髪のアタリ用3D素材を使用して難しいアングルを描く
はじめに
あおりのアングルで髪をそれっぽく描きたいためだけに作った髪のアタリ用3D素材の解説です。
注意:髪アタリ用3Dは有償素材です。
↑素材の説明文では文字数の都合上細かい説明が入り切らなかったため、こちらで知っておくと扱いやすくなりそうな補足情報も入れながら説明していきます。
髪の立体感を意識しながら描けます。
あおりのアングルを描く際に髪は結構大事と思うので髪がしっくりこない時にご活用ください。
例えば↓この髪型であおりのアングルを描く場合に
私は↑こんな感じになってしまいがちでした⋯。
ぱっと見は大きい違和感はないのですが、これは別アングルから見ると下図のようになっています。
髪に重力がかかっていません。
そこで髪を回転させて調整しますと↓こんな感じになりました。
なんだかとっても重力やあおりのアングル感を感じます。
髪の長さと重力のかかり方、アングルによって髪がどんな感じになるかの検証に役立ちますという素材です。
クリスタver3.1のアップデートで影を落とせるようになったので「このモデルは光源の影響を受ける」や影を「床面とモデルに投影する」とした上で「このモデルの影を落とす」をオンにすると髪の影も考慮した上で描けるので活用すると便利です。
3D素材のつくりは平面のパーツをつなげただけの原始的なものでなかなか不恰好かと思います。
アタリ用と言う事でご容赦ください。
物理演算などの気の利いたものはないためルートマニピュレーターで調整をお願いします。
参考に描くと立体感が意識しやすくなると思います。
3D頭部とデッサン人形と組み合わせてより便利に
クリスタver2以降をお使いの方は親子関係を設定すれば目も髪もついた状態にできます。
いろんなポーズやアングルに挑戦できます。
クリスタのver2.2以降では親子関係の設定というとても便利な事ができます。
上図のように動いてくれます。
頭部3Dとデッサン人形を組み合わせる事で顔と体型を自分好みに設定できます。
髪もくっつけると作画補助に役立つかと思います。
この辺りについては公式の解説がありますのでそちらをご覧ください。
目玉3D素材
目玉3D素材も出品しています。
プリセット
マテリアル
マテリアルは4種類あります。
耳はどこ?となった時には半透明が便利です。
グリッド有
グリッド有_半透明
グリッドなし
グリッドなし_半透明
レイアウト
前髪のレイアウトは全部で34種類(17種類x2)
大まかなので⋯↓こんな感じで細かいところは想像で補って描いてください⋯!
後ろ髪のレイアウトは全部で12種類(6種類x2)
位置が頭部3Dに合わせる事を想定した1と3Dデッサン人形用の2があります。
2はデフォルトの「3Dデッサン人形-Ver.2(女性)」に合うようになっていますがクリスタver1向けです。
ver2以降でデッサン人形や頭部3Dにアタッチする際には1のレイアウトを使ってください。
イメージする髪型に近いものを選び、必要に応じて調整してください。
可動
可動は設定していますが、一個一個動かさないといけないのでちょっと面倒です。
髪型によっては動きが微妙かもしれません。
複数選択してルートマニピュレーターで動かした方が楽かもです。
※前髪はぱっつん前髪でないとうまく動きません。
ご注意ください。
前髪はルートマニピュレーターでの操作を特に推奨します。
↓0
髪が広がります。
スライダーをいい感じに動かすと風になびく感じになります。
↓50
平常時の位置です。
↓100
前に髪が垂れます。
お辞儀している時とかにいいかなと思います。
髪型にもよってくると思うのですが微妙な部分は個別にルートマニピュレーターで調整してください。
使い方
位置合わせ
単品でも使用できますが、デッサン人形や頭部3Dと組み合わせた方が便利です。
デッサン人形と一緒に使用する際にはまずはデッサン人形をキャンバスに貼り付けてください。
髪アタリ用3Dを先に貼り付けると↑こんな感じになるのでカメラを引いたりが少し面倒です。
