写真の暗い部分を明るくするための選択範囲

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けも

けも

写真の暗い部分に対して選択範囲を作成して「レベル補正」で明るくするTIPS

 

サンプルとして出来上がった写真です

元の暗いままの写真です

暗い部分はかなり暗くてなんだかよく見えません

家の外は明るく白く飛んでしまっているのでこれは取り戻すことはできません

自分は写真が白く飛んでしまうのが怖くて少しアンダーで撮っています

白く飛んでしまうとそれ以上なんの加工もできなくなってしまうのがこわいのです

ところが暗い部分は見えにくくなっているだけで、結構情報が隠れていたりします

その暗い中の情報を「レベル補正」で持ち上げることで

暗く見えなかったものを簡単に見えるようにすることができます

 

ただし、同時に明るい部分がさらに明るくなって白く飛んでしまうことも

白飛びのある写真はさらに白飛びが拡大してしまいます

 

レベル補正で明るくした写真↓(選択範囲などは作成してません)

写真の暗い部分だけを選択範囲して、明るい部分は手をつけないようにすれば

もしかするとうまくいくのではないかと思いました

暗い部分を持ち上げるだけでなく、応用として明るい部分も浮き上がらせることも

もしかしたらできるかもしれないと思いました

 

元の写真はそのままにして

写真の複製を選択範囲の素材して利用できるようにして

色調補正レイヤーでなんとかできるようにしようと思います

選択範囲の作成と使用方法

1)

CLIPで写真を開きます

レイヤーパレットで写真を複製します

元の写真は間違って処理できないようにロックします

複製した写真のレイヤーを選択します(このレイヤーはラスターレイヤーでなければなりません)

「編集メニュー」の「色調補正」の「色相・彩度・明度」を選んで彩度を(-100)にします

写真がグレーになりました

2)

「レイヤーメニュー」の「新規色調補正レイヤー」の「2値化」を選びます

これで手を加えたくない明るい部分を見つけます

十分明るい部分がさらに明るくならないようにするためのおまじないです

使用した写真によって変わってきます

この例では(224)にしました

(224)を記憶して、この「閾値レイヤー」を削除します

3)

「レイヤーメニュー」の「新規レイヤー」の「べた塗り」を選びます

「RGB」値をすべて記憶した(224)にします

レイヤーパレットで「べた塗りレイヤー」の合成モードを「徐算」にします

この処理で(224)よりも明るい部分は「白」になります

白以下の色はなだらかに繰り上がります

そのまま「下のレイヤーに結合」します

4)

「編集メニュー」の「輝度を透明度に変換」をします

キャンバスのグレーの画像が透けます

選択範囲のためのレイヤーが完成しました

レイヤーパレットでこのレイヤーを「非表示」にします

非表示にしたまま「レイヤーから選択範囲」を作成することができます

5)

レイヤーパレットの非表示にした選択範囲のためのレイヤーのサムネイルを

windowsなら( ctrl )キーを押しながらクリックします

macなら( command )キーを押しながらクリックします

選択範囲ができます

※この選択範囲をそのまま「選択範囲をストック」にして非表示にしても構いません

6)

この選択範囲を利用して色調補正レイヤーにマスクを追加します

 

「レイヤーメニュー」の「新規色調補正レイヤー」の「レベル補正」を選びます

真ん中のつまみを左に移動させます

(ちょうど良いを過ぎた辺りまで移動させます)

写真の暗い部分が明るくなり、暗くよく見えなかったところが見えてきます

明るくはなりますがのっぺりとした立体感のないものになってしまいます

7)

再びレイヤーパレットの非表示にした選択範囲のためのレイヤーのサムネイルを

windowsなら( ctrl )キーを押しながらクリック

macなら( command )キーを押しながらクリックして

選択範囲を作成します

(※レイヤーの選択範囲はレイヤーを選択することなくサムネイルを修飾キー+クリックで作成されます)

また「選択範囲」メニューの「再選択」でも可能です

8)

「レイヤーメニュー」の「新規色調補正レイヤー」の「明るさ・コントラスト」を選びます

「コントラスト」の数値を(+20)にしました

絵に立体感が出ます

これで「暗い部分を明るくする」はおしまいです

が、もう少し加工します

 

明るい部分を良い感じにします

このサンプルの写真は白く飛んでしまっていたりして、あまり良い状態ではないのですが

例えば白くのっぺりとした「雲」などはレベル補正で立体感のあるディティールが浮き出てきたりもします

とはいえ無理なときは無理、万能ではありません

 

9)

続けて、もう一度レイヤーパレットの選択範囲のためのレイヤーのサムネイルを

windowsなら( ctrl )キーを押しながら、macなら( command )キーを押しながらクリックします

または「選択範囲」メニューの「再選択」をします

選択範囲が作成されます

10)

「選択範囲メニュー」の※『選択範囲を反転』を選びます

「レイヤーメニュー」の「新規色調補正レイヤー」の「レベル補正」を選びます

真ん中のつまみを程よく「右へ」移動させます

あまり大きく移動させないようにします

おしまい

もっと良くなるはず

明るい部分、暗い部分は説明したように良く見えるようになりますが

明るさの中間部分がもやっとしてしまいます

今は中間部分を考えている最中です

もっとよいマスクを作成するアイデアが出れば写真はもっと生き生きとしたものになるはず

今はまだ試行錯誤の只中です

オートアクション

このTIPSの土台となったオートアクションです

思いついたまま頭を抱えながら作成しています

これをアップロードした後に「徐算」を思いつくのです

素材ID 1750296

終わりに

ここまで書いていてなんなんですが

これは写真を美しくするものではありません

資料写真の細部を確認するために暗い部分を浮き上がらせるためのものです

写真の明暗を利用した選択範囲を利用するという実験です

世の中には見えないままの方が良いこともあります

シルエットを明るくしようとそたら思いっきり加工したところがバレてしまったりもします

あと初めから明るくふんわりとした写真には不向きです

あくまで暗くてみえにくい部分があるものです

もしも黒い画用紙を明るくして何かみえてしまったら、それはまた違う世界への入り口です

 

いろいろ遊んでください

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