
描いてきたイラスト(塗りレイヤーのみ)のコピーを一枚のレイヤーに統合します〈レイヤー→表示レイヤーのコピーを結合〉。そのコピーした統合レイヤーのレイヤー設定を焼き込みカラーとし、不透明度を15%まで下げ、お菓子イラスト(塗りレイヤー)の一番上に重ねます。
これにより、塗りの色に深みを出すことができます。
最後に、線画の色味を調節します。線画レイヤーの上にも、塗りレイヤーをコピーして統合したレイヤー(painting2レイヤー)を置きます。その後、この統合レイヤーを〈フィルター→ぼかし→ガウスぼかし〉で10~12G程ぼかします。この統合レイヤーはレイヤー設定をリニアライトにし、下の線画レイヤーにクリッピングして、不透明度を50%程に下げれば、イラストは完成です。
お菓子イラストの描き方のTIPS紹介はこれで終わりです。
このTIPSが皆さんのお役に立てれば幸いです。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
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