なのでデッサン人形を先に貼り付け、位置は動かさずに続いて髪アタリ用3Dもキャンバスへ貼り付けてください。
必要な場合は頭部3Dも貼り付けてください。
その際、キャンバスにドラッグ&ドロップはせず、赤枠のアイコンをクリックしてください。
ドラッグ&ドロップだとドロップした位置に髪アタリ用3Dが置かれるので位置合わせがちょっと面倒です。
3Dレイヤーにドロップする場合も髪アタリ用3Dは中心に置かれ、赤枠のアイコンを押した時と同じ状態になりますので大きさ調整と上下、前後に動かせば位置が合わせられます。
クリスタver2以降では髪アタリ用3Dを頭にアタッチしてから位置を合わせてください。
デッサン人形はなしで頭部3Dと組み合わせる時はキャンバスへの貼り付けは髪アタリ用3Dとどちらが先でも支障はないと思います。
クリスタver1をご使用の方はデッサン人形と合わせてください。
親子関係の設定はできない都合上、ポーズはつけずでカメラアングルでお辞儀している風にする等の対応をお願いします。
↓ロールを活用すると便利かと思います。
ver2以降の方は頭部3Dとも組み合わせてご使用いただけます。
頭部の形に合わせて大きさは調整してください。
上から見て楕円形な頭に合わせる場合にはまずは顔の横幅に合わせて髪アタリ用3Dの全体の大きさを変更してください。
サイズ調整をしたら、次におでこの辺りで位置が合うように移動してください。
後頭部が足りないと思うので「髪アタリ用_後髪」を後頭部に合わせて移動させてください。
髪アタリ用3Dのオブジェクトスケールの比率を変更し、後頭部に向けて伸ばして変形すると比率が変わる事で髪の配置がやや崩れる事があるのでおすすめできないやり方です。
髪型調整
↑毛束はこんな感じで繋がっているのでルートマニピュレーターで動かせば細かく調整できます。
単に長さを変えるだけの場合はここから下を伸ばしたいなあと思うところを複数選択してオブジェクトスケールで調整してください。
髪型のシルエット調整
クリスタのver2以降では髪型の調整の際は「移動基準軸」「回転基準軸」を「オブジェクトに合わせる」に設定してください。
複数操作基準点は「それぞれの原点」に設定してください。
ver1ではこの設定ができないので髪型は変えにくいかもしれません。
前髪調整
種類は用意してみましたが、前髪の描き方もいろいろあると思いますのでイメージに合わせて調整してみてください。
オブジェクトリストから表示非表示を切り替えたり回転させたりなどいろいろやってみてください。
伸縮させるだけでも雰囲気は変わるので細かく調整すれば結構いろんな髪型にできると思います。
髪型が作れたら
髪を髪型を調整し、いい感じに作成できたら保存版として3Dレイヤーを複製したり、素材登録したりしてください。
髪を重力に沿って回転させたりすると現状、元の状態に戻すのが難しいため調整失敗しちゃったなあという時に保存しておいたものがあると差し替えできます。
せっかく作った髪型が崩れて元に戻らない⋯!となると悲しいのでご注意ください。
髪の流れ調整
クリスタのver2以降では髪の流れを重力に合わせて変える際は「移動基準軸」「回転基準軸」を「地面に合わせる」に設定するといいと思います。
重力や風に合わせた動きをつけたい時にやってみてください。
前屈みのポーズの時は髪の黄色部分と前髪を選択して回転させるといいかなと思います。
髪が結構めり込んでしまいますがアタリ用という事でご容赦ください。
こだわりたい時は個々に微調整していい感じにしてください。
↑一回回転させただけだとうまく髪が垂れ下がらない事があるので別角度からも見てみて調整してください。
可動から調整も可能ではあります。
50~100でお好みの数値に調整してください。
100に近づくほど髪が前に垂れます。
おわり
クリスタver1だとちょっとやりにくいかと思いますが髪型の調整も結構できて便利かと思います。
髪の立体感を意識できるので作画補助や髪を描く練習にいいかと思います。
よければご活用ください。
